投資・資産形成

2023年12月におけるNISAの投資信託ランキングをご紹介!

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こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!

2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたが、どのような銘柄を選べばよいのでしょうか?

多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるでしょう。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。

そこで本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券で購入されている人気銘柄のランキング(2023年12月)を解説していきます。

NISAで投資する際の商品選定の参考にしていただければ幸いです。

2023年12月のNISAランキング

2023年12月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。

順位 SBI証券 楽天証券
1 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
2 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
3 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 楽天・全米株式インデックス・ファンド
4 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 楽天・S&P500インデックス・ファンド
5 iFreeNEXT FANG+インデックス eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
6 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
7 eMAXIS Slim先進国株式 eMAXIS Slim先進国株式
8 iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
9 ニッセイ外国株式インデックスファンド 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
10 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) iFreeNEXT インド株インデックス

出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2023年12月のNISA(つみたて投資枠)の月間積立設定予約金額ランキング、楽天証券は12月のNISAの買付金額ランキング。

両証券会社の1位と2位は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」と「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。この2銘柄は常に1位と2位にランクインしており不動の人気銘柄です。

その他もeMAXIS Slimシリーズの銘柄が両証券会社の上位にランクインしており、その人気の高さが分かります。

また、各社の上位には「SBI」や「楽天」の名前がつく投資信託もランクインしています。これらは片方の証券会社でしか購入できない銘柄も多くあります。

ランキング上位商品のご紹介

NISAランキング_2023年12月_楽天・S&P500インデックス・ファンド今月は楽天証券の4位にランクインした「楽天・S&P500インデックス・ファンド」をご紹介していきます。

楽天・S&P500インデックス・ファンド

「楽天・S&P500インデックス・ファンド」はその名の通り、S&P500指数へ連動する成果を目指すインデックスファンドです。

S&P500指数は世界最強の指数と呼ばれ、米国で上場する企業の内、時価総額や流動性などを考慮して選ばれた500社で構成される指数です。

本銘柄は2023年10月27日に設定されたばかりの新しい銘柄です。

これまでにもS&P500指数に連動するインデックスファンドは多数発売されており、ランキングにも以下2銘柄が含まれています。

  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

しかし、楽天・S&P500インデックス・ファンドは以下の理由から注目を集めています。

信託報酬が安い

楽天・S&P500インデックス・ファンドの最大の特徴は信託報酬の安さです。

ランキング上位に入る2銘柄の信託報酬よりも安く設定されています。

楽天:0.077%/年

eMAXIS Slim :0.09372%以内(5,000億円未満の部分)

SBI・V:0.0938%程度

100万円投資してもたった770円の手数料で運用してくれる計算です。この低コストに魅力を感じている投資家が多いのです。

投信残高ポイントプログラムの対象

SBI証券には投資信託を保有しているだけでポイントがもらえるシステムがあります。

一方で、楽天証券では経営悪化も影響してか毎月の投信残高に対してポイント付与するプログラムを2022年に廃止しました。

しかし、楽天証券は顧客離れを防ぐために一部の銘柄においては投信残高ポイントプログラムを復活させてきました。「楽天・S&P500インデックス・ファンド」もその対象になります。

各月の平均保有金額に対し、以下の還元率(年率)の楽天ポイントが付与されます。

0.028%(年率)

ポイント還元分を信託報酬から差し引けば、実質的には0.049%で運用できます

SBI証券で購入可能な「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は実質コストが0.06%以上になりますので、楽天の方がお得と考えられます。

信託報酬:0.09372%以内(5,000億円未満の部分)

ポイント付与率:0.0326%

実質コスト:0.06%以上

注:2024年1月時点の情報を基に計算

楽天証券でしか購入できない

本銘柄の特徴の1つが楽天証券でしか購入できないという点です。

楽天証券のライバル会社であるSBI証券では本銘柄を購入することはできません。したがって、S&P500指数へ投資したければ、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」などを購入することになります。

しかし、上述の通り、ポイント付与分を差し引いた実質コストでは「楽天・S&P500インデックス・ファンド」の方に分があります。

もし、本銘柄を購入したい場合は楽天証券へ口座開設するしかありません。

隠れコストには注意も必要

上記の通り、「楽天・S&P500インデックス・ファンド」は低コストでS&P500指数へ投資できる非常に魅力的な銘柄です。

ただし、隠れコストの存在には注意が必要です。

例えば、投資信託には「監査法人に支払われるファンドの監査費用」などが存在します。

これらの費用は信託報酬には含まれておらず運用報告書で確認する必要があります。

その結果次第では「楽天・S&P500インデックス・ファンド」よりも他の銘柄の方が低コストで運用できている可能性もあります。

この部分はある程度の運用実績が出てこないと比較が難しい部分になります。

なお、ランキングに入っているS&P500指数へ投資する3銘柄はともに信託報酬が0.1%以下と激安です。そこまで大きな差ではありませんので、無理に投資銘柄を変更する必要はないでしょう。

まとめ

本記事では2023年12月のNISA人気ランキングをご紹介しました。また、楽天証券の4位にランクインした「楽天・S&P500インデックス・ファンド」の詳細を解説しました。

「楽天・S&P500インデックス・ファンド」は低コストでS&P500指数へ投資するインデックスファンドです。

信託報酬は最安値ですし、楽天の投信残高ポイントプログラムの対象でもあります。特に楽天証券で口座を保有されている方にとっては朗報であると言えるでしょう。

一方で、その他のS&P500指数へ投資する投信も十分に低コストな商品です。「楽天・S&P500インデックス・ファンド」はまだ運用を開始したばかりの銘柄ですから、無理に商品の乗り換えを検討する必要はないでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

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