こんにちは、高校中退投資家Toshiです!
本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2021年12月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券の米国ETFランキングの違いやランキング上位の商品について詳細をご紹介していきます。
なお、2021年11月末時点の米国ETFランキングは以下の記事でご紹介しています。興味のある方はこちらもご覧ください。
2021年12月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2021年12月下旬の週間売買ランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) |
2 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
3 | DirexionデイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
4 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) |
5 | Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) | Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) |
6 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET (QQQ) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET (QQQ) |
7 | iシェアーズ 米国短期国債 ETF (SHV) | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF (SPYD) |
8 | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF (SPYD) | Direxion デイリー 半導体株 ベア 3倍 ETF (SOXS) |
9 | SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY) | グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF (QYLD) |
10 | バンガード トータル ワールド ストックETF(VT) | SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は12/27~12/31、楽天証券は12/19~12/25の週間売買代金ランキング。
先月に引き続き、ランキングの上位はSBI証券と楽天証券でほぼ同じでした。赤字で示した2銘柄ずつがどちらかのランキングにしか含まれていない銘柄です。
特に上位5銘柄は各社ともに順位が入れ替わっただけで同じ銘柄がランクインしています。
一方で、これら5銘柄の中のSOXLとTECLはリスクの高いレバレッジ型の商品です。購入を検討されている方は商品の中身をしっかり理解した上で購入しましょう。
ランキング上位の商品のご紹介
今月は楽天証券の9位にランクインしたQYLDについて、銘柄の詳細をご紹介していきます。
- グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF (QYLD)
グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF (QYLD)
「グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF (QYLD)」は商品名に「NASDAQ100」とある通り、米国のナスダック100指数の株式を購入するETFです。
一方で、商品名に「カバード・コール」とありますが、カバード・コール戦略で利益を狙う商品です。
カバード・コール戦略
株式を保有し「コールオプション」を売ることによって、オプションプレミアムを受け取る戦略。
コールオプション
特定の商品を将来のある期日までに、あらかじめ決められた特定の価格で買う権利のこと。
非常にややこしいのですが、「ある商品を特定の価格で売ることを約束する代わりに、買い手から少しお金がもらえる」と言うことです。この買い手からもらうお金(オプション料)を手堅く稼いでいく手法がカバード・コール戦略です。
QYLDは2013年から運用されている商品で、2021年12月末時点で7,000億弱の純資産となっています。
少し特殊なETFであることもあり、信託報酬は0.6%と高めの設定です。同じNASDAQ100へ投資するQQQは0.2%ですから、実に3倍も高い手数料になっています。
投資銘柄
QYLDの投資銘柄トップ10を以下に示します。
NASDAQ100指数へ投資していますので、米国のトップ企業が名を連ねています。
順位 | 銘柄 | 構成比 |
---|---|---|
1 | Apple Inc. | 12.04% |
2 | Microsoft Corporation | 10.44% |
3 | Amazon.com Inc. | 6.99% |
4 | Meta Platforms Inc. | 4.92% |
5 | Tesla Inc | 4.38% |
6 | NVIDIA Corporation | 4.27% |
7 | Alphabet Inc. Class C | 3.79% |
8 | Alphabet Inc – Class A | 3.59% |
9 | BROADCOM Inc. | 1.86% |
10 | ADOVE Inc. | 1.84% |
注: 2021年12月末時点
株価推移
QYLDはカバード・コール戦略をとっているため、株価の上昇はほとんど見込めません。なぜなら、株価の値上り益を放棄する代わりにプレミアムを受け取る戦略だからです。
出典:Yahoo finance
配当
QYLDの魅力は株価の情報ではなく配当利回りが高いことです。
2022年1月3日時点でなんと11.87%の分配利回りになっています。株価の上昇は見込めませんが、高い配当利回りが期待できます。
また、配当好きの方にとっては毎月分配である点も魅力でしょう。QYLDならコンスタントに配当を受け取ることが可能です。
リターン
QYLDのリターンを以下に示します。
1年、3年、5年リターンで10%/年を超えており、設定来からでも9%/年のリターンがあります。ここ最近は安定したリターンを記録しています。
QYLDのパフォーマンス(税引き前)
- 1年間:10.34%
- 3年間:13.86%
- 5年間:11.29%
- 設定来:9.19%
注:2021年12月末を基準日とした場合
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2021年12月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。また、ランキング上位のQYLDの詳細についてご紹介しました。
QYLDカバード・コール戦略によりオプション料を得ることによって高い配当利回りを実現しています。こういった銘柄もランキングに入っていますので気をつけていただければと思います。
特に投資初心者の方はまずはオーソドックスな商品で投資に慣れることが重要です。その後、興味があるのならQYLDのような商品への投資を検討してよいでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。