こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
最近は日本企業が株主還元を高めています。
その結果、日本企業はどんどん増配して配当金を増やしています。
そのような日本の個別株(高配当株)への投資は、今後の投資戦略として良い選択肢になるのでしょうか?
本記事では日本の高配当株を長期保有する際のメリットなどについてご紹介していきます。
高配当株投資は面白い!

投資の王道と言えば、まずインデックス投資を思い浮かべるはずです。
インデックス投資は日経平均やニューヨークダウなどの指数に連動する投資成果を目指します。
数百や数千と言った銘柄で構成される指数への投資なら、1つの商品を購入しただけでも広く分散することができます。
ただし、インデックス投資では個別株投資のような大きなリターンは期待できません。
一方で、対象指数の全ての企業が一斉に倒産するようなことはまず起きないので、個別株よりもリスクは低いと言えます。
また、ビジネスの世界では企業の入れ替わりが激しいです。今勢いのある企業も、やがては淘汰されてしまう可能性もあります。
個別株投資で常に成功する企業だけを選び続けることは難しいのです。
その点で、インデックス投資は市場平均を狙っていく手法です。
長期で運用して資産を増やしていくつもりなら、優れた投資手法だと言えるでしょう。
インデックス投資には課題も
しかし、インデックス投資にも欠点があります。
その1つが、増える資産ばかりに気を取られてしまうことです。
インデックス投資では、配当を出さない無配の投資信託で運用することが一般的です。
そのため、日々の生活が良くなっている実感はありません。ただ増えていく資産を眺めているだけです。
一方で、高配当株投資であれば、定期的に配当金という形で投資のリターンを受け取れます。
この配当金は会社以外からの給料ですから格別です。
また、配当金を再投資するのか、その一部を使ってしまうのか、お金の使い方を考えるきっかけにもなります。
何より毎年のように増えていく配当金に喜びを感じる方が多く、高配当株投資にハマる方はたくさんいます。
米国一極集中は怖い!
高配当株投資と言えば、まず米国株を思い浮かべるはずです。
過去のリターンから考えれば、今までは米国株のみへ投資していれば良い時代でした。
しかし、状況は変わってきています。
中国やインドと言った新興国が経済成長を遂げており、米国が今後も経済の覇権国であり続けるとは限りません。
また、最近のトランプ政権の動きを見れば、米国への集中投資へ不安を感じる方も多いでしょう。
そう考えると、米国以外の投資先、特に馴染みのある日本の高配当株への投資という選択肢も出てくるのです。
日本の高配当株へ長期投資するメリット
それでは日本の高配当株への投資にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
先にご紹介したような株主還元の高まりや、早い段階から資産所得が得られる他にも様々なメリットがあります。
ここでは日本の高配当株を長期保有するメリットをご紹介していきます。
情報を得やすい
個別株を保有していれば、企業の業績などを観察して、時には売却などの検討が必要です。
その時に日本株なら情報をキャッチしやすいというメリットがあります。
母国語である日本語であれば、企業のホームページ等で簡単に情報を得ることができます。
もちろん、AIの発展などにより、海外の情報も取得しやすくなっています。
しかし、まだまだ微妙なニュアンスの理解や情報の鮮度の観点からは日本株に軍配が上がります。
為替を考える必要がない
配当金の受け取りで為替を考慮する必要がありません。
2024年は大幅な円安でしたが、2025年はそこから円高に動く時期もありました。
その結果、ドルで受け取った配当金を円換算すると、受け取り額は昨年よりも下がってしまうようなことが起こります。
たとえ、その企業が増配していてもです。
日本円を使って生活している以上、円換算での配当金が安定しないことに不安を感じてしまいます。
日本企業であれば、減配がない限り安定して日本円で配当金を受け取ることができます。
インデックス投資では米国株に偏りがち
最近はNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの投資の優遇制度が充実しています。
NISAのつみたて投資枠やiDeCoでは、インデックスファンドの積立で資産形成するのが一般的です。
世の中で推奨されている銘柄と言えば、S&P500指数などの米国株か全世界株式へ連動する指数です。
一方で、S&P500は全て米国株だし、全世界株も半分以上は米国株で構成されています。
これらに追加で米国株へ投資してしまうと、米国への投資割合が非常に高くなってしまうのです。
配当控除などの税制メリット
日本株には配当控除などの税制メリットがある点も魅力です。
日本株から受け取る配当金は住民税と所得税を合わせて基本的に20.315%です。
特に所得が少ない方は、総合課税で申告することで、この約20%の税金を下げることができます。
つまり、外国株と比較して税制面で大きなメリットがあります。
また、日本の経済状況を考えれば、今後は金融所得に対する増税の可能性が高いです。
このような税制メリットがより強力なパワーになる可能性があります。
老後資金の準備になる
「インデックス投資で資産を増やして老後になったら取り崩していこう!」と考える方も多いはずです。
しかし、老後は判断力の低下もあるし、取り崩しなど面倒なことは考えたくないはずです。
そうならば、増配している優良高配当株を長期保有するのも一つの手です。
若いうちから買い集めていけば、老後を迎える頃には増配によりそれなりの配当金をもらえるようになります。そのお金を年金の足しにして生活していくのです。
そうすれば、面倒な取り崩しを考える必要はありません。
株主優待制度
こちらはあくまでおまけではありますが、株主優待を受け取れる可能性があるのもメリットです。
受け取る株主優待によっては、大きな節約になる可能性があります。
場合によっては、配当金と優待で実質的に5%以上の配当利回りだって実現できるかもしれません。
銘柄選びは慎重に!
ただし、日本の高配当株へ投資する場合は銘柄選びが重要になります。
配当利回りばかりに目をとらわれずに、長期で増配している銘柄などを中心に広く分散するのがよいでしょう。
例えば、長期で増配している銘柄の1つに通信業界の代表格であるKDDIがあります。
この企業は20年以上連続増配しており、おまけに株主優待制度もあります。
このような銘柄をコツコツと買い集めながら分散投資していくのです。
最近は単元未満株への投資環境も整ってきました。
安くなった時に1株ずつ(数千円程度)でもコツコツ投資していけば、将来的には相当な配当金を受け取れるようになるはずです。
以上、ご参考になれば幸いです。
