こんにちは、高校中退投資家TOSHI(@dropoutinvestor)です!
NISA(少額投資非課税制度)を活用して投資をするならどんな銘柄を選べばよいのでしょうか?
多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるでしょう。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。
そこで本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券で購入されている人気銘柄のランキング(2023年9月)を解説していきます。NISAで投資する際の商品選定の参考にしていただければ幸いです。
なお、2023年8月のランキングは下記記事でもご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
2023年9月のNISAランキング
2023年9月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
2 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
3 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
4 | ピクテ- iTrust インド株式 | eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) |
5 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | iFreeNEXT インド株インデックス |
6 | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | eMAXIS Slim先進国株式インデックス |
7 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド |
8 | eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) |
9 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | キャピタル世界株式ファンド |
10 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は9月のつみたてNISAの積立設定金額ランキング、楽天証券は9月のNISAの積立設定金額ランキング。
SBI証券では「野村-はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」と「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」が外れて、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」と「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」が入りました。
楽天証券の方では「auAMレバレッジ NASDAQ100」と「iFreeレバレッジ NASDAQ100」が外れて、「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」と「グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし)」がランクインしました。
両ランキングに日本株へ投資する「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」が入ってきました。
また、先月信託報酬の値下げに踏み切った「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が両ランキングで1位になりました。
ランキング上位商品のご紹介
今月はSBI証券の4位にランクインした「ピクテ- iTrust インド株式」をご紹介していきます。
ピクテ- iTrust インド株式
「ピクテ- iTrust インド株式」はその名のとおり、インドの株式へ投資する投資信託です。
収益性や成長性の高いインド株を厳選して投資するアクティブファンドです。また、投資銘柄数は25銘柄〜35銘柄と少なめです。
アクティブファンドだけあって信託報酬は最大0.9828%程度とかなり高くなっています。
最近は信託報酬が0.1%程度のインデックスファンド(日経平均などの指数に連動する銘柄)も多数ありますのでかなり高く感じるでしょう。
なお、2018年に設定されたファンドで5年以上の運用実績があります。
投資上位銘柄
「ピクテ- iTrust インド株式」の投資上位銘柄を下表にまとめます。
投資銘柄数が少ないだけあって、上位銘柄は10%近い比率とかなり高くなっています。
また、インドの企業だけあって馴染みの薄い企業がランキング上位に入っています。1位と3位は銀行、2位はIT系、4位は生命保険の会社になります。
順位 | 銘柄 | 比率 |
---|---|---|
1 | HDFC銀行 | 9.7% |
2 | インフォシス | 8.3% |
3 | ICICI 銀行 | 7.6% |
4 | SBI ライフ・インシュランス | 6.0% |
5 | HCL テクノロジーズ | 4.8% |
6 | トレント・ファーマシューティカルズ | 4.3% |
7 | マックス・ヘルスケア・インスティテュート | 4.2% |
8 | ヒンダルコ・インダストリーズ | 4.1% |
9 | KEI インダストリーズ | 4.1% |
10 | マリコ | 4.0% |
出典:ピクテ- iTrust インド株式の交付目論見書をもとに作成(2023年4月末時点)
セクター別の割合
次にセクター別の投資割合を下表に示します。
上位銘柄の1位と3位が銀行であることもあり、金融センターが30%以上と高い割合を占めます。2位以下もそれなりに高い割合で、2位の情報技術と3位のヘルスケアは約15%を占めます。
順位 | セクター | 構成比 |
---|---|---|
1 | 金融 | 30.8% |
2 | 情報技術 | 16.2% |
3 | ヘルスケア | 14.5% |
4 | 一般消費財・サービス | 13.4% |
5 | 生活必需品 | 11.2% |
出典:ピクテ- iTrust インド株式の交付目論見書をもとに作成(2023年4月末時点)
その他インド株へ投資する銘柄との比較
同じくインド株へ投資する銘柄に楽天証券の5位にランクインした「iFreeNEXT インド株インデックス」があります。
こちらは「Nifty50指数」というインド株の指数に連動するインデックスファンドです。
こちらの銘柄はインデックスファンドであることもあり、信託報酬は年率0.473%とピクテ-iTrustインド株式の半分程度です。
しかも、2022年はピクテ-iTrustインド株式のリターンを大きく上回っていることが分かります。
ピクテ- iTrust インド株式 | iFreeNEXT インド株インデックス | |
---|---|---|
2019年 | 11.5% | 11.5% |
2020年 | 7.8% | 6.0% |
2021年 | 32.3% | 36.5% |
2022年 | -0.6% | 11.2% |
ピクテ- iTrust インド株式を希望する強い理由がなければ、手数料も安く過去のリターンも高い「iFreeNEXT インド株インデックス」を投資対象に選んだ方がよいでしょう。
まとめ
本記事では2023年9月のNISA人気ランキングをご紹介しました。また、SBI証券の4位にランクインした「ピクテ- iTrust インド株式」の詳細を解説しました。
「ピクテ- iTrust インド株式」はインドの株式へ投資できる数少ない投資信託です。
一方で、アクティブファンドであることもあり、信託報酬は1%/年近くもあります。リターンも同じくインド株へ投資する「iFreeNEXT インド株インデックス」に負けています。
今後はインドが伸びるなんて話はよく聞くところではありますが、投資初心者の方は無難にインデックスファンドを選んでおいた方がよいでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。