こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたね。一方で、NISAを活用してどのような銘柄を購入すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるはずです。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。
そこで本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券の人気銘柄ランキング(2025年2月)を解説していきます。
2025年2月のNISAランキング
2025年2月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | SBI岡三-ROBOPROファンド | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
2 | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
3 | iFreeNEXT FANG+インデックス | 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド |
4 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | iFreeNEXT FANG+インデックス |
5 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) |
6 | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジあり) | 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド |
7 | 三菱UFJ 純金ファンド | 楽天・プラス・NASDAQ-100インデックスファンド |
8 | eMAXIS NASDAQ100インデックス | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
9 | eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) | ニッセイNASDAQ100インデックスファンド |
10 | Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式) | 楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2025年2月のNISA(成長投資枠+つみたて投資枠)の月間積立設定金額ランキング、楽天証券は2025年2月のNISAの買付金額ランキング。
SBI証券のランキングでは先月に引き続き大幅な入れ替え(6銘柄)がありました。1位にはAIが投資の配分比率を決定する「SBI岡三-ROBOPROファンド」がランクインしています。
楽天証券のランキングでは1銘柄のみの入れ替えでした。10位には最近設定されたばかりの「楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)」がランクインしました。
ランキング上位商品のご紹介
今月はSBI証券の1位にランクインした「SBI岡三-ROBOPROファンド」をご紹介します。
SBI岡三-ROBOPROファンド
「SBI岡三-ROBOPROファンド」は世界中の株式、債券、REIT、コモディティなどへ分散投資する銘柄です。
投資先は複数の優良な米国ETF(上場投資信託)になります。
例えば、米国株へ投資するVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット ETF)や新興国へ投資するVWO(バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF)などの銘柄です。
本銘柄の特徴はこれらのETFへの投資割合をAI予測を活用して決定している点です。
その代わりに信託報酬は年率1.562%(税抜)とかなり高くなっています。
また、本銘柄は2023年12月に設定された新しい銘柄です。純資産が400億円と少額であることにも注意が必要です。
組入上位銘柄
「SBI岡三-ROBOPROファンド」の組入銘柄を下表に示します。
順位 | 銘柄 | 資産クラス | 比率 |
---|---|---|---|
1 | バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF (VWO) | 新興国株式 | 40.5% |
2 | SPDR Gold MiniShares Trust (GLDM) | 金 | 29.4% |
3 | バンガードFESEディベロップド・マーケッツETF (VEA) | 先進国株式 | 9.0% |
4 | iシェアーズiBoxxハイイールド社債ETF(HYG) | ハイイールド債券 | 8.1% |
5 | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF (VTI) | 米国株式 | 6.5% |
6 | iシェアーズ米国不動産ETF (IYR) | 米国不動産 | 6.1% |
7 | バンガード・トータル債券市場ETF (BND) | 米国債券 | 0.03% |
出典:SBI岡三-ROBOPROファンドの月次運用レポートをもとに作成(2025年1月末時点)
2025年1月末時点では新興国株式へ投資するVWOの投資割合が40%とかなり高くなっています。また、ゴールドへの投資割合も約30%と高いです。
米国株式への投資割合が高い銘柄がほとんどですから、本銘柄は特徴的な投資割合になっていると言えるでしょう。
リターン
「SBI岡三-ROBOPROファンド」のリターンをご紹介します。
なお、本銘柄は2023年12月に設定されたばかりの新しい銘柄です。またAI予測を活用しているため、過去のリターンに係るデータがありません。
そこで直近1年間のリターンで比較します。
SBI岡三-ROBOPROファンド:26.12%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー): 25.6%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500): 30.5%
注:2025年1月31日末時点の直近1年のリターン
「SBI岡三-ROBOPROファンド」のリターンはオルカンには勝っていますが、S&P500を上回ることはできていません。
まとめ
本記事では2025年2月のNISA人気ランキングをご紹介しました。
また、SBI証券の1位にランクインした「SBI岡三-ROBOPROファンド」の概要を解説しました。
「SBI岡三-ROBOPROファンド」はAI予測を活用して全世界のさまざまなアセットクラスへ分散投資する銘柄です。
2025年1月時点では新興国やゴールドへの投資割合が高いなど面白い銘柄ではあります。
一方で、信託報酬は1.5%を超えていますし、純資産も多くありません。NISAで長期保有するにはおすすめできない銘柄です。
以上、ご参考になれば幸いです。