生前贈与&NISAで資産形成へ取り組め!
2024年よりスタートした新NISAは資産形成の強い味方です。
一方で、若い世代からすれば、日々の生活で精一杯であり、NISAへ回すお金なんてないのが普通です。
そこで考えたいのが、贈与を活用して一族全体で資産を育てて豊かになっていくという戦略です。
本記事では、親族からの贈与を活用しながらNISAをうまく使って資産形成していくことについて解説していきます。
2024年から新NISAがスタート!
2024年からスタートした新NISAは投資にかかる税金が免除される制度です。
NISAでは一人当たり合計1,800万円の非課税投資枠があります。
通常は投資からの利益に対して約20%の税金がかかりますから、それなりのメリットがあります。
例えば、仮に100万円儲かったとしても、手取りは約80万円になってしまいます。
しかも、今後は金融資産に対する増税も予想されます。現在の20%から30%などへ増税されるでしょう。
したがって、このNISAをうまく活用するかどうかが資産形成での成功の鍵になります。NISAを使わない手はないのです。
若い世代は投資に回すお金がない!
一方で、大きな問題があります。
それは若い世代にはお金を投資に回す余裕がないことです。
賃金は上がらないし、社会保険料の天引きもある、インフレも進行している、これではお金が貯まるはずがありません。
人口が増えていた昔とは状況が全く違うのです。
逆に年齢を重ねていくと体力も落ちるし子育ても一段落するので、お金を使わなくなっていきます。その結果、お金はあるのに有効に使えない高齢者が出てくるのです。
そこで考えたいのが、一族全員で資産形成に取り組む戦略です。
つまり、生前贈与をうまく活用するのです。
生前贈与を活用せよ!
生前贈与を考えるのなら、以下2つの制度を抑えておく必要があります。
暦年課税
贈与税には基礎控除として、受贈者(財産を受け取る側)一人につき年間110万円の基礎控除があります。
したがって、この金額内であれば、基本的に税金はかからないのです。
もちろん、110万円の枠を全て使い切る必要はありません。
例えば、両親や祖父母などから30万円でも40万円でも余裕がある分だけ贈与してもらうのです。
仮に年間100万円近くの贈与を受けられるのであれば、自分で投資にお金を回さなくても18年でNISAの枠を埋めることができます。
なお、本制度は誰か一人からの贈与である必要はありません。両親と祖父母から、あるいは叔父母なども含めて、複数人からこの枠内で贈与を受けることもできるでしょう。そうすれば、贈与する側のハードルも下がります。
なお、毎年110万円を同一人物から受け取り続けると、定期贈与と見なされ、課税されるケースもあるため注意が必要です。
相続時精算課税制度
こちらの制度は、親世代が持っている財産を早めに子世代に移転できるように設定された制度で、2,500万円の特別控除枠があります。
ただし、満60歳以上の父母または祖父母からの贈与に限定されるなどの条件があります。
親世代がそれなりの資産をお持ちであれば、こちらの制度を活用して早めに資産を子供に移転してしまうのも一つの手です。
仮にこの特別控除の上限一杯の贈与を受けた場合、子供世代は新NISAの非課税投資枠以上の資産を受け取ることになります。
そこまで贈与できるのであれば、親族のサポートとしては十分すぎるでしょう。
このように、税金をほとんど払わずに資産を子世代へ移転することが可能なのです。
子供世代はNISAで運用すべき!
贈与を受けた子供世代は、とにかく早くNISAを活用して堅実に資産運用すべきです。
仮に早い段階で贈与を受けて、NISAの非課税投資枠を30歳時点で埋め切れたとしましょう。
そして、その後65歳までの35年間を年5%で運用すると、なんと資産は約1億円まで成長します。
正直老後にここまでのお金は不要かもしれません。
NISAには「成長投資枠」と「つみたて投資枠」があります。
そこで以下のような戦略で資産運用するのも良いでしょう。
つみたて投資枠:インデックスファンドを購入して老後まで保有し続ける。
成長投資枠:ETF(上場投資信託)を購入して、分配金を生活費の足しにする。
つみたて投資枠は老後資金の確保のために、インデックスファンドを購入して老後まで保有し続けます。運用期間が長いほど大きな資産に成長している可能性が高いでしょう。
一方で、成長投資枠では、高配当株ETFや増配ETFなどを活用して、分配金を受け取りながら資産を増やしていきます。受け取った分配金を生活の足しにすれば生活はかなり楽になるはずです。
自分が老後になった時には相当な資産が残っているはずですから、一部は子供世代に贈与するのです。
このようなことを繰り返せば、親族全体で豊かになる可能性があります。
先の例で言えば、1億円のうち1,800万円を子供に贈与したとしても、残り8,200万円は残りますから、年金とNISAの資産で老後は十分生活できるでしょう。
このように、お金を早めに子世代に移動してNISAで長期運用する、そして配当金を使いながら運用し続ける、そして自分自身も子世代に贈与する、という流れを作ることができます。
まとめ
本記事では生前贈与を活用してNISAで運用する戦略についてご紹介しました。
少額の贈与では特に課税されることはないですし、それなりの資産をお持ちであれば相続時精算課税制度もあります。
贈与を早めに行い、若い世代からNISAを活用して堅実に運用できるのであれば、少なくとも老後のお金に困ることはないでしょう。
一方で、贈与を受ける子世代がしっかりとした金融リテラシーを持っていなければトラブルの原因になりかねません。
家族全体でよく考えて資産形成の戦略を練っていく必要があるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
