本記事では、ネット証券大手のSBI証券と楽天証券の2021年4月末時点の「米国ETF人気ランキング」(2021年4月末時点)をご紹介します。
ランキングに入っている商品の詳細についてもご紹介していきますので、米国ETFの購入を検討されている方はぜひ参考にしていただければ幸いです。
なお、2021年3月末時点の「米国ETF人気ランキング」については、下記記事でご紹介しております。興味のある方は是非こちらもご覧ください。
米国ETF週間売買ランキング
2021年4月最終週の週間売買ランキングを下表に示します。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
2 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) |
3 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
4 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET (QQQ) |
5 | バンガード S&P 500 ETF (VOO)インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ET (QQQ) | Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) |
6 | iシェアーズ 米国短期国債 ETF (SHV) | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF (SPYD) |
7 | Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) | Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) |
8 | バンガード 米国トータル債券市場ETF (BND) | Direxion デイリー 米国金融株 ブル3倍 ETF (FAS) |
9 | iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF (AGG) | バンガード・米国高配当株式ETF (VYM) |
10 | iシェアーズ iBoxx USD投資適格社債 ETF (LQD) | Direxion デイリー 米国小型株 ブル3倍 ETF (TNA) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は4/26~4/30、楽天証券は4/25~5/1の週間売買代金ランキング。
赤字で示した銘柄はSBI証券または楽天証券のどちらかにしか含まれていない銘柄です。
SBI証券は債券ETFが4つランクインしていることが特徴的です。
一方で、楽天証券のランキングは株式ETFのみがランクインしています。株式ETFの中では、SPYDやVYMなどの米国高配当株ETFが入っているのがSBI証券との違いです。
なお、今月のランキングは前月のランキングから大きな変動はありませんでした。
ランキング上位商品の紹介
それでは、ランキング上位の銘柄について確認していきます。今月は下記2つの商品についてご紹介します。
- バンガード 米国トータル債券市場ETF(BND)
- Direxion デイリー 米国小型株 ブル3倍 ETF (TNA)
バンガード 米国トータル債券市場ETF(BND)
バンガード米国トータル債券市場ETF(BND)は、米国の債券市場全体へ幅広く投資できるETFです。債券ETFの中でも1、2を争う人気商品です。
投資対象は「投資適格」な債券で、主な投資先は米国債です。「投資適格」とは債務不履行(デフォルト)のリスクが低く、信用度が高いことを意味します。つまり、安全性の高い債券のみに投資しています。
したがって、下記に示す通り株価推移も非常に安定しています。2020年3月のコロナショックでも、株式ETFのように大きく下落することはありませんでした。
さらに経費率は0.035%/年と激安です。100万円投資しても年間たった350円で運用してくれます。
配当利回りは2%程度で、毎月分配金を受け取ることができます。債券への投資を検討しているなら、第1候補になるETFでしょう。
Direction デイリー米国小型株 ブル3倍ETF (TNA)
Dirctionデイリー米国小型株ブル3倍ETF(TNA)は、その名の通り、米国の小型株へ投資するETFです。
小型株は一般的に時価総額が低い銘柄を言います。そのため、TNAが投資する銘柄には、AmazonやAppleのような大企業は含まれません。
また、TNAは「ブル3倍」の商品です。簡単に言えば、通常の値動きの3倍になるように設計されたものです。つまり、株価が上昇するときは大きく上昇し、下落するときは大きく下落するリスクの高い商品です。
下図にTNAの株価推移を示します。2020年後半から急速に株価が上昇しています。
米国ではワクチン接種が進み、経済の回復が見込まれます。現在小型株のパフォーマンスは大型株を上回っているため、この商品の人気が出ているのでしょう。
ただし、経費率は1.11%と高めです。先にご紹介したBNDよりも30倍も高い経費率です。長期保有する商品ではなく、短期売買をする商品です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2021年4月末の米国ETFランキングは、先月までのランキングから大きな変動はありませんでした。
今回ご紹介したTNAは最近株価が大きく上昇している商品です。こういった商品は、ランキングに入る前に仕込むことができなければ、大きくもうけることはできないでしょう。
投資初心者の方は堅実にVTIやVOOの積立、あるいは米国高配当株ETF(SPYDやVYM)の購入をお勧めします。
以上、ご参考になれば幸いです。