投資・資産形成

米国ETF週間売買ランキングを考察(2024年10月)

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こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!

本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2024年10月末時点)をご紹介します。

SBI証券と楽天証券のランキングの違いやランキング上位の商品について解説していきます。ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。

なお、2024年9月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。

米国ETF週間売買ランキングを考察(2024年9月)
米国ETF週間売買ランキングを考察(2024年9月)本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2024年9月末時点)をご紹介します。また、ランキング上位のTSLLについて詳細をご紹介します。...

2024年10月の米国ETF週間売買ランキング

SBI証券と楽天証券の2024年10月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。

順位 SBI証券 楽天証券
1 Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL)
2 バンガード S&P 500 ETF (VOO) Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS)
3 インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) バンガード S&P 500 ETF (VOO)
4 Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF (SOXS) インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ)
5 Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) Direxion デイリー TSLA ブル2倍株式 (TSLL)
6 バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) Direxion デイリー NVDA株 ブル2倍 ETF (NVDU)
7 プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF)
8 Direxion デイリー NVDA株 ブル2倍 ETF (NVDU) プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ)
9 Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY)
10 iシェアーズ 米国短期国債 ETF (SHV) バンガード トータルストックマーケットETF (VTI)

出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は10/28~11/1楽天証券は10/27~11/2の週間売買代金ランキング。

SBI証券のランキングでは、先月からJPSTが外れてS&P500指数へ投資するSPXLがランクインしました。

楽天証券のランキングは順位の入れ替えのみで、銘柄の入れ替えはありませんでした。

ランキング上位の商品のご紹介

SPXLの概要今月はSBI証券の9位にランクインしたSPXLの詳細をご紹介します。

  • Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL)

Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL)

「Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL)」は、その名の通り世界最強の指数と言われるS&P500へ投資する米国ETFです。

S&P500は米国の優良500銘柄で構成される指数です。時価総額が一定以上であることや直近4四半期連続で黒字など厳しい基準をクリアした銘柄だけで構成されています。

ただし、本銘柄はブル3倍である点に注意が必要です。

ブルとは「強気」のことを意味します。ブル型の商品は相場が上昇する時に利益が大きく出るように設計されており、ブル3倍の銘柄は通常の値動きの3倍程度大きく上昇します。

一方で、相場が下落する際にはその分大きく下落しますので、値動きの激しいリスクの高い銘柄だと言えます。

S&P500指数上昇→3倍程度上昇

S&P500指数下落→3倍程度下落

したがって、株価が上昇する局面では大きく利益が得られますが、逆に下落局面では大きく損をする可能性があります。

なお、信託報酬は1%/年程度とレバレッジ型の商品だけあって高めです。

構成銘柄

SPXLの構成銘柄トップ10を下表に示します。

順位 銘柄 構成比
1 Apple 7.30%
2 Microsoft 6.57%
3 Nvidia 6.13%
4 Amazon 3.57%
5 Meta Platforms Class A 2.57%
6 Alphabet Class A 2.00%
7 Berkshire Hathaway Class B 1.73%
8 Alphabet Class C 1.65%
9 Broadcom 1.65%
10 Tesla 1.49%

注: 2024年9月末時点の情報を基に作成

S&P500が投資対象であることもあり、上位銘柄には米国を代表する有名企業が並んでいます。

投資割合ではApple、Microsoft、Nvidiaが各々6%以上と割合が高くなっています。

特にNvidiaはAIブームもあって急速に投資割合を増やしています。

セクター別の割合

次にセクター別の投資割合です。

No. セクター 割合
1 情報技術 28.86%
2 金融 12.97%
3 ヘルスケア 12.62%
4 一般消費財 10.85%
5 通信サービス 8.81%
6 資本財 8.58%
7 生活必需品 5.88%
8 エネルギー 3.31%
9 公共事業 2.53%
10 不動産 2.34%
11 素材 2.23%

注:2024年9月末時点の情報を基に作成。

米国経済を牽引する情報技術セクターが約30%と最も高い割合です。

また、2位以下では金融、ヘルスケア、一般消費財も10%以上とそれなりの割合を占めます。

株価推移

次にSPXLの株価推移を下図に示します。

SPXLの株価推移(2024年11月)出典:Yahoo finance

特に近年の値動きが大きいことが分かります。

2022年末の株価は50ドル/株程度でしたが、直近では180ドル/株と約3.6倍まで株価が上昇しています。

この値動きの大きさがSPXLの特徴です。

リターン

SPXLの期間別のリターンは以下のとおりです。

1ヶ月:4.99%

3ヶ月:12.57%

1年:111.94%

3年:16.21%

5年:26.43%

10年:24.82%

注:2024年9月末時点の情報

SPXLのような銘柄は株価変動が大きいため、切り取る時期によって大きくリターンが変わります。

例えば、1年リターンで見ると111.94%と非常に高いことが分かります。一方で、3年では16.21%と1年リターンと比較して大きく下がります。

いずれにしても1年リターンでは100%以上ですから、うまく投資すれば大きく儲けられる可能性を秘めています。

まとめ

本記事では2024年10月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。

また、SBI証券の9位にランクインしたSPXLの詳細をご紹介しました。

SPXLはS&P500指数を投資対象にするブル3倍の銘柄です。ブル3倍の銘柄であるため、株価の変動が大きいことが特徴です。

基本的には短期売買で利益を得る銘柄になるため、投資初心者の方は購入を控えた方がよいでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

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