VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)という銘柄に興味はありませんか?
高校中退投資家TOSHIは米国の高配当株を集めたVYMという銘柄へ投資して資産形成に励んでいます。
今年に入ってこのVYMの保有株数が400株を超えました。保有株数がここまで増えてくると、四半期ごとに受け取る分配金もかなり大きくなります。
本記事ではVYMで資産形成をする理由とVYMを400株保有する威力についてご紹介していきます。
VYMは資産形成に適した優良銘柄!
結論として、VYMを400株保有することはかなりのインパクトがあります。
特に若くしてこれだけの株数のVYMを保有できれば、老後資金としては十分と言ってよいでしょう。
VYMは米国の高配当株を集めた銘柄
まずはVYMの概要についてご説明します。
VYMは米国の高配当株約440銘柄を集めた上場投資信託(ETF)です。米国の株式市場に上場しているため米国ETFと呼ばれます。
VYMの保有銘柄トップ10は下表の通りです。
順位 | 銘柄 | 割合 |
---|---|---|
1位 | Exxon Mobil Corp. | 3.30 % |
2位 | Johnson & Johnson | 2.97 % |
3位 | JPMorgan Chase & Co. | 2.82 % |
4位 | Chevron Corp. | 2.33 % |
5位 | Procter & Gamble Co. | 2.32 % |
6位 | Home Depot Inc. | 2.31 % |
7位 | Eli Lilly & Co. | 2.00 % |
8位 | Merck & Co. Inc. | 1.88 % |
9位 | AbbVie Inc. | 1.80 % |
10位 | Pfizer Inc. | 1.72 % |
注:2023年1月末時点の情報を基に作成
注目すべきなのは、値上がり益が期待できるテック系の企業であるGAFAM(Appleなど)が含まれていないことです。
特に2010年代はGAFAMが大きく株価上昇を牽引した時代でした。
したがって、VYMのトータルリターンはVOO(バンガードS&P500ETF)やVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)などGAFAMを含む銘柄と比較して見落とりします。
VYMの特徴はバランスが取れていること!
一方で、VYMは配当金生活やセミリタイアを目指すのに最適な銘柄の1つと言えるでしょう。なぜなら、過去の実績から以下のような特徴があるためです。
- 安定した株価上昇
- 分配金の連続増配
- 十分な分散
簡単に言えば、VYMは分配金の増配も株価の上昇も期待できるバランスの取れた銘柄です。
安定した株価上昇
まずはVYMの株価上昇を見てみましょう。
出典:Yahoo Finance
リーマンショックやコロナショックで株価が下落した時期もありますが、長期で見ると2006年末の51.71ドル/株から2022年末の108.21ドル/株まで株価は倍以上へと上昇しています。
年率に直せば6%/年以上の株価上昇です。
別途3%近い配当金を受け取れるわけですから、株価上昇から得られるリターンとしては十分だと考えられます。
分配金の連続増配
配当金生活はその名の通り配当金で生活することを意味します。ですから、それなりの分配金がほしいところです。
下図はVYMの分配金の上昇を示したものです。VYMはなんと12年連続で分配金を増配しています。
つまり、VYMを長期保有していればどんどん配当金が増えていく可能性が高いのです。
十分な分散
VYMは高配当株ETFとしてはかなり銘柄数が多い部類に入ります。
以下に人気米国高配当株ETFの3銘柄の銘柄数を示します。
VYM:約440銘柄
HDV:約75銘柄
SPYD:約80銘柄
HDVやSPYDは100銘柄以下ですが、VYMは400銘柄以上とかなり銘柄数が多いことが分かります。
他の高配当株ETFと比較して、間接的に多くの銘柄を保有できることもVYMの魅力の1つです。
VYMを400株保有する威力とは!
それではそんなVYMを400株保有することにどれほどのインパクトがあるのでしょうか?
VYMを400株保有した場合に受け取ることができる分配金は以下の通りです。
3.2518ドル/株×400株=1,300.72ドル/年
1,300.72ドル×130円/ドル=169,094円
注:1ドル=130円と想定した場合、2022年の年間分配金で計算
1年あたりに日本円で約17万円の分配金を受け取ることができます。
税金を考慮しても月1万円以上の不労所得が得られます。
増配を加味すると老後も安泰
VYMは12年連続で増配しており、2007年から2022年の分配金の増配率はなんと6%/年にも及びます。
この増配率が今後も継続すると仮定すると、以下のようにどんどん受け取る分配金が増えていきます。
約12年後には2倍の分配金に成長します。そうなると月1万円だった分配金は月2万円になります。
例えば、私のように30代でVYMを400株保有していれば、リタイアするまでに20年以上の時間があります。
この場合、老後には月5万円以上の配当金を受け取ることも可能になる計算です。
VYM400株の購入に必要な資産は?
それではVYM400株を購入するのにどれほどの投資資金が必要なのでしょうか?
107ドル/株×400株×130円=5,564,000円
注:1ドル=130円、VYM株価は107ドル/株と仮定。
約550万円の投資資金があればVYM400株を購入することができます。
たしかに40歳までに550万円を貯めることは簡単ではありません。しかし、20代からコツコツ投資していけば十分達成できる金額でもあります。
先程ご説明した株価上昇率(年率6%)を使えば、月2万円の投資を15年間継続すると約600万円まで資産を増やせます。
つまり、就職してから月2万円分のVYMを40歳まで毎月購入し続けるだけで老後の心配はほとんどなくなるのです。
まとめ
本記事ではVYMの保有株数が400株を突破した意義についてご紹介しました。
VYMは株価の上昇も分配金の増配も期待できる優れたETFです。特に若いうちにある程度のVYMを保有できれば、後は保有し続けるだけで老後にはそれなりの分配金を受け取れます。
VYMは来年から始まる新NISAでも投資候補になる銘柄です。皆さんもVYMへの投資を検討してみてはいかがでしょうか?
以上、ご参考になれば幸いです。