みなさんは株を購入するタイミングを逃してしまったことはありませんか?
高校中退投資家Toshiは主に米国高配当株ETFへ投資しています。2020年10月に下記記事で、米国高配当株ETFであるVYM、SPYD、HDVの購入価格を検討しました。
過去の株価推移から購入価格を決定し、設定した株価よりも低い時だけ購入すると決めたのです。なるべく株価が下落した時に購入して、高い配当利回りを実現しようと考えました。
購入株価を設定してから約2ヶ月が経過しました。本記事では設定したルールに従ってどの程度株を購入することができたのかご紹介します。やはり株式投資において、自分が決めたルールを守るというのは非常に難しいことだと再認識しました。
人気の3大米国高配当株ETF
- SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)
- VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)
- HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)
米国高配当株ETFの購入株価
詳しくは過去記事で説明していますが、過去の株価の推移を基に購入株価を下記の通り設定しました。
- VYM:78ドル/株以下
- SPYD:27ドル/株以下
- HDV:80ドル/株以下
上記の株価以下になった日は、1日1株ずつ購入するという条件です。
設定した株価を下回った日数
設定した株価を下回った日がこの2ヶ月間でどの程度あったのか確認していきたいと思います。期間は記事を投稿した2020年10月24日~12月24日の2ヶ月間です。
VYM
10月29日に1日だけ78ドル/株以下になりました。それ以降は右肩上がりに株価が上昇して、12月24日現在で約90ドル/株です。この2ヶ月間での購入チャンスはたった1日だけでした。
SPYD
こちらも27ドル/株以下になった日はたった2日間だけでした。10月28日と29日です。しかし、その後は米国大統領選挙の影響もあり右肩上がりで株価が上昇しました。12月24日現在では約33ドル/株とかなり高い水準まで回復しています。
HDV
3つのETFの中で、HDVが最も購入のチャンスがありました。10月26日~30日、11月2日~4日の計8日間で80ドル/株を下回りました。
11月4日以降は他のETFと同様に株価が上昇し、12月24日時点で約87ドル/株と手が届かないレベルまで到達してしまいました。
高校中退投資家Toshiが購入できた株数
設定株価の水準まで下落したことを確認してから、株価を予想して指値で注文したり、直接チャートをみながら購入しました。下記が実際に購入できた株数です。
- VYM:0株
- HDV:2株
- SPYD:1株
完全に失敗です。自分で設定したルールを守ることができませんでした。特にHDVは、8日間も購入のチャンスがあったのにたった2株しか購入できませんでした。
2ヶ月だけのモニタリングではありますが、10月末の「購入チャンス」を逃してしまいました。
なぜ購入できなかったのか?
ではなぜ購入できなかったのでしょうか?
「もっと安く購入できるのではないか」という心理が働いてしまい、指値を設定した株価より低い金額にしてしまいました。結果として、設定株価付近の日は購入することができませんでした。
また、日中は仕事をしていますので、米国市場が空いている夜中にずっとチャートを確認することはできません。限られた時間の中でチャートを見ていたので、株価を見ていない時に設定した株価以下になっても、購入ができなかったのです。
スポット買いはやはり難しい
やはり人間は欲深い生き物です。もっと安く購入したいという気持ちが出て、購入のチャンスを逃してしまいました。こうやって、多くの方が売るタイミングや買うタイミングを逃すのだと思います。
今回の経験からルールをしっかり決めて、それに従って淡々と購入していく方が自分には合っていると再認識しました。そもそも設定した株価が低めですから、それ以下の株価を追い求める必要はなかったのです。1円安い野菜を買うために遠く離れたスーパーへ行くようなものです。
その点、定期積立で淡々と買付を行うインデックス投資は本当に楽な手法です。私は世界中の株式に分散投資ができるVTという商品を定期買付しており、それなりのリターンを得ています。やはり初心者の方には、高配当株投資ではなくインデックス投資がお勧めです。
まとめ
今回は米国高配当ETFのスポット買いの結果についてご紹介しました。
みなさんも私のように購入のタイミングを逃してしまったことがあるのではないでしょうか。こうやって買い場を逃すと、数年後まで同じ株価で購入できる機会はなかったりします。
やはり欲が出てしまうのはいけませんね。次回からは自分が設定したルールに忠実に購入を進めるようにしたいと思います。
私が購入している米国高配当株ETFの株価は、非常に高い状況にあります。キャッシュを少し厚めにして、来たる株価の調整を待ちたいと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。