こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたね。一方で、NISAを活用してどのような銘柄を購入すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるはずです。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。
そこで本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券で購入されている人気銘柄のランキング(2024年11月)を解説していきます。
2024年11月のNISAランキング
2024年11月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
2 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
3 | iFreeNEXT FANG+インデックス | 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) |
4 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド |
5 | SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型) | 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド |
6 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
7 | eMAXIS Neo AIテクノロジー | iFreeNEXT FANG+インデックス |
8 | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | 楽天・プラス・NASDAQ-100インデックスファンド |
9 | SBI フランクリン・テンプルトン・インド株式インデックス・ファンド | ニッセイNASDAQ100インデックスファンド |
10 | eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国> | iFreeNEXT インド株インデックス |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2024年11月のNISA(成長投資枠+つみたて投資枠)の月間積立設定金額ランキング、楽天証券は2024年11月のNISAの買付金額ランキング。
SBI証券のランキングでは先月から新しい銘柄が3つランクインしました。
AI関連企業へ投資する「eMAXIS Neo AIテクノロジー」、インド株へ投資する「SBI フランクリン・テンプルトン・インド株式インデックス・ファンド」、そして日本を含む先進国へ投資する「eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>」が上位に入っています。
一方で、楽天証券は順位の入れ替えのみで新しくランクインした銘柄はありませんでした。
ランキング上位商品のご紹介
今月はSBI証券の10位にランクインした「eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>」をご紹介します。
eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>
「eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>」は日本を含む先進国の株式を投資対象にする銘柄です。
先進国株式を投資対象にする銘柄は今までもありました。人気ランキングでも以下のような銘柄が頻繁にランクインしています。
ニッセイ外国株式インデックスファンド
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
一方で、本銘柄のポイントは「日本を含む」点です。
上記の2銘柄は日本を除いた先進国株式を投資対象にしますが、「eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>」は日本株を含めた先進国株が投資対象なのです。
本銘柄の誕生によってまた新しい選択肢ができたと言ってよいでしょう。
なお、信託報酬は年率0.09889%とeMAXIS Slimシリーズだけあって格安です。
国・地域別配分
「eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>」が投資する国・地域は23カ国です。
各国の投資割合を下表に示します。
No. | 国/地域 | 割合 |
---|---|---|
1 | アメリカ | 71.6% |
2 | 日本 | 5.8% |
3 | イギリス | 3.8% |
4 | カナダ | 3.1% |
5 | フランス | 2.9% |
6 | スイス | 2.5% |
7 | ドイツ | 2.2% |
8 | オーストラリア | 1.9% |
9 | オランダ | 1.3% |
10 | その他 | 5.0% |
出典:eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>の目論見書をもとに作成
アメリカが70%以上と大半を占めます。
一方で、2位の日本は6%程度しかありません。また、3位以降の国の投資割合はそれぞれ数%程度です。
基本的には米国への集中投資になると考えた方がよいでしょう。
eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>のリターン
「eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>」のリターンを下表にまとめます。
銘柄 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|---|---|---|
オール先進国 | -11.5% | 27.8% | 8.9% | 36.3% | -5.6% | 32.2% |
先進国株式 | -11.0% | 28.9% | 9.0% | 38.3% | -5.4% | 32.5% |
全世界株式(オール・カントリー) | -7.5% | 26.8% | 9.0% | 32.7% | -5.6% | 30.4% |
米国株式(S&P500) | -7.7% | 30.5% | 10.3% | 44.5% | -6.1% | 34.6% |
比較のためにランキング上位のeMAXIS Slim シリーズの商品も一緒に示しています。
投資先に日本が含まれない先進国株式と比較すると若干リターンが劣ります。残念ではありますが日本株が足を引っ張っていると理解できます。
また、新興国を含むオール・カントリーよりは高いリターンがありますが、米国のみのS&P500よりはリターンが劣ります。
やはりここ最近は米国株のみへ投資をした方が大きなリターンを得ることができました。
まとめ
本記事では2024年11月のNISA人気ランキングをご紹介しました。
また、SBI証券の10位にランクインした「eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>」の詳細を解説しました。
「eMAXIS Slim 先進国株式(含む日本)<オール先進国>」は日本を含む先進国株式へ投資できる商品です。
特に、日本株をあまり保有していない、かつ新興国への投資に否定的な考えを持っている方にはおすすめできる銘柄です。
ただし、現時点ではポートフォリオの大半は米国株です。特にこだわりがなければ、S&P500指数へ投資することで問題ないでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。