こんにちは、高校中退投資家Toshiです!
高校中退投資家TOSHIはSBI証券と楽天証券の2つの証券会社で株や投資信託を保有しています。
2つ以上の証券会社を利用する問題の1つとして、管理が煩雑になることが挙げられます。
そこで本記事では証券会社の間で株式や投資信託を移動させる方法(移管手続き)についてご紹介します。
株式の移管手続きは非常に簡単で誰でもすぐにできます。一方で、投資信託の移管手続きには手数料が発生しますので注意が必要です。
移管手続きの仕組みと手数料
移管手続きの仕組み
まずは移管手続きがどのようなものかご説明します。
移管手続きは「証券会社で保有している投資商品を別の証券会社へ移動すること」を言います。
我々が証券会社で保有している株や債券などの金融商品は、「証券保管振替機構(ほふり)」という場所で電子的に管理されています。
このほふりを経由することで、別の証券会社へ投資商品を簡単に移動させることができるのです。
移管手続きには手数料がかかる?
しかし、移管手続きには手数料が発生することがあります。
各証券会社によって移管に対して異なる手数料が設定されています。そのため、ご自身が利用されている証券会社のホームページを確認する必要があります。
例としてSBI証券と楽天証券の移管手続きの手数料を下表にまとめます。この2社の手数料は業界最安値ですので、他社ではもっと高い手数料が設定されている場合がほとんどでしょう。
SBI証券 | 楽天証券 | |||
---|---|---|---|---|
出庫 | 入庫 | 出庫 | 入庫 | |
国内株式 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
外国株式 | 無料(米国、中国のみ) | 無料(米国、中国のみ) | 無料(米国、香港のみ) | 無料(米国、香港のみ) |
投資信託 | 税込3,300円 | 無料 | 税込3,300円 | 無料 |
円貨建債券 | 無料 | 無料 | – | – |
出典:SBI証券、楽天証券HPより作成(2023年1月現在)
SBI証券、楽天証券ともに国内株式と外国株式の移管手続きは無料です。一方で、投資信託は1名柄につき3,300円の手数料が発生します。
仮に投資信託を10銘柄保有している場合、すべてを移動するには33,000円の手数料が発生する計算です。
手数料がキャッシュバックされる場合も!
一方で、SBI証券では他社から米国株式と投資信託を入庫する場合は手数料のキャッシュバックがあります。
例えば、楽天証券からSBI証券へ投資信託を移動する場合は1銘柄につき3,300円の手数料が発生します。しかし、この手数料をSBI証券が実質的に負担してくれるのです。
つまり、SBI証券へは実質無料で投資信託を移動することができます。
株式移管の手順は簡単です!
それでは株式や投資信託を移管するにはどのような手続きが必要なのでしょうか?
移管手続きは非常に簡単で、書類を一枚提出するだけです。記載事項も多くありませんので、特に戸惑うこともないでしょう。
以下ではSBI証券から楽天証券へ国内株式を移管する場合を例に挙げて手順を説明していきます。
手順① : SBI証券で移管手続きに必要な書類を入手
移管手続きのための書類をSBI証券のホームページから入手します。
SBI証券では「郵送で書類を取り寄せる場合」と「自分で印刷する場合」を選択することができます。
- 郵送で取り寄せる
- 自分で印刷する
郵送で取り寄せる場合は書類の到着まで数日かかりますので、急いでいる方はご自身で印刷するようにしましょう。
手順② : 書類の記入と郵送
入手した書類に必要事項を記入して郵送します。切手は不要ですので準備する必要はありません。
特に記入に迷うのは「振替先口座の明細」でしょう。ここには株式を移動する相手先の口座情報を記入します。
今回はSBI証券から楽天証券への移動を想定していますので、楽天証券の口座情報を記入することになります。加入者コードなどの詳細は楽天証券のホームページから確認が可能です。
なお、移管先(今回の場合は楽天証券)の方で必要な手続きはありません。SBI証券へ上記書類を提出するだけですべての手続きは完結します。
手順③ : 証券会社からの連絡を待つ
書類を郵送したら証券会社からの連絡を待ちます。
株式をSBI証券から楽天証券へ移動した場合は以下の手順で株式移管が完了します。
① 移管を申し込んだ株式がSBI証券の「保有商品一覧」に表示されなくなる。
② その後数日経ってから、楽天証券の「重要なお知らせ」に「株式移管手続き完了のお知らせ」というメッセージが届く。
③ 楽天証券へ移管した株式が「保有商品一覧」に表示される。
移管を申し込んだ株式は書類の郵送から数日でSBI証券のポートフォリオに表示されなくなります。
その後数日経って楽天証券に表示されますので、移管手続きが完了するのに1週間前後を見ておけばよいでしょう。
一点注意が必要なのは、移管した株式の過去の購入履歴が見れないことです。
移管前は複数回に分けて購入した場合、それぞれの単価と購入日を確認することができましたが、楽天証券へ移すとそれぞれの購入単価は「0.00円」と表示されてしまいます。
まとめ
本記事ではSBI証券から楽天証券への移管手続きについてご紹介しました。
証券会社間での金融商品の移動が非常に簡単であることをお分かりいただけたと思います。
今回はSBI証券から楽天証券への手続きをご紹介しましたが、楽天証券からSBI証券も概ね同じ手順です。
SBI証券または楽天証券のどちらかへ投資商品をまとめたい方は、上記を参考に対応してみてはいかがでしょうか。
特にSBI証券なら投資信託や米国株式の移管手数料のキャッシュバックがありますので、実質無料でSBI証券へ移動することが可能です。
以上、ご参考になれば幸いです。