NISA(少額投資非課税制度)は投資をするならまず始めに活用したい制度です。一定期間/一定額において、投資で発生する税金をなくすことができます。
本記事では大手ネット証券のSBI証券と楽天証券の2022年7月のNISAランキングをご紹介します。
2022年6月のランキングは下記記事でもご紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
2022年7月のNISAランキング
2022年7月におけるSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
2 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
3 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
4 | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) |
5 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | eMAXIS Slim先進国株式インデックス |
6 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド |
7 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | iFreeレバレッジ NASDAQ100 |
8 | SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 楽天レバレッジNASDAQ-100 |
9 | SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド | キャピタル世界株式ファンド |
10 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド | ニッセイ外国株式インデックスファンド |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は7月のつみたてNISAの積立設定金額ランキング、楽天証券は7月のNISAの積立設定金額ランキング。
SBI証券では新規に楽天・全米株式インデックス・ファンドがランクインしました。この商品は楽天証券の3位にも入っています。
楽天証券はキャピタル世界株式ファンドとニッセイ外国株式インデックスファンドの順位が入れ替わっただけで、ランキングに大きな変動はありませんでした。
ランキング上位商品のご紹介
今月は楽天証券の3位、SBI証券の10位にランクインした「楽天・全米株式インデックス・ファンド」をご紹介していきます。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は世界的に有名な資産運用会社であるバンガード社のVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)という商品を投資対象にしています。
VTIは世界的に人気のETFで、運用額が米国ETFのトップ5に入るほどの超人気商品です。人気の理由として、VTIへ投資すれば米国の4,000銘柄以上の株式を保有できる点が挙げられます。まさに米国全体へ投資できるファンドと言えるでしょう。
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は2017年に設定されたのですが、非常に注目を集めました。というのも、米国ETFを円貨で数百円から手軽に購入できる商品はそれまでになかったからです。すぐに人気が出たこともあり、2022年7月末時点では6,000億円以上もの純資産があります。
上位銘柄
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が投資するVTIの上位銘柄を見てみましょう。
1位と2位のアップルとマイクロソフトの比率が5%とかなり高いですが、それ以外の銘柄は3%以下になっています。上位銘柄は基本的にS&P500と大差はありません。
銘柄 | 比率 |
---|---|
Apple | 5.52% |
Microsoft | 5.05% |
Amazon | 2.41% |
Alphabet(クラスA) | 1.73% |
Tesla | 1.56% |
Alphabet(クラスC) | 1.53% |
Unitedhealth Group | 1.27% |
Johnson & Johnson | 1.23% |
Berkshire Hathaway (クラスB) | 1.20% |
Meta Platforms (クラスA) | 0.97% |
注:2022年6月30日時点の情報を基に作成。
リターン
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の2017年〜2021年の年間収益率は以下の通りです。
- 2017年: 6.4%
- 2018年: -8.4%
- 2019年: 29.8%
- 2020年: 12.8%
- 2021年: 40.9%
2018年はマイナスでしたが、特に2019年以降は凄まじいリターンを記録しています。2022年は多少下がるかもしれませんが、それでも過去の貯金がありますから大したことはないでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では2022年7月のNISA人気ランキングをご紹介しました。また、楽天証券の3位、SBI証券10位にランクインした「楽天・全米株式インデックス・ファンド」の詳細を解説しました。
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は人気米国ETFであるVTIへ手軽に投資ができる商品です。運用実績も十分あり、運用額も6,000億円以上とかなりの資金を集めています。
最近はS&P500へ投資する投資信託に押され気味ですが、それでも根強い人気のある商品です。つみたてNISAやiDeCoで運用するならおすすめの商品です。
以上、ご参考になれば幸いです。