投資なんて貧乏人の私には関係ない!
このようにお考えではないでしょうか?
しかし実はそんなことはありません。投資はむしろ貧乏人こそやるべきものです。
2024年からは新しいNISA(少額投資非課税制度)がスタートします。この制度こそがまさに貧乏人がうまく活用すべきものです。
本記事ではなぜ貧乏人がNISA(投資)をやるべきなのか解説していきます。
投資をしないことは自殺行為だ!
日本における労働者の環境はますます悪化しています。
急速に人口減少が進む日本では毎年のように増税されています。また、日本の世界における経済的地位は下がる一方です。途上国の方が大挙して日本に旅行に来ていることが、日本という国が安くなっている証拠です。
給料が上がらず可処分所得が減っているこの状況において、副業などで収入を増やすか、投資で資産所得を得るなどの対策が必要です。
しかし、自分を貧乏人と自覚されている多くの方にとっては副業で収入を増やすことは難しいかもしれません。なぜなら、そもそも収入が高い職につけなかったり、稼ぐための知恵がないから貧乏な状態にいるためです。
そうなると貧乏人は投資をすることでこの悪循環を断ち切る必要があるのです。
NISAの概要
政府は日本がどんどん厳しい状況に追い込まれることを分かっており、投資を促進して所得を増やしてもらおうと考えています。
様々な税制優遇制度を用意していますが、その中でも最近話題になっているのが2024年から拡充されるNISA(少額投資非課税制度)です。
NISAの概要を下表に示します。
成長投資枠 | つみたて投資枠 | |
---|---|---|
年間投資枠 | 360万円/年 | |
240万円/年 | 120万円/年 | |
非課税期間 | 無期限 | |
最大利用可能額 | 1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで) | |
開始時期 | 2024年〜(恒久化) | |
対象商品 | 株式・ETF・投資信託など | 一部の投資信託・ETF |
新しいNISAの特徴は、1,800万円というそれなりに大きな投資枠があること、そして非課税期間が無期限だという点です。
1,800万円の非課税枠と聞くと、貧乏人には無縁だと考えがちです。しかし、このNISAこそが貧乏人から脱却できる素晴らしいツールなのです。
貧乏人がNISAを使うべき理由!
「貧乏人こそがNISAをやるべき」だと言うと多くの方から反論されてしまうでしょう。
以下ではそれらの反論に回答する形でなぜ貧乏人がNISAをやるべきなのか解説していきます。
投資する余裕がない
まずよく言われるのが「投資をする余裕なんてないよ」という主張です。
確かに生活がキツキツであれば投資をする余裕もお金もないと考えるかもしれません。
しかし、そういう方に限って生活費を確認すれば無駄な保険に加入していたり、高い携帯代を払っていたりするものです。
投資をしない限り厳しい状況を打破できないのですから、家計を見直して投資に回すお金を確保すべきです。
お金をある程度持たれている方であれば、一口に投資と言っても様々な選択肢があります。しかし、貧乏人は投資の種銭が少ないのですから基本的にNISA以外を使って投資する必要はありません。やることは実にシンプルです。
投資に回せるお金が少ない
たとえ家計を見直しても投資に回せるお金が少ないという主張もあります。
一方で、逆に少額から投資を学べることはメリットだとも考えられます。
投資で退職金を全部溶かしてしまったという話はよく聞きます。お金がたくさんあるとその分ダメージも大きくなるので、大失敗して投資が怖くなってしまう可能性もあります。
その点、少額からの投資であればたとえ失敗してもダメージが少なくてすみます。
少額から徐々に投資をすることでゆっくりと投資の経験を積むことができます。
すぐに使うかもしれない
資産が少ないとすぐに投資資金を取り崩す必要が出てくるかもしれません。
資産形成の税制優遇制度の一つとしてNISA以外に確定拠出年金が挙げられます。こちらは老後資金の確保が目的であるため、原則として60歳まで引き落とすことができません。
一方で、NISAはいつでも売却して現金化できるというメリットがあります。しかも、売却した分は翌年に非課税枠が復活するのです。
資金拘束がない点も貧乏人にNISAをおすすめできる理由の1つです。
投資の成果が出にくい
投資は入金力がものを言う世界です。
100万円の5%は5万円ですが、1億円の5%は500万円です。
投資額が大きければ大きいほど資産の増加スピードが増していくのです。
貧乏人の場合は入金力が少ないので大きく資産を増やすことは難しいでしょう。
それでは投資をしても意味がないのでしょうか?
そんなことはありません。投資をすることで会社以外から収入を得るという行為を経験できます。
この経験からお金に対する考えや仕事に対する意識が変わるのです。その結果、節約や副業に対する意識も変わり良い方向に好転していきます。
このマインドの変化こそが投資をするメリットでもあります。
NISAを活用して投資した場合のシミュレーション
ここではNISAを活用して投資した場合のシミュレーション結果をご紹介します。
TwitterなどのSNS上では月10万円以上を投資されている方もたくさんいます。しかし、貧乏人にとって月10万円や20万円の投資は現実的ではありません。
そこで月数千円から数万円レベルの投資を継続した場合で考えます。
株式投資のリターンは年率6%程度が期待できると言われていますので、ここでは30年間積立投資を継続し、6%/年のリターンが得られる場合を想定します。
投資額 | 投資元本 | 評価額 |
---|---|---|
5,000円/月 | 180万円 | 約502万円 |
7,500円/月 | 270万円 | 約753万円 |
10,000円/月 | 360万円 | 約1,005万円 |
12,500円/月 | 450万円 | 約1,256万円 |
15,000円/月 | 540万円 | 約1,507万円 |
表から分かる通り、たとえ月5千円の投資だったとしても30年後には約500万円まで資産を増やすことができます。
また、月1万円の投資ができれば、30年後には1,000万円以上の評価額になる計算です。
しかも、その程度の投資額であれば、NISAの非課税枠 (1,800万円)を使い切ることはありません。つまり、投資で増やしたお金は全額非課税で受け取れます。
月5万円や10万円の投資をしろと言っているのではありません。たった、月1万円でよいのです。それだけでもそれなりの資産を老後までに準備することが可能です。
NISAを始めるなら?
NISAを始めるのならまずは証券口座に口座を開設する必要があります。
おすすめなのはネット証券大手のSBI証券です。
SBI証券は業界トップレベルの口座数を誇り、投資信託のポイント制度や手数料などで業界をリードしている会社です。
特に大きなこだわりがないのであれば、SBI証券を選んでおけばまず間違いないでしょう。
SBI証券のHP:SBI証券の口座開設の流れ
まとめ
本記事では貧乏人こそがNISAを使って投資をすべき理由をご紹介しました。
確かに多くの方は貧乏人が投資しても意味がないと考えるかもしれません。
しかし、貧乏人こそが現状を打破するために投資をすべきなのです。貧乏人は投資元本を潤沢に準備することはできませんので、NISAのような税制優遇制度を使ってコツコツやっていくしかないのです。
何十年と運用すれば少額の投資でもそれなりの金額まで増やすことができます。最初は数百円の投資でも構いませんので、貧乏人こそNISAを活用して投資を始めましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。