投資・資産形成

【2021年NISA活用戦略】「つみたてNISA」ではなく「一般NISA」を活用する理由!

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「一般NISA」と「つみたてNISA」のどちらを利用しようかお悩みの方はいませんか?

投資をするのなら、税金が非課税になる「NISA口座」を活用することは必須です。

このNISA口座には大きく分けて「一般NISA」と「つみたてNISA」の2つがあり、どちらかを選択して運用する必要があります。

高校中退投資家Toshiは、いままで「一般NISA」を利用してきました。かなり悩んだのですが、2021年も引き続き「一般NISA」を利用することに決めました。

本記事ではなぜ「一般NISA」を選択したのか、また2021年のNISA活用方針についてご紹介します。NISA口座の活用に悩んでいる方はぜひご参考にしていただければ幸いです。

なぜ「一般NISA」を選択するのか?

結論から言うと、私の投資の目的が「老後資金の準備」ではなく「キャッシュフローの強化(配当金の最大化)」だからです。

私は配当金生活を目指していますから、高配当株や高配当株ETFを購入できない「つみたてNISA」にはあまり魅力を感じていません。

老後資金の準備としては「つみたてNISA」に軍配

もちろん「つみたてNISA」は、老後資金を準備するための制度としては非常に素晴らしいものです。

下記に一般NISAとつみたてNISAの概要を示します。つみたてNISAは非課税枠が少ないものの、非課税期間が20年と長期に及びます。

一般NISA つみたてNISA
非課税期間 5年 20年
非課税枠 120万円/年 40万円/年
対象商品 上場株式、株式投資信託、ETF、REIT等 一定の公募等株式投資信託(金融庁指定)

NISAの問題点は、仮に非課税期間が終了するときに暴落が来て購入単価より低くなった場合、その低い単価が特定口座へ移動した際の新しい単価になってしまうことです。

  • 購入時:100円/株
  • 5年後の株価:90円/株
  • NISA口座から特定口座へ移動(新単価):90円/株

つまり、非課税期間終了時に、購入金額よりマイナスだと、税金を多く払う可能性が出てきます。NISAは非課税になることがメリットですが、このメリットを受けられない可能性があるのです。

特に、一般NISAの場合は非課税期間がたった5年しかないためそのリスクが高いです。老後の資産として長期積み立てが前提であるなら、非課税期間が長い「つみたてNISA」一択です。

つみたてNISAでは高配当株が購入できない

「つみたてNISA」では金融庁に指定された商品しか購入することができません。したがって、購入できる商品は限られており、個別株や米国ETFなどの購入はできません。

私の老後資金の確保は、全世界の株式を投資対象とするVT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の購入で完結しています。

これ以上老後資金を溜め込む必要はないため、「キャッシュフローの強化」のために配当金を増やす方針です。

そのため、5年後に株価が下落するリスクを考慮しても、引き続き「一般NISA」を活用して配当金を増やしていくことに決めました。

高校中退投資家Toshiの一般NISA活用方針

では「一般NISA」でどんな商品を購入するのでしょうか?

昨年同様に「米国高配当株ETF」を購入します。具体的にはHDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)とVYM(バンガード・米国高配当株式ETF)です。

2020年までは、SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)とVYMを中心に購入をしてきました。しかし、SPYDは2020年3月のコロナショックで大きな暴落を経験しました。

また、下表の通り株価の回復具合を見ても、過去の最高株価との比較で未だ80%程度の水準です。

コロナショックでの暴落 現在の株価(最高株価との比較)
HDV 37.0% 89.1%
SPYD 47.3% 81.2%
VYM 35.7% 96.5%

注:過去の最高株価とコロナショックの底値との比較から算出。現在の株価は、2020年12月31日時点の株価と過去の最高株価との比較で算出。

したがって、「一般NISA」でSPYDを購入するのは少しリスクが高いと判断しました。5年後に購入単価より低くなってしまう可能性があるからです。

その点、HDVとVYMは元本部分の成長も見込める高配当株ETFです。この2つの商品の2020年の配当は、2019年の配当を超えてきました。この点も含めて考え、今年はこの2つの商品を中心に「一般NISA」で購入していく方針です。

一方で、SPYDもその高い配当利回りは魅力です。配当を増やすという目的に特化するのなら第一候補に入る商品です。2021年に一時的に株価が下落する局面が来るのであれば、特定口座での購入を検討したいと思います。

過去の傾向から27ドル~28ドル/株当たりであれば購入してもよいかなという印象でいます。

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まとめ

高校中退投資家Toshiは、2021年も引き続き「一般NISA」を活用する方針です。投資対象商品は米国高配当株ETFであるVYMとHDVです。

NISAは今後制度が変更されることが確定しており、使いづらい部分もあります。ご自身の目的に沿って、「一般NISA」、「つみたてNISA」を選定してうまく活用していきましょう。

老後資金の準備が目的であるならば「つみたてNISA」がおすすめです。私のような変わり者は引き続き「一般NISA」を活用しながらセミリタイアを目指していきます。

以上、ご参考になれば幸いです。

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