こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたね。一方で、NISAを活用してどのような銘柄を購入すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるはずです。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。
そこで本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券の人気銘柄ランキング(2024年12月)を解説していきます。
2024年12月のNISAランキング
2024年12月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
2 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
3 | iFreeNEXT FANG+インデックス | 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド |
4 | ニッセイNASDAQ100インデックスファンド | 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) |
5 | SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型) | iFreeNEXT FANG+インデックス |
6 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド |
7 | eMAXIS NASDAQ100インデックス | 楽天・プラス・NASDAQ-100インデックスファンド |
8 | iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株(Zテック20) | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
9 | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | ニッセイNASDAQ100インデックスファンド |
10 | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | eMAXISSlim全世界株式(除く日本) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2024年12月のNISA(成長投資枠+つみたて投資枠)の月間積立設定金額ランキング、楽天証券は2024年12月のNISAの買付金額ランキング。
SBI証券は先月から5銘柄も入れ替えがありました。特に5位には最近発売されて急激に純資産が増えている「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」が入っています。
一方で、楽天証券は一銘柄のみの入れ替えでした。インド株へ投資するファンドが抜けて、日本を除く全世界の株式へ投資する銘柄がランクインしました。
ランキング上位商品のご紹介
今月はSBI証券の8位にランクインした「iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株(Zテック20)」をご紹介します。
iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株(Zテック20)
「iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株(Zテック20)」は日本企業を除く世界中のテクノロジー関連企業20社へ投資する銘柄です。
本銘柄が投資するテクノロジー関連企業とは以下のような分野を指します。
- 半導体・半導体製造装置
- ソフトウェア
- 通信機器
- 電子装置・機器・部品
- コンピュータ ・周辺機器
- インタラクティブメディアおよびサービス
- 自動車
- 大規模小売、等
抽出されたテクノロジー関連企業で国・地域に起因するリスクが高いと考えられる銘柄は除外されます。残った銘柄の中で時価総額上位20銘柄へ集中投資します。
なお、信託報酬は0.495%とかなり高めである点には注意が必要です。
構成銘柄
「iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株(Zテック20)」は2024年12月に設定されたばかりの新しい銘柄で、構成銘柄の詳細な情報はありません。
そこで運用会社が公開しているシミュレーション結果を示します。
順位 | 銘柄 | 比率 |
---|---|---|
1 | アップル | 17.3% |
2 | マイクロソフト | 15.6% |
3 | エヌビディア | 14.5% |
4 | アルファベット | 10.0% |
5 | アマゾン・ドット・コム | 9.5% |
6 | メタ・プラットフォームズ | 7.1% |
7 | テスラ | 4.1% |
8 | ブロードコム | 3.9% |
9 | TSMC | 3.8% |
10 | オラクル | 2.3% |
11 | ASMLホールディング | 1.6% |
12 | SAP | 1.4% |
13 | サムスン電子 | 1.4% |
14 | アドバンスト・マイクロ・デバイセズ | 1.3% |
15 | セールスフォース | 1.3% |
16 | アドビ | 1.1% |
17 | シスコシステムズ | 1.0% |
18 | クアルコム | 0.9% |
19 | テキサス・インスツルメンツ | 0.9% |
20 | サービスナウ | 0.9% |
出典:大和アセットマネジメントが公開している2024年9月時点のシミュレーション結果。
日本を除く全世界が投資対象であるものの、組入銘柄の大半は米国市場に上場する銘柄です。
米国以外ではTSMC(台湾)、サムスン電子(韓国)、ASML(オランダ)、SAP(ドイツ)が入っています。
上位の組入比率が高いのが特徴!
時価総額で組入比率を決定していることもあり、上位銘柄の比率が高いのが本銘柄の特徴です。
SBI証券/楽天証券のランキング上位には「FANG+」、「ナスダック」、「S&P500」などの銘柄が入っています。
これらの銘柄の組入上位と比較すると、重複する銘柄が多いですが比率はかなり違っています。
特に「iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株(Zテック20)」の上位3銘柄はそれぞれ15%程度の比率で、3銘柄だけで約50%を占めるほど高い割合です。
まとめ
本記事では2024年12月のNISA人気ランキングをご紹介しました。
また、SBI証券の8位にランクインした「iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株(Zテック20)」の概要を解説しました。
「iFreePlus 世界トレンド・テクノロジー株(Zテック20)」は日本企業を除く世界中のテクノロジー関連企業20社へ投資する銘柄です。
FANG+よりは銘柄数は多いものの、たった20銘柄と集中投資になる点は注意が必要です。
また、上位銘柄の比率が高いこともありますので、本銘柄はリスクが高い商品だと言えるでしょう。
ポートフォリオの中心ではなく、あくまでサテライトでの投資に留めておいたほうが無難な銘柄です。
以上、ご参考になれば幸いです。