NISA(少額投資非課税制度)は投資をするならまず始めに活用したい制度です。一定期間/一定額において、投資で発生する税金をなくすことができますので、お得に投資をすることができます。
本記事では大手ネット証券のSBI証券と楽天証券の2022年5月のNISAランキングをご紹介します。
2022年4月のランキングは下記記事でもご紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
2022年5月のNISAランキング
2022年5月におけるSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
2 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
3 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
4 | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) |
5 | SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド |
6 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | eMAXIS Slim先進国株式インデックス |
7 | SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | 楽天レバレッジNASDAQ-100 |
8 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | iFreeレバレッジ NASDAQ100 |
9 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | キャピタル世界株式ファンド |
10 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | ニッセイ外国株式インデックスファンド |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は5月のつみたてNISAの積立設定金額ランキング、楽天証券は5月のNISAの積立設定金額ランキング。
SBI証券の先月のランキングからの変更点は、先月10位の「ニッセイ外国株式インデックスファンド」が「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」と入れ替わったことです。1位〜9位の銘柄は先月と全く同じです。
楽天証券の方は若干の順位の入れ替えがあったものの、上位10銘柄に変動はありませんでした。
ランキング上位商品のご紹介
今月は楽天証券の10位にランクインした「ニッセイ外国株式インデックスファンド」をご紹介していきます。
ニッセイ外国株式インデックスファンド
「ニッセイ外国株式インデックスファンド」は日本を除く主要な先進国の株式(22カ国)へ投資する投資信託です。
ポイントは「日本を除く」という点です。投資対象には新興国も含まれず、MSCIコクサイ・インデックスという先進国22カ国を対象とする指数に連動する成果を目指しています。
また、2013年に設定された投資信託で10年近い運用実績があります。純資産総額は約4,000億円(2022年5月末時点)と十分な資産のある人気商品です。
その理由の1つが信託報酬の安さです。信託報酬は0.1023%と最安値水準です。この商品へ100万円投資した場合の信託報酬はたった1,000円程度です。
地域別構成比率
「ニッセイ外国株式インデックスファンド」の投資先の割合を下表に示します。
アメリカへの投資割合が7割を超えている点に注意が必要です。全世界株式へ投資する商品ではアメリカへの投資割合は6割程度ですから、全世界株式の商品と比較してアメリカへの集中投資になります。
投資国 | 割合 |
---|---|
アメリカ | 73.4% |
イギリス | 4.6% |
フランス | 3.8% |
スイス | 3.3% |
オーストラリア | 2.4% |
ドイツ | 2.4% |
オランダ | 1.2% |
スウェーデン | 1.0% |
その他 | 4.8% |
注:2022年4月末時点
セクター別比率
次にセクターの比率を見てみましょう。
投資割合が最も高いのは情報技術で約20%です。次に金融、ヘルスケアと続きます。全世界の株式へ投資する商品と比較して大きな違いはありません。
業種 | 割合 |
---|---|
情報技術 | 22.1% |
金融 | 13.8% |
ヘルスケア | 13.7% |
一般消費財・サービス | 10.8% |
資本財・サービス | 9.1% |
生活必需品 | 7.8% |
コミュニケーション・サービス | 7.3% |
エネルギー | 4.8% |
素材 | 4.5% |
公共事業 | 3.2% |
不動産 | 2.9% |
注:2022年4月末時点
リターン
「ニッセイ外国株式インデックスファンド」の2019年〜2021年のリターンを示します。比較対象のために投資信託で人気のeMAXIS Slimシリーズの商品も一緒に示しています。
銘柄 | 2019 | 2020 | 2021 |
---|---|---|---|
ニッセイ外国株式インデックスファンド | 28.8% | 9.0% | 32.9% |
全世界株式(オール・カントリー) | 26.8% | 9.0% | 29.3% |
全世界株式(除く日本) | 27.5% | 9.0% | 30.4% |
全世界株式(3地域均等型) | 21.6% | 8.7% | 19.3% |
米国株式(S&P500) | 30.5% | 10.3% | 36.7% |
先進国株式 | 28.9% | 9.0% | 33.5% |
新興国株式 | 18.4% | 8.8% | 12.3% |
米国株式のみに投資するファンドと比較すればリターンは若干劣りますが、全世界株式と比較すれば高いリターンを記録しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では2022年5月のNISAで人気の投資信託をご紹介しました。また、楽天証券の10位にランクインした「ニッセイ外国株式インデックスファンド」の詳細を解説しました。
日本を除く先進国へ投資する商品ですが、米国への投資割合が7割を超えており、それなら米国株式だけでもよいと考える方も多いでしょう。
しかし、米国への集中投資や新興国への投資に不安があるという方にはおすすめできる商品です。信託報酬も安く純資産総額も大きい優良商品です。
以上、ご参考になれば幸いです。