こんにちは、高校中退投資家TOSHIです!
本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2023年8月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券のランキングの違いやランキング上位の商品について解説していきます。ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。
なお、2023年7月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
2023年8月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2023年8月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
2 | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF (SOXS) | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) |
3 | プロシェア ウルトラプロ ショート QQQ ETF (SQQQ) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) |
4 | プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
5 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | iシェアーズ フロンティア・セレクトEM ETF (FM) |
6 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) |
7 | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) | デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) |
8 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF (VT) |
9 | バンガード 超長期米国債 ETF (EDV) | SPDR S&P 500 ETF (SPY) |
10 | Direxionデイリーテック株ベア3倍ETF (TECS) | プロシェアーズ・ウルトラプロ・ショートQQQ (SQQQ) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は8/21~8/25、楽天証券は8/20~8/26の週間売買代金ランキング。
SBI証券では先月のランキングから1銘柄のみの入れ替えで、TECLが外れてTECSがランクインしました。
楽天証券の方は先月末のランキングからDPST、TSLL、TQQQの3銘柄が外れて、VT、FM、SQQQがランクインしました。
赤字で示した3銘柄ずつがどちらかのランキングにしか含まれていない銘柄です。楽天証券の5位にフロンティア市場へ投資するFMが久々にランクインしてきた点は面白いところです。
ランキング上位の商品のご紹介
今月はSBI証券の9位にランクインしたEDVをご紹介していきます。
- バンガード 超長期米国債 ETF (EDV)
バンガード 超長期米国債 ETF (EDV)
「バンガード 超長期米国債 ETF (EDV)」は残存期間が20〜30年の米国債(米国財務省ストリップス債)へ投資する米国ETFです。
「ストリップス債」は聞き慣れない用語ですが、この用語を理解するにはまず割引債について理解する必要があります。
割引債は額面より割り引いた価格(安い価格)で発行される債券で、償還時には額面金額と売出価格の差額を儲けることができます。
この割引債の中でも期間中の利息の支払がないものをゼロクーポン債と言います。ストリップス債はゼロクーポン債のうち元本部分と利息部分が分離されたものを指します。
EDVは2007年から運用されている歴史のあるETFです。経費率も0.06%/年と十分安い水準です。
EDVの株価推移
EDVの株価推移を下図に示します。
出典:Yahoo finance
みなさんもご存知の通り、2022年になって米国債の金利はどんどん上がっています。そしてEDVはそれに伴って大きく株価が下落していることがわかります。
よく債券価格と金利はシーソーの関係であると言われます。金利が上がると債券価格は低下する傾向にあるのです。それもそのはずで、より高い金利の債券が出てくるのでそちらに乗り換えた方がよいからです。
また、EDVの特徴の1つにデュレーションが長い(2023年7月末の時点で24.2年)ことが挙げられます。デュレーションが長いと金利の変動に大きく反応する傾向にあります。
EDVのリターン
EDVのリターンは以下の通りです。
1年:-15.81%
3年:-19.21%
5年:-2.61%
10年:2.14%
出典:バンガードHPより(2023年7月末時点)
株価推移でお示しした通り、直近はやはり金利の上昇も影響してマイナスのリターンになっています。10年リターンで見ても2%程度と高くありません。
一方で、上述の通り近い将来に金利を下げていくことは確実です。そうなると逆に債券価格の大幅な上昇が期待できます。つまり、今が仕込みどきであるとも考えられます。
まとめ
本記事では2023年8月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。
また、残存期間が20〜30年の米国債へ投資するEDVという銘柄の詳細をご紹介しました。
EDVは金利の上下に大きく反応するETFです。米国の利上げで大きく株価が下落していますが、今後の利下げ局面では逆に株価を上昇させる可能性が高いです。
そのため、今が仕込み時であるとも考えられます。債券ETFもまた奥が深いですね。債券を保有されていない方は選択肢の1つとして検討してみると面白いかもしれません。
以上、ご参考になれば幸いです。