こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2025年8月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券のランキングの違いやランキング上位の商品について解説していきますので、ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。
なお、2025年7月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。

2025年8月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2025年8月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | iシェアーズ 米国短期国債 ETF(SHV) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
2 | SPDR S&P 500 ETF トラスト (SPY) | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) |
3 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) |
4 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | Direxion デイリー TSLA ブル2倍株式(TSLL) |
5 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | グラナイトシェアーズ2倍ロングPLTRデイリーETF(PTIR) |
6 | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
7 | プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) | SPDR S&P 500 ETF(SPY) |
8 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | プロシェアーズ・ウルトラプロQQQ(TQQQ) |
9 | Direxion デイリー20年超米国債ブル3倍 ETF(TMF) | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) |
10 | Direxion デイリー NVDA株 ブル2倍 ETF(NVDU) | Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF(SPXL) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は8/25~29、楽天証券は8/24~8/30の週間売買代金ランキング。
SBI証券ではJEPQが外れて、SPYが2位にランクインしました。また、いつもはSOXL/SOXSなどの半導体株ETFが上位を独占していましたが、今月は債券ETFであるSHVが1位にランクを上げています。
一方で、楽天証券は、BABX、NVDL、SQQQ、GLDMの4銘柄が外れて、SPY、TQQQ、TMF、SPXLがランクインしました。
ランキング上位の商品のご紹介
今月はSBI証券、楽天証券ともに9位にランクインしたTMFの概要をご紹介します。
- Direxionデイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF)
Direxionデイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF)
Direxionデイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF)は、20年超の米国債、つまり米国の長期国債へ投資するETFです。
また、商品名に「ブル3倍」とありますが、これは投資銘柄の株価が上昇する際に大きく利益が出るように設定された商品です。
ブル3倍の商品は通常の3倍程度大きな値動きになります。
ブル3倍商品の値動き
- 投資対象の指数が10%上昇→約30%下落
- 投資対象の指数が10%下落→約30%上昇
株価と比較して値動きが少ない債券とは言え、3倍も大きく変動するので要注意です。
なお、ブル型の商品は通常経費率が高い傾向にあり、TMFの経費率は合計で0.90%程度とかなり高めです。
TMFの株価推移
ここ数年のTMFの株価推移を下図に示します。
出典:Yahoo Finance
コロナショック時に株価は上昇しましたが、それ以降は株価が下落し続けていることが分かります。
リターン
次にTMFの期間別のリターンです。
1ヶ月:5.83%
3ヶ月:-10.97%
1年:-16.77%
3年:-30.27%
5年:-36.06%
注:2025年6月末時点の情報
株価変動でご紹介した通り、TMFのリターンは悪いです。
特に長期ではリターンが大幅なマイナスになっていますので、長期保有はお勧めしづらい状況です。
TMFの株価は今後上昇?
ここ最近のリターンはマイナスですが、なぜTMFが人気ランキングの上位に入ってきたのでしょうか?
よく債券と金利はシーソーの関係であると言われています。
2025年9月時点で、米国では利下げ観測が強まっていいます。もし、利下げされれば、利率の高い現在の債券の方が魅力が高くなります。
そのため、利下げによって債券価格は上昇する傾向にあります。
利上げ→債券価格下落
利下げ→債券価格上昇
このような背景から今後TMFの株価が上昇すると考えている方が増えているのかもしれません。
まとめ
本記事では2025年8月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。
また、SBI証券及び楽天証券の9位にランクインしたTMFの概要をご紹介しました。
TMFは米国の長期債へ投資する債券ETFです。また、ブル3倍の銘柄であるため、値動きは3倍近く大きくなりますので注意が必要です。
今後、米国の利下げが予想されますので、株価上昇に期待している方が多いのかもしれません。
しかし、経費率は高く長期保有するような銘柄ではありません。人気銘柄の上位に入っていますが、基本的には手を出す必要のない銘柄だと言ってよいでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。