こんにちは、高校中退投資家Toshiです!
日本から4時間程度で行ける国フィリピンでは、REIT(不動産投資信託)市場に活気があります。
フィリピンは日本と違い人口増加の著しい国ですから、将来的な不動産市場の成長が期待できるのです。
本記事ではそんなフィリピンでどんなREITが上場しているのか、その現状についてご紹介していきます。
続々と登場するフィリピンREIT!
そもそもREITとは日本語で「不動産投資信託」のことを指します。
投資家から広くお金を集めて、その資金を活用して不動産の開発などを行います。そして、そこから得られる利益(テナント料)などを株主に還元する形で成り立っています。
最近までフィリピンにはREITがありませんでしたが、2020年にフィリピンで初となるREITが誕生しました。それが「AREIT」です。
このAREITが誕生してから2年弱が経過しましたが、以下の通り続々とREITが上場しています。
銘柄 | ティッカーシンボル | 上場日 |
---|---|---|
Areit, Inc. | AREIT | 2020年8月 |
DDMP Reit, Inc. | DDMPR | 2021年3月 |
Filinvest Reit, Corp. | FILRT | 2021年8月 |
RL Commercial REIT, Inc. | RCR | 2021年9月 |
Mreit, Inc. | MREIT | 2021年9月 |
Citicore Energy REIT Corp. | CREIT | 2022年2月 |
以下では各REITの概略について説明していきます。
Areit, Inc. (AREIT)
AREITはフィリピンで第1号になるREITで、2020年8月に上場しました。
AREITを運用するのは、フィリピンの大手財閥であるアヤラグループです。アヤラグループは不動産に強みのある財閥として有名です。
以下記事でご紹介したとおり、上場以来株価も好調ですし、配当利回りもそれなりに高い状態をキープしています。
上場から2022年の年始までの株価は右肩上がりで上昇しました。
DDMP Reit, Inc. (DDMPR)
DDMPRはフィリピンの大手不動産開発会社である「ダブルドラゴン・プロパティーズ」のREITです。
このREITはマニラに位置する「DD Meridian Park」というエリアを保有しています。この中には、DoubleDragon Plaza、DoubleDragon Center East、DoubleDragon Center Westなどの商業施設があり、様々な企業のオフィスが入っています。
上場以降の株価推移を示します。残念ながら、株価は低迷気味です。
Filinvest Reit, Corp. (FILRT)
FILRTはFilinvestという不動産開発会社のREITです。
Filinvestもフィリピンで大手の不動産開発業者です。FILRTの投資対象はオフィスビルがメインで、2月末時点で17のオフィスビルを保有しています。
株価推移は以下のようになっています。
RL Commercial REIT, Inc. (RCR)
RCRはRobinsons Land Corp.のREITです。フィリピンで指折りの財閥であるゴコンウェイ財閥の企業です。
こちらのREITもオフィスビルなどを中心に15の施設を保有しています。
RCRの株価推移は以下の通りですが、まだ上場から半年程度です。
Mreit, Inc. (MREIT)
MREITはアンドリュー・タン財閥の不動産会社(メガワールド)のREITです。2月末時点で10のオフィスビルや商業施設を保有しています。
株価推移を以下に示します。こちらも上場から半年程度で株価推移の傾向はまだ分かりません。
Citicore Energy REIT Corp. (CREIT)
CREITは2022年2月に上場したばかりの新しいREITです。
CREITはこれまでご紹介してきたREITとは違い、再生可能エネルギー関連の施設へ投資するREITです。例えば、太陽光発電施設などで、フィリピン国内に8つの施設を保有しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
フィリピンでは続々とREITが誕生していることがお分かりになったと思います。特に大手の不動産会社はこぞってREITを上場させています。
また、オフィスビルだけでなくCREITのような銘柄も出てきており、選択肢も増えてきました。フィリピンREITは今後ますます活性化していくでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。