こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたね。一方で、NISAを活用してどのような銘柄を購入すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるはずです。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。
そこで本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券で購入されている人気銘柄のランキング(2024年8月)を解説していきます。
2024年8月のNISAランキング
2024年8月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
2 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
3 | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) | 楽天・S&P500インデックス・ファンド |
4 | eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) | 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド |
5 | iTrustインド株式 | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
6 | eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | 楽天・NASDAQ-100インデックスファンド |
7 | 日経平均高配当利回り株ファンド | iFreeNEXT FANG+インデックス |
8 | auAM Nifty50インド株ファンド | eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) |
9 | SBI・iシェアーズ・日経225インデックス・ファンド | ニッセイNASDAQ100インデックスファンド |
10 | HSBC インド・インフラ株式オープン | iFreeNEXT インド株インデックス |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2024年8月のNISA(成長投資枠+つみたて投資枠)の月間積立設定金額ランキング、楽天証券は2024年8月のNISAの買付金額ランキング。
楽天証券では2銘柄が新規にランクインしました。国内の株式へ投資する「eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)」とインド株へ投資する「iFreeNEXT インド株インデックス」です。
SBI証券では珍しく3銘柄も入れ替えがありました。特に3位にランクインした「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」は、先月の51位から大幅なランクアップでした。
ランキング上位商品のご紹介
今月はSBI証券の3位にランクインした「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」をご紹介します。
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり」は、金の現物価格に連動する投資成果を目指す銘柄です。
本銘柄は集めたお金を米国市場に上場する「iシェアーズ・フィジカル・ゴールド ETC (SGLN)」へ投資することで間接的に金へ投資します。
なお、ETCのCはコモディティ(Commodity)を意味します。
投資信託が上場したものにETF(上場投資信託)がありますが、金のようなコモディティの場合はF(Fund)ではなく、C(Commodity)を使うのです。
また、銘柄名に「為替ヘッジあり」とある通り、円高による為替の値下がりによる損失を抑えた運用を行います。
信託報酬は0.0638%/年ですが、SGLNの信託報酬もあるため、実質的な負担は0.1838%/年程度になります。
純資産総額は2024年7月末時点で22億円程度と多くありません。これは2023年6月8日に設定された新しい銘柄である点も影響しているでしょう。
なお、銘柄名にSBIと付いている通り、販売会社はSBI証券や松井証券など一部証券会社に限られる点には注意が必要です。楽天証券では購入できない銘柄です。
リターン
ここでは「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」のリターンをご紹介します。
ただし、本銘柄は設定されて1年ほどしか経過していないため、SGLNのリターンも合わせてご紹介します。
SGLNのリターン
下表がSGLNのリターンです。
なお、比較対象のためにランキング1位と2位のeMAXIS Slim シリーズの商品も一緒に示しています。
銘柄 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|---|---|
SGLN | 18.5% | 23.9% | -3.9% | -0.5% | 13.7% |
全世界株式(オール・カントリー) | 26.8% | 9.0% | 32.7% | -5.6% | 19.6% |
米国株式(S&P500) | 30.5% | 10.3% | 44.5% | -6.1% | 23.3% |
過去5年のトータルリターンで考えれば、投資対象が株式であるオルカンやS&P500指数よりも低いリターンです。
一方で、金はどちらかというと不況時や有事の備えとして購入するものです。
例えば、コロナショックのあった2020年にはオルカンやS&P500を大きく上回るリターンを出しています。
SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
次に本投資信託のリターンです。設定から約1年しか経過していないため、直近のリターンのみです。
1ヶ月:2.07%
3ヶ月:0.59%
6ヶ月:13.78%
1年:13.88%
注:2024年7月末時点のデータ
1年リターンはSGLNとほぼ同じリターンを出しています。
まとめ
本記事では2024年8月のNISA人気ランキングをご紹介しました。
また、SBI証券の3位にランクインした「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」の詳細を解説しました。
「SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」は金の現物価格へ連動する投資信託です。
守りの資産と言われるゴールドへ手軽に、そして低コストで投資できる銘柄です。
暴落時に力を発揮する投資対象ですから、株式市場が好調な今のうちから仕込んでおきたい銘柄だと言えるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。