こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたね。一方で、NISAを活用してどのような銘柄を購入すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるはずです。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。
そこで本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券の人気銘柄ランキング(2025年7月)を解説していきます。
2025年7月のNISAランキング
2025年7月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
2 | iFreeNEXT FANG+インデックス | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
3 | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | iFreeNEXT FANG+インデックス |
4 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド |
5 | eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 楽天・シュワブ高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) |
6 | iFreeNEXT 全世界半導体株インデックス | 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド |
7 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
8 | SBIネクスト・フロンティア高配当株式ファンド(年4回決算型) | 楽天・プラス・NASDAQ-100インデックスファンド |
9 | 三菱UFJ 純金ファンド | ニッセイNASDAQ100インデックスファンド |
10 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 三菱UFJ 純金ファンド |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2025年7月のNISA(成長投資枠+つみたて投資枠)の月間積立設定金額ランキング、楽天証券は2025年7月のNISAの買付金額ランキング。
SBI証券のランキングでは、先月のランキングから4銘柄の入れ替えがありました。
新規に「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、「iFreeNEXT 全世界半導体株インデックス」、「三菱UFJ 純金ファンド」、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」がランクインしました。
楽天証券のランキングでは、先月から銘柄の入れ替えはありませんでした。「iFreeNEXT FANG+インデックス」が5位から3位へと順位を上げています。
ランキング上位商品のご紹介
今月はSBI証券の6位にランクインした「iFreeNEXT 全世界半導体株インデックス」をご紹介します。
iFreeNEXT 全世界半導体株インデックス
「iFreeNEXT 全世界半導体株インデックス」は、その名通り全世界の半導体株へ投資する銘柄です。
生成AIの普及やデジタル化の加速により、半導体セクターは急速に拡大しています。
半導体セクターの特徴の1つとして、寡占化が進んでいることが挙げられます。そんな中、本銘柄では1銘柄あたりの構成比率は35%の上限が設けられています。
また、信託報酬は年率0.495%(税込)と高めである点に注意が必要です。
本銘柄は2025年7月29日に設定されたばかりの新しい銘柄で、SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社で購入可能です。
組入上位銘柄
「iFreeNEXT 全世界半導体株インデックス)」の組入上位銘柄を下表に示します。
順位 | 銘柄 | 国・地域名 | 比率 |
---|---|---|---|
1 | エヌビディア | 米国 | 35.43% |
2 | ブロードコム | 米国 | 23.41% |
3 | TSMC | 台湾 | 16.26% |
4 | ASMLホールディング | オランダ | 4.97% |
5 | KLA | 米国 | 2.10% |
6 | アナログ・デバイセズ | 米国 | 1.97% |
7 | シノプシス | 米国 | 1.88% |
8 | SKハイニックス | 韓国 | 1.87% |
9 | ケイデンス・デザイン・システムズ | 米国 | 1.56% |
10 | メディアテック | 台湾 | 1.20% |
出典:大和アセットマネジメントHP(2025年7月28日時点)
1位〜3位のエヌビディア、ブロードコム、TSMCの割合が高く、3社で約75%と大部分を占めます。
また、全世界と言っても、上位10銘柄のうち6銘柄は米国です。米国以外では、台湾が2社、オランダと韓国が1社ずつランクインしています。
リターン
最後に「iFreeNEXT 全世界半導体株インデックス」のリターンです。
本銘柄は設定間もないため、ベンチマークである「NYSE FactSet 全世界半導体株インデックス(配当込み、円ベース)」の暴落率を示します。
銘柄 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|---|
iFreeNEXT 全世界半導体株インデックス | 56.9% | 41.6% | 68.6% | -28.8% | 92.7% | 95.7% |
全世界株式(オール・カントリー) | 26.8% | 9.0% | 32.7% | ‒5.6% | 30.4% | 32.5% |
米国株式(S&P500) | 30.5% | 10.3% | 44.5% | ‒6.1% | 34.6% | 40.8% |
比較のためにランキング上位のeMAXIS Slim シリーズの商品も一緒に示していますが、本銘柄のリターンが非常に高いことが分かります。
唯一、2022年は大幅なマイナスリターンになっており、オルカンやS&P500よりも悪いリターンでした。
このような大幅な下落に耐えられるのであれば、大きなリターンが得られる可能性のある銘柄です。
まとめ
本記事では2025年7月のNISA人気ランキングをご紹介しました。
また、SBI証券の6位にランクインした「iFreeNEXT 全世界半導体株インデックス」の概要を解説しました。
本銘柄は成長著しい半導体セクターへ集中投資ができる銘柄です。近年の半導体セクターからは高いリターンが得られていますので、投資先の1つに検討するのも面白いでしょう。
一方で、2022年には30%近いマイナスリターンを記録している点には注意が必要です。
以上、ご参考になれば幸いです。