米国株を購入する際には通常買付手数料が発生します。
投資のリターンを高めるためにはこういった手数料をできるだけ抑えることが重要です。そこで活用したいのがSBI証券や楽天証券の買付手数料無料の米国ETFです。
各社が指定する特定の米国ETFを買付手数料無料で購入できるのですが、2022年4月に入ってその対象銘柄が変更となりました。本記事で変更内容を抑えておきましょう。
SBI証券の買付手数料無料の米国ETF!
SBI証券で2022年3月末までに買付手数料が無料であった米国ETFは以下の通りです。
ティッカーシンボル | 銘柄 |
---|---|
VT | バンガード トータル ワールド ストックETF |
VOO | バンガード S&P 500 ETF |
VTI | バンガード トータルストックマーケットETF |
IVV | iシェアーズ S&P 500 ETF |
SPY | SPDR S&P 500 ETF トラスト |
EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド |
DHS | ウィズダムツリー米国株高配当ファンド |
DLN | ウィズダムツリー米国大型株配当ファンド |
DGRW | ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長 |
出典:SBI証券HPを基に作成
上記9銘柄が買付手数料無料の米国ETFでしたが、4月からは以下の通り変更されました。赤色で示した銘柄が新規に追加された銘柄です。
ティッカーシンボル | 銘柄 |
---|---|
VT | バンガード トータル ワールド ストックETF |
VOO | バンガード S&P 500 ETF |
VTI | バンガード トータルストックマーケットETF |
EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド |
QQQ | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF |
GLDM | SPDRゴールド ミニシェアーズ トラスト |
SPYD | SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF |
AGG | iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF |
VGT | バンガード 米国情報技術セクター ETF |
IYR | iシェアーズ 米国不動産 ETF |
出典:SBI証券HPを基に作成
3月までは9銘柄が対象でしたが、4月からは10銘柄に増えました。一方で、今回の変更により以下の銘柄が対象外になりました。
IVV、SPY、DHS、DLN、DGRW
IVVとSPYはともにS&P500へ投資するETFでVOOと被ります。したがって、大きな問題にはならないでしょう。
新しく追加されたSPYDは外されたDHSやDLNと同じ高配当株ETFです。少し癖のあるETFですが、VYMやHDVと並んで人気のある商品です。
また、その他にも米国不動産へ投資するIYR、米国ETFランキングの上位に常に入るQQQ、そしてゴールドETFであるGLDMなどが追加されています。SBI証券のユーザーとしては、今回の変更で購入の選択肢が増えたと感じる方が多そうです。
楽天証券の買付手数料無料の米国ETF!
次に楽天証券の買付手数料無料の米国ETFです。もともとは9つの米国ETFが無料だったのですが6銘柄が追加されました(赤字が追加銘柄)。
ティッカーシンボル | 銘柄 |
---|---|
VT | バンガード トータル ワールド ストックETF |
VOO | バンガード S&P 500 ETF |
VTI | バンガード トータルストックマーケットETF |
SPY | SPDR S&P 500 ETF トラスト |
RWR | SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF |
GLDM | SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト |
AIQ | グローバルX AIビッグデータ ETF |
FINX | グローバルX フィンテックETF |
GNOM | グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF |
QQQ | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF |
SPYD | SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF |
VGT | バンガード 米国情報技術セクター ETF |
EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド |
AGG | iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF |
IYR | iシェアーズ 米国不動産 ETF |
出典:楽天証券HPを基に作成
追加された銘柄を見てお気づきの方も多いのではないのでしょうか。
楽天証券で追加された銘柄はSBI証券で追加された銘柄とほぼ同じなのです。SBI証券が先に銘柄を発表していますので、その情報を確認して楽天証券も同様の銘柄を追加してきたのでしょう。
SBI証券は10銘柄が対象ですが、楽天証券は15銘柄とSBI証券よりも5銘柄多くなっています。最近改悪続きの楽天証券としては挽回していきたいのでしょう。
いずれにしても我々の選択肢が増えることはよいことですね。SBI証券と楽天証券は共によいネット証券ですから、両ネット証券への口座開設をおすすめします。
以上、ご参考になれば幸いです。