こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2024年1月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券のランキングの違いやランキング上位の商品について解説していきます。ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。
なお、2023年12月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
2024年1月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2024年1月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
2 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) |
3 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) |
4 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) |
5 | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF (SOXS) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
6 | バンガード トータル ワールド ストックETF(VT) | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) |
7 | Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) | Direxionデイリーテック株ブル3倍ETF (TECL) |
8 | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) | バンガード トータル ワールド ストックETF(VT) |
9 | Direxionデイリーテック株ブル3倍ETF (TECL) | バンガード 米国高配当株式ETF(VYM) |
10 | プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) | プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2024/1/22~1/26、楽天証券は2024/1/21~1/27の週間売買代金ランキング。
SBI証券のランキングでは、米国高配当株ETFであるVYMやSPYD、S&P500指数へ投資するSPYが外れて、SPXL、TECL、TQQQが新たにランクインしました。
楽天証券の方ではSPY、LABU、SPYDが外れて、VT、TECL、TQQQがランクインしました。
両証券会社ともに3銘柄ずつの入れ替えがあったものの、ランキング上位はほぼ同じです。赤字で示したSPXLとVYMのみがどちらかのランキングにしか入っていない銘柄です。
ランキング上位の商品のご紹介
今月はSBI証券、楽天証券ともに2位にランクインしたQQQの詳細をご紹介します。
- インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ)
インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ)
「インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ)」は、ナスダック株式市場に上場する時価総額上位100銘柄で構成されるナスダック100指数へ連動する米国ETFです。
ナスダック100指数にはインターネットやハイテク関連の銘柄が多数含まれており、大きな値上り益が狙えるという特徴があります。
基本的には米国の企業で構成されていますが、数%は中国など他国の企業も含まれています。
また、QQQは1999年に上場された歴史のあるETFで、経費率も0.20%/年と十分安い水準です。
なお、SBI証券と楽天証券の10位にランクインしたTQQQはQQQにレバレッジをかけた商品で、QQQの3倍程度大きな値動きがあるリスクの高い商品です。
構成銘柄
QQQの構成銘柄トップ10を下表に示します。
順位 | 銘柄 | 構成比 |
---|---|---|
1 | Apple | 9.22% |
2 | Microsoft | 8.61% |
3 | Amazon | 4.83% |
4 | Broadcom | 4.15% |
5 | Meta Platforms Class A | 3.85% |
6 | Nvidia | 3.77% |
7 | Tesla | 3.68% |
8 | Alphabet Class A | 2.55% |
9 | Alphabet Class C | 2.48% |
10 | Costco Wholesale | 2.32% |
注: 2023年12月末時点の情報を基に作成
構成銘柄の上位にはApple、Microsoft、Amazonとお馴染みの銘柄が並んでいます。
投資割合では特にAppleとMicrosoftが10%程度と高くなっています。
投資銘柄数は100程度と多くはないため、S&P500指数へ投資するVOOなどと比較して上位銘柄の投資割合は高い傾向にあります。
セクター別の割合
次にセクター別の投資割合についてです。
No. | セクター | 割合 |
---|---|---|
1 | テクノロジー | 57.93% |
2 | 一般消費財 | 19.11% |
3 | ヘルスケア | 6.67% |
4 | 電気通信サービス | 4.97% |
5 | 資本財 | 4.80% |
6 | 生活必需品 | 4.27% |
注:2023年12月末時点の情報を基に作成。
テクノロジーの割合が50%以上を超えており、テクノロジーセクターへの集中投資であることが分かります。
次に多いのが一般消費財で約20%です。このセクターには上位銘柄にランクインしているAmazonやTeslaなどが含まれます。
3位以下は一桁台の割合ですから、基本的にはテクノロジーと一般消費財への投資と考えておけばよいでしょう。
株価推移
次にQQQの株価推移を下図に示します。
出典:Yahoo finance
2010年くらいから急激に株価が上昇していることが分かります。2010年付近では50ドル/株程度ですから、2010年からの15年ほどで8倍程度まで増えている計算です。
15年前くらいにQQQを購入していれば8倍程度まで株価が上昇したわけですから夢のある投資先だと言えるでしょう。
一方で、暴落時には一時的に大きく下落する可能性がある点は注意が必要です。
リターン
QQQの年別のリターンは以下のとおりです。
1年:54.73%
3年:9.96%
5年:22.41%
10年:17.66%
注:2023年12月末時点の情報
5年リターンで22%/年以上、10年リターンで17%/年以上と脅威的なリターンを記録しています。
これは4年程度で株価が2倍になるリターンですから驚きです。
まとめ
本記事では2024年1月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。
また、SBI証券と楽天証券の2位にランクインしたQQQの詳細をご紹介しました。
QQQはナスダックに上場する時価総額上位100銘柄へ投資する米国ETFです。
過去のリターンは凄まじいものがあり、過去20年ほどはQQQを購入して放置しておくだけで大きく資産を増やすことができました。
今後もQQQが同じリターンを記録し続けるとは限りませんが、今までのリターンを見る限りは投資対象として魅力的な銘柄の1つになるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。