インフラファンドをご存知でしょうか?
本ブログでは以下の記事でインフラファンドをご紹介しましたが、高い配当利回りが期待でき、さらに暴落にも強い面白い商品です。配当金生活との相性も極めてよいと言えるでしょう。
上記記事から約1年が経過しましたので、インフラファンドの現状について再確認していきたいと思います。
おすすめのインフラファンドはこれだ!
2022年4月現在で7つのインフラファンドが上場しています。昨年から新規に上場した銘柄はありません。また、これらのファンドは全て太陽光発電に関わる商品です。
以下に2022年4月末時点の株価と過去1年間の配当実績から算出した利回りを示します。
銘柄 | 株価 | 分配金 | 利回り |
---|---|---|---|
タカラレーベン・インフラ投資法人 | 110,500円 | 7,154円 | 約6.5% |
いちごグリーンインフラ投資法人 | 71,000円 | 3,922円 | 約5.5% |
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 | 103,800円 | 6,295円 | 約6.1% |
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人 | 123,300円 | 7,450円 | 約6.0% |
東京インフラ・エネルギー投資法人 | 95,900円 | 6,298円 | 約6.6% |
エネクス・インフラ投資法人 | 91,300円 | 6,000円 | 約6.6% |
ジャパン・インフラファンド投資法人 | 91,200円 | 5,903円 | 約6.5% |
注:利回りは2022年4月末時点の株価と過去1年間の分配金を基に算出。
ほとんどの銘柄が6%台と非常に高い利回りがあります。しかし、これには「利益超過分配金」と言って、元本の取り崩し分も含まれています。
そのため、もう少し詳細に各銘柄を確認していく必要があります。どの銘柄が投資に適しているのか、以下で確認していきましょう。
1. タカラレーベン・インフラ投資法人
「タカラレーベン・インフラ投資法人」は、2016年6月に上場した日本初のインフラファンドです。
下図に示す通り、毎年3,000円程度の利益分配金を安定的に出しています。また、元本の取り崩しに当たる利益超過分配金が少ないのが特徴です。つまり、しっかりと利益を出している商品と言えるでしょう。
なお、「タカラレーベン・インフラ投資法人」は42の物件を保有し、関東地方が約70%と割合が高くなっています。
2. いちごグリーンインフラ投資法人
「いちごグリーンインフラ投資法人」は2016年12月に上場したファンドで、先にご紹介した「タカラレーベン・インフラ投資法人」同様に長い運用実績がある銘柄です。
過去の分配金推移を見ると、利益超過分配金の割合が高くなっています。毎年の分配金のうち、半分以上がオレンジの利益超過分配金です。
本銘柄は15の物件を保有し、沖縄と北海道の割合が高いのが特徴です。
3. 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人
「日本再生可能エネルギーインフラ投資法人」は2017年3月に上場したインフラファンドです。
過去の分配金の推移を以下に示します。利益超過分配金の割合は「タカラレーベン・インフラ投資法人」よりは高いですが、「いちごグリーンインフラ投資法人」よりは低くなっています。
本ファンドは55物件と物件数が多いのが特徴です。地域別で見ると、東北地方が約30%と最も高くなっています。一方で、他の地域も中部と北海道が約15%、九州が約18%と日本全国に物件を保有しています。
4. カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人
「カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人」は2017年10月に上場したファンドです。
カナディアン・ソーラー・インフラグループは世界中で太陽光発電に関わる事業を展開しています。自社グループでパネルの製造などもしています。
分配金の推移を見ると利益分配金の割合が高く、良い状態がキープされています。
合計で25の物件を保有し、地域別で約70%が九州地方と割合が高いのが特徴です。
5. 東京インフラ・エネルギー投資法人
「東京インフラ・エネルギー投資法人」は2018年9月に上場したファンドで、11物件を保有しています。
過去の分配金推移は以下の通りです。利益が出ている年とそうでない年があり、他のファンドと比較して安定性に欠けます。
地域別では九州が約40%、東北が約30%と高くなっています。
6. エネクス・インフラ投資法人
「エネクス・インフラ投資法人」は2019年2月に上場したファンドで、9物件を保有しています。
分配金は以下の通り毎年6,000円/口です。一方で、利益超過分配金の割合が高くなっています。
地域別では東海地方が約70%と高くなっています。
7. ジャパン・インフラファンド投資法人
「ジャパン・インフラファンド投資法人」は7つのインフラファンドの中で最も新しい銘柄で、2020年2月に上場しました。
一方で、すでに36物件を保有しており、7つの中でも物件数は多いグループに入ります。
2021年5月の利益超過分配金の割合が高くなっていますが、2020年11月と2021年11月は割合が少なくなっています。しかし、まだ上場したばかりですから、今後も注視していく必要があるでしょう。
地域別では北陸地方と九州地方が約25%と高くなっています。
おすすめのインフラファンドはどれか?
おすすめのインフラファンドは昨年と同様に以下2つです。
タカラレーベン・インフラ投資法人
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人
上記2つのファンドは分配金が安定しており、利益超過分配金の割合が低くなっています。しっかりと利益から分配金が出ている銘柄です。
また、「タカラレーベン・インフラ投資法人」は関東地方、「カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人」は九州地方への投資割合が高いため、2つのファンドを保有して地震などの災害リスクに備えるのもよいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
7つのインフラファンドについて分配金の推移や特徴などをご紹介しました。特に「タカラレーベン・インフラ投資法人」と「カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人」は分配金が安定しておりおすすめです。
毎年安定的に分配金を受け取ることができるインフラファンドは、配当金生活の強い味方になるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。