こんにちは、高校中退投資家Toshiです!
本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETF人気ランキング(2021年10月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券の米国ETFランキングの違いやランキング上位の商品の詳細をご紹介していきます。
なお、2021年9月末時点の「米国ETF人気ランキング」は以下でご紹介しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
2021年10月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2021年10月下旬の週間売買ランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
2 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET (QQQ) | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) |
3 | デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
4 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) |
5 | iシェアーズ 米国短期国債 ETF (SHV) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET (QQQ) |
6 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | Direxion デイリー 半導体株 ベア 3倍 ETF (SOXS) |
7 | Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) | Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) |
8 | iシェアーズ iBoxx USD Hイールド社債 ETF (HYG) | Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF (FAS) |
9 | iシェアーズ iBoxx USD投資適格社債 ETF (LQD) | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF (SPYD) |
10 | バンガード トータル ワールド ストックETF (VT) | SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は10/25~10/29、楽天証券は10/24~10/30の週間売買代金ランキング。
各社のランキングの赤字で示した4銘柄がSBI証券、あるいは楽天証券のどちらかにしか含まれていない銘柄です。楽天証券の上位銘柄はすべて株式ETFですが、SBI証券にはSHV、HYG、LQDなどの債券ETFがランクインしています。
また、SBI証券の先月からのランキングの違いは、HYGやLQDがトップ10に入ってきたことです。楽天証券は先月とほぼ同じラインナップでした。
ランキング上位の商品のご紹介
次にランキング上位に入った銘柄をご紹介していきます。今月はSBI証券の8位と9位にランクインしたHYGとLQDについて紹介していきます。
- iシェアーズ iBoxx USD Hイールド社債 ETF (HYG)
- iシェアーズ iBoxx USD投資適格社債 ETF (LQD)
iシェアーズ iBoxx USD Hイールド社債 ETF (HYG)
「iシェアーズ iBoxx USD Hイールド社債 ETF (HYG)」は、米ドル建ての高利回りの社債へ投資するETFです。
債券の信用状態を評価したものに「信用格付」があります。信用格付の高い債券は比較的安全で投資適格であると言われますが、通常利回りは低くなります。
HYGは「高利回りの社債」へ投資とあるように、債券の中でも信用格付の低い社債への投資をメインにしており、リスクは高めの商品です。
本銘柄は2007年から運用されており、長期間の運用実績がある銘柄です。なお、経費率は0.48%と少し高めです。
信用格付
上述の通り、HYGは信用格付の低い社債へ投資する商品です。通常は信用格付BBB以上が投資適格であると言われますが、BBB以上への投資割合はたった0.87%です。大半が信用格付BB以下への投資です。
信用格付 | 割合 |
---|---|
AA | 0% |
A | 0% |
BBB | 0.87% |
BB | 55.32% |
B | 32.50% |
CCC | 10.61% |
CC | 0.18% |
格付けなし | 0.18% |
注:2021年9月末時点のデータ
株価推移
HYGの株価推移を以下に示します。HYGはぼほ株価の上昇は見込めない銘柄です。
出典:Yahoo finance
なお、2020年3月のコロナショックでは株価が20%以上暴落しました。
配当利回り
2020年12月〜2021年11月までの分配金実績で利回りを算出すると、2021年11月時点の株価で約3.8%です。
トータルリターンだと5年で5%/年程度、10年で6%/年程度です。株価の上昇は見込めないものの、かなり高い利回りで分配金を受け取ることができます。
iシェアーズ iBoxx USD投資適格社債 ETF (LQD)
「iシェアーズ iBoxx USD投資適格社債 ETF (LQD)」は、米ドル建ての投資適格な社債へ投資するETFです。
HYGとは違って信用格付けの高い投資適格な社債へ投資する商品です。したがって、HYGよりもリスクは低めの商品であると考えることができます。
LQDは2002年に設定された商品で、こちらも長い運用実績があります。経費率は0.14%とHYGよりもかなり低い水準です。
信用格付
LQDは信用格付の高い社債への投資がメインであるため、ほぼすべてが信用格付BBB以上の銘柄への投資です。
最も割合が高いのがBBBで50%以上、その次がAで約40%です。
信用格付 | 割合 |
---|---|
AAA | 1.68% |
AA | 8.02% |
A | 39.28% |
BBB | 50.19% |
BB | 0.05% |
注:2021年9月末時点のデータ
株価推移
LQDの株価推移を以下に示します。こちらもHYGと同様に株価の上昇はあまり期待できません。
出典:Yahoo finance
なお、コロナショックではHYGと同様に20%以上暴落しました。しかし、株価はHYGよりも早く回復しました。
配当利回り
2020年12月〜2021年11月までの分配金実績で利回りを算出すると、2021年11月の株価で約2.3%です。
トータルリターンを見ると5年、10年共にで5%/年程度で、HYGよりは若干見劣りします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2021年10月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。また、今回はSBI証券の上位にランクインしたLQDとHYGという商品の詳細をご紹介しました。
どちらも債券へ投資するETFであるものの、比較的安全性の高い社債へ投資するLQDと信用格付の低い社債へ投資するHYGで投資対象には違いがあります。
一方で、トータルリターンで見るとそれほど両者に差はなく、しかもコロナショックでの暴落率もほぼ一緒でした。
ただし、将来どのようなパフォーマンスになるかは誰にも分かりませんので、商品の中身をしっかり理解して投資するようにしましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。