投資・資産形成

米国ETFで配当金生活を実現するために必要な資金は?

高校中退投資家は配当金生活/セミリタイア資金として月10万円の配当金を目指しています。

個別株に投資した方が高い配当利回りを狙えるのですが、個別株投資はリスクが高い上に知識やセンスが必要でかなりハードルが高くなります。高校中退投資家のように米国ETFを主体にポートフォリオを組んで配当金生活を目指している方も多いのではないでしょうか。

本記事では米国ETFへの投資で、月10万円の配当金を実現するのがどの程度大変なのか、そして実現可能なのか検証していきたいと思います。結論として、20年の投資期間を確保できたとしても、最低月10万円以上の投資を継続する必要があるとお考えください。

米国ETFで配当金生活するために必要な資金は?

まずはどのETFを選定するかによるわけですが、本記事では高校中退投資家が保有するインデックスファンドのVT(バンガード トータル ワールド ストックETF)、米国高配当ETFであるSPYD(SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF)、VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)の3つを例に検証してみたいと思います。

VTは全世界の株式を投資の対象としており、インデックス投資家の中では非常に人気の高い商品です。また、VYMとSPYDはHDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)と並んで配当を重視する投資家の間で人気が高い商品です。

商品の詳細は下記でご確認ください。

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各ETFの配当利回り

各ETFの配当利回りを確認しましょう。7月24日時点の配当利回りはVT2.06%、VYM3.65%、SPYD6.1%です。

例えば、100万円分の株を保有していた場合、それぞれ1年間で2.06万円、3.65万円、6.1万円の配当金が受領できる計算です。なお、ここでは為替の影響はないものと仮定します。

しかし、コロナショックの影響で、特に高配当ETFであるVYMとSPYDの配当利回りはかなり高い状態にあります。過去の利回りを参考に、ここではより現実的な利回りとして、VT2.0%、VYM3.0%、SPYD4.5%を適用して考えていきます。

米国ETFにかかる税金

上記で示した配当金の全てを株主が受け取れるわけではありません。税金が差し引かれるためです。

米国株の場合は二重課税があるので非常に不利です。まず、米国で10%の税金が引かれます。この10%の税金が引かれた後に、さらに日本の税金が20.315%引かれるのです。

結果として、約28%(約72%の配当金が受領できる)が税金として源泉徴収されます。参考に計算式を下記に示します。

(1−10%)x(1−20.315%)=71.7165%

日本株の場合は20.315%の国内源泉徴収だけですから、税制面では有利です。ただし、あまり良い商品がないため、今回は米国ETFに絞って検証します。

外国税額控除により二重課税の一部を取り戻すことも可能ですが、セミリタイア生活の場合は所得が少なくなると思いますので今回は無視します。詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。

国税庁HP

一括投資の場合の必要投資額

それでは各ETFの配当利回りをベースにどの程度の資金が必要か考えてみましょう。月10万円、つまり年間120万円の配当を得るためにはVTで約8,400万円、VYMで約5,600万円、SPYDで3,700万円の投資元本が必要です。

配当利回り 必要資金(円) 税引前配当金(円) 税引後配当金(円)
VT 2.0% 83,682,008 1,673,640 1,200,000
VYM 3.0% 55,788,006 1,673,640 1,200,000
SPYD 4.5% 37,192,004 1,673,640 1,200,000

とてつもない大金です。。。これだけの投資元本を今すぐに用意できるのであれば誰も苦労しないでしょう。

積立投資の場合の必要投資額

一般的には一括して数千万円のETFを購入する方は少ないでしょう。多くの方は私と同様に積立投資で月10万円の配当を目指していくことになるはずです。

それでは、積立投資をした場合にどれくらいの資金を毎年投入する必要があるか検証してみましょう。

下表にシュミレーション結果を示します。20年の投資期間が確保できたとしても、VTで約24万円/月、VYMとSPYDで約16万円/月の投資を20年間継続しなければ到達できません。

投資期間 VT投資額 (万円) VYM投資額(万円) SPYD投資額(万円)
10年 704万 58.7万 469万 39.1万 372万 31.0万
15年 424万 35.3万 283万 23.6万 248万 20.7万
20年 287万 23.9万 191万 15.9万 186万 15.5万
25年 206万 17.2万 138万 11.5万 149万 12.4万

なお、配当金は株価の上昇に伴い同じ配当利回りが維持される、また、株価の伸びはVT、VYMへは3.8%/年、SPYDは0%/年と想定しています。なお、3.8%/年は高校中退投資家が過去の株価推移から算出した数値です。

絶望的な金額です。上記は配当金の再投資をしない想定ですので、今度は受け取った配当金も全て再投資する前提で計算してみましょう。

投資期間 VT投資額(万円) VYM投資額(万円) SPYD投資額(万円)
10年 658万 54.8万 424万 35.3万 321万 26.8万
15年 381万 31.8万 241万 20.0万 197万 16.4万
20年 247万 20.6万 153万 12.7万 135万 11.3万
25年 170万 14.2万 102万 8.5万 99万 8.3万

なんとか検討できるレベルまできました。20年投資を継続できるのなら、VTで約21万/月、VYMで約13万/月、SPYDで約11万/月です。

25年間投資を継続できるのであれば、高配当ETFであれば月10万円を切ってきます。

やはりETFだけでセミリタイアを狙おうとするなら、最低でも月10万円の投資元本を配当金抜きで確保し続ける必要があります。

目標を下げた場合は?

正直月10万円も投資できないという方も多いのではないかと思います。セミリタイアは目指さないが、月3万円、5万円程度の配当金がもらえるようになりたい方向けに、必要投資金額を確認しました。

配当金は再投資する前提での結果ではありますが、月3万円の配当を目指すのであれば月の投資額は3〜4万円でも達成可能です。また、月5万円の配当金でも5〜6万円/月の投資で目標達成が見えてきます。

月3万円の配当金を受領するために必要な投資額

投資期間 VT投資額(万円) VYM投資額(万円) SPYD投資額(万円)
10年 197万 16.5万 127万 10.6万 96万 8.0万
15年 114万 9.5万 72万 6.0万 59万 4.9万
20年 74万 6.2万 46万 3.8万 41万 3.4万
25年 51万 4.2万 31万 2.6万 30万 2.5万

月5万円の配当金を受領するために必要な投資額

投資期間 VT投資額(万円) VYM投資額(万円) SPYD投資額(万円)
10年 329万 27.4万 212万 17.7万 161万 13.4万
15年 191万 15.6万 120万 10.0万 98万 8.2万
20年 123万 10.3万 76万 6.4万 68万 5.6万
25年 85万 7.1万 51万 4.3万 49万 4.1万

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

上記は多くの想定を含むためあくまで参考程度と捉えてください。しかしながら、米国ETFのみへの投資でセミリタイアを目指すには相当な覚悟がいります。特に短い期間でセミリタイアを達成するには一般的なサラリーマンの資金力ではほぼ無理でしょう。

一方で、時間をかけるのであれば目標達成が見えてきます。米国ETFでセミリタイアを目指すのであれば少なくとも月10万円以上の投資資金を長期間にわたって確保し続ける必要があると理解しましょう。

セミリタイアではなく、月3万円や5万円の配当金で十分なのであれば月の投資額は5万円程度で十分です。これくらいであればなんとか捻出できる方もいらっしゃるのではないかと思います。

高校中退投資家は引き続きETF(VT、SPYD、VYM)を中心に120万円の配当を目指して積立投資を継続します。このシュミレーションが正しいかどうかも検証していきたいと思います。

以上ご参考になれば幸いです。

米国ETFの積立にはSBI証券が便利です。

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