せっかくHSBC香港に口座を開設したものの、うまく活用できずに悩んでいませんか?
HSBCは世界的に有名な銀行で、世界各国に支店があります。海外で生活されている方や将来海外での生活を検討されている方の中には、口座開設を済ませている方もいるかもしれません。
一方で、HSBCで販売されている投資商品は多岐に渡るため、どの商品へ投資すればよいか迷ってしまうのも事実です。
そこで、本記事ではHSBC香港で販売されている人気ファンド(2022年9月)をご紹介していきます。
なお、2022年8月の人気ファンドは下記記事でご紹介しています。
HSBC香港おすすめ人気ファンド2022年9月版
HSBC香港の2022年9月の人気ファンドは下表の通りです。
今月は人気銘柄に大きな変動がありました。赤字で示した6つの銘柄が新規にランクインしたファンドで、先月から継続してランクインしたファンドは3つだけでした。
2022年9月の人気ファンド
HSBC カテゴリー | ファンド名 |
---|---|
Global Equity – Broad | BLACKROCK SYSTEMATIC GLOBAL EQUITY HIGH INCOME FUND |
Global Fixed Income | JPMorgan Global Bond |
US Fixed Income | AB – American Income Portfolio |
Asian Fixed Income | HSBC GIF – INDIA FIXED INCOME |
Multi-Asset – US | HSBC GIF- US INCOME FOCUSED |
Multi-Asset – US | Franklin Income Fund |
Multi-Asset – Asia | Schroder Asian Asset Income Fund |
Multi-Asset – Global | BLACKROCK GLOBAL FUNDS-DYNAMIC HIGH INCOME FUND |
Short Duration Fund | HSBC GIF-GLOBAL SHORT DURATION BOND |
出典:HSBC香港HPより作成
カテゴリー別では株式へ投資するファンドが1つだけと少なめです。最も多いのはマルチアセットの商品で、4銘柄が入っています。
人気ファンドのご紹介
ここでは今月新規にランクインした「JPMorgan Global Bond」について商品の詳細をご紹介していきます。
JPMorgan Global Bond
「JPMorgan Global Bond」は全世界の債券へ投資するファンドです。投資銘柄数は約110で、約7割が国債への投資です。
また、配当利回りは3.5%程度とそこまで高くありません。信用格付が高い国債への投資が中心であることが原因でしょう。
購入手数料は2%、ファンドマネージャーへ支払う手数料(Management fee)は0.8%です。
国別投資割合
「JPMorgan Global Bond」が投資する債券の国別の割合を下表に示します。
トップ3は米国、ユーロ圏、日本ですが、各地域の割合に大きな偏りはありません。また、4位のアジア(新興国)や5位カナダもそれなりの投資割合があり、投資地域は広く分散されています。
No. | 地域 | 割合 |
---|---|---|
1 | 米国 | 25.85% |
2 | ユーロ圏 | 21.75% |
3 | 日本 | 14.61% |
4 | アジア(新興国) | 9.08% |
5 | カナダ | 7.18% |
注:2022年6月末時点のデータ
債券の格付け
次に投資する債券の信用格付けをご紹介します。
信用格付がBBB以上の債券は比較的安全であり、「投資適格」であると言われています。逆にBB以下はリスクの高い債券です。
「JPMorgan Global Bond」はBBB以上の債券への投資が大半を占めています。また、最も格付けが高いAAAの割合が約30%もありますので、リスクは低めと言えるでしょう。
格付け | 割合 |
---|---|
AAA | 28.44% |
AA | 11.82% |
A | 33.75% |
BBB | 17.75% |
BB | 0.76% |
B | 0.56% |
B以下 | 0.00% |
格付けなし | 6.93% |
注:2022年6月末時点のデータ
リターン
2022年10月13日時点におけるリターンは以下の通りです。
1年リターン:−11.46%
3年リターン:-2.77%
5年リターン:+0.21%
10年リターン:-0.31%
債券への投資だけあって株式と比較してリターンは低くなります。長期での投資(5年や10年)ではほぼリターンを期待できません。
暴落時の影響
2020年3月のコロナショックでは約7%基準価額が低下しました。
投資先が債券でかつ国債が中心であるため、30%近く暴落した株式と比較して値動きは抑えられました。
まとめ
本記事では2022年9月のHSBC香港の人気ファンドランキングをご紹介しました。また、「JPMorgan Global Bond」という銘柄の詳細をご紹介しました。
「JPMorgan Global Bond」は全世界の債券へ投資するファンドで投資先は広く分散されています。また、国債など手堅い投資先が大きいため、暴落にも強い銘柄です。
一方で、その分投資のリターンは低めですから大きく儲けることは難しい銘柄でしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。