資産形成を始めて少し立つと以下のようなことを考えませんか?
「もっと収入があればすぐにリタイアできるのに。。。」
高収入の代表格といえばスポーツ選手のようなアスリートを思い浮かべるでしょう。彼らの中には20歳前後で数億円稼ぐような猛者もいます。
もし自分がそれだけの収入があれば、大部分を投資に回してすぐに経済的に自立できると考えるものです。
しかし、現実はそう簡単な話ではありません。多くのアスリートが現役引退後に破産するのは有名な話です。
本記事ではアスリートのような高年収の方がなぜそのような事態に陥るのか解説していきます。
アスリートが生活を破綻させてしまう理由とは?
年収が億を超えるようなアスリートでも、引退後に多くの方が自己破産してしまうと聞きます。
たった1年で一般人の生涯賃金を稼ぐような方々がなぜ破産してしまうのでしょうか。
以下では彼らが生活を破綻させてしまう理由をまとめます。
お金目当ての人が寄ってくる
1つ目の理由として「お金目当ての人が集まってくる」ことが挙げられます。
ネットを活用すればアスリートのおおよその年収を把握することは容易です。その結果、お金目当ての人が集まってくるのです。
特に外国のアスリートの方はたくさんのお付きを引き連れて行動しています。隙あらばお金を奪おうと考える方に絶えず狙われているのです。
また、親族などからサポートを求められることも多いでしょう。このように高年収のアスリートは他人の経済的負担まで背負っているのです。
生活水準が高くなってしまう
若くして大金を手に入れてしまうとそれが当たり前のように感じるものです。
私の場合は会社からもらう月20万円弱の初任給が社会人生活のベースになりました。当然それよりも少ない生活費で生きていくしかありません。
しかし、一流のアスリートであれば、例えば月数百万円レベルでもらえます。そうするとそれ相応の生活をしてしまうのです。まさか私と同じように月20万円以下で生活しようなんて考えません。
自分の生活スタイルが確立されてしまうと、そこから生活コストを下げることは難しくなります。
その結果、引退しても現役時代と同じ生活レベルを維持してしまい、生活が破綻してしまうのです。
周りに影響されてしまう
周りに影響されてしまうことも問題の1つでしょう。
周りにも同じように高年収の人間がいるわけですから、良くも悪くもそういった方の影響を受けてしまいます。
彼らの当たり前は一般の方の金銭感覚からしたら当たり前ではないのです。
その結果、アスリートを引退して一般の世界に降りてくると大きなギャップに苦しむのです。
高収入は長くは続かない
あまりにも高額の収入を得ることはある意味何かを犠牲にしています。
アスリートは肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。成功すれば大きく儲けられますが、それは一瞬でしかありません。
したがって、高年収が何十年と長期間続くことはありません。引退後は一気に収入が下がってしまうのです。
実は会社員はセミリタイアを達成しやすい?
上述の通り、アスリートのような高収入の人間が質素倹約の生活スタイルを構築することは難しいでしょう。
そう考えると実は会社員の方がセミリタイアや配当金生活に向いている部分があります。
会社員の給料は徐々にしか上がりません。したがって、基本的には長い時間をかけてセミリタイアを目指すしかありません。
投資の種銭を確保するためには節約を意識するしかありませんから、時間をかけて自分に適した質素倹約な生活スタイルを構築することができます。
その結果、資産が増えたとしても生活水準を上げずに生活することができるのです。
まとめ
本記事ではアスリートが資産形成に失敗する理由を解説しました。
アスリートのような高い年収を羨ましく感じるかもしれません。しかし、多くのアスリートは引退後に生活水準を下げられないし、一般的な常識を持って生活できません。
会社員には会社員のメリットがあります。給料が徐々にしか増えない会社員の方が時間をかけて自分の生活スタイルを構築できるのです。
したがって、ある意味会社員の方がセミリタイアを目指すのに向いているのかもしれません。
以上、ご参考になれば幸いです。