投資・資産形成

年率20%のリターン?驚異的なリターンを誇るQQQへの投資!

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「QQQという米国ETFを耳にしたことはありませんか?」

QQQはSBI証券や楽天証券の米国ETFの売買ランキングで常に上位に入る商品です。また、数ある米国ETFの中でも総資産額で5本の指に入るほどの人気商品です。

QQQの魅力はなんと言ってもその高いリターンです。今後もこのリターンが継続するとは考えにくいですが、米国株へ投資をするならぜひチェックしておきたい商品です。

本記事では、QQQ(インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF)の特徴や魅力についてご紹介していきます。

驚異のパフォーマンス!QQQの魅力を徹底解説!

QQQは1999年に運用を開始したETFで、「ナスダック100指数」へ連動するように設計されています。

この「ナスダック100指数」は、その名の通りナスダックに上場する100銘柄で構成された指数です。

米国には「S&P500」や「ニューヨークダウ」など様々な指数がありますが、ナスダック100指数の大きな特徴は金融銘柄を含まないことです。

また、米国以外で設立された会社でも、ナスダックへ上場している場合は指数に含まれます。ただし、該当する銘柄は数銘柄だけですから、ほぼ米国企業への投資と考えてよいでしょう。

QQQに含まれる銘柄

それでは、QQQに含まれる銘柄について確認していきましょう。

QQQに含まれる銘柄トップ10の割合を下表に示します。比較のために、米国の優良企業500社で構成されるS&P500指数へ投資するVOOも併せて示します。

QQQ VOO
銘柄 割合 銘柄 割合
1 Apple 10.95% Apple 5.8%
2 Microsoft 9.5% Microsoft 5.3%
3 Amazon 8.32% Amazon 4.2%
4 Tesla 4.24% Alphabet 3.9%
5 Facebook 3.78% Facebook 2.2%
6 Alphabet ‘C’ 3.62% Tesla 1.5%
7 Alphabet ‘A’ 3.31% Berkshire Hathaway 1.5%
8 Nvidia 2.69% JPMorgan 1.3%
9 PayPal 2.31% Johnson & Johnson 1.2%
10 Intel 2.11% Visa 1.1%

注:QQQは2021年3月末、VOOは2021年4月末時点の情報を基に作成。Alphabet ‘C’は議決権なしのAlphabet株、Alphabet ‘A’は議決権ありのAlphabet株を意味します。

まず、QQQは上位銘柄の割合がVOOよりも高いことが分かります。トップ10の企業だけでその割合はなんと50%を超えます。つまり、QQQの株価はこのトップ10企業の成績に大きく影響されることになります。

Apple、Microsoft、AmazonなどのGAFAMは両方の商品に含まれます。一方で、その他の銘柄については多少違いが見られます。

上述の通り、QQQには金融株のJP morganは含まれません。また、VOOに含まれるクレジットカードで有名なVisaやコロナワクチンも開発したJohnson and Johnsonなども、ナスダック100指数自体に含まれていません。

  • QQQは金融銘柄を含まない
  • QQQのトップ10銘柄の割合は高い

セクター別の割合

次にセクター別の割合についてまとめた表を示します。

No. セクター 割合
1 情報技術 48.11%
2 通信サービス 19.15%
3 一般消費財 18.23%
4 ヘルスケア 6.39%
5 生活必需品 5.09%
6 資本財/公共事業 2.81%

        注:2021年3月末時点の情報を基に作成。

情報技術と通信サービスの合計で約7割に達します。QQQの投資対象はほぼIT系だと考えてよいでしょう。

その次に多いのは一般消費財ですが、このセクターにはAmazonとTeslaが含まれます。2社の合計で約12.5%ですから、ほぼこの2銘柄で大部分を占めています。

また、先程ご紹介したとおり、ナスダック100指数自体に金融株が含まれていないため、金融セクターは0%です。

  • QQQはIT系への投資割合が高い

株価の変動とリターン

さて、肝心の株価の動きを見てみましょう。

ITバブルの頃(2000年)に一度株価が下がる時期がありましたが、その後は右肩上がりで株価が上昇しています。特に2012年以降の伸びは凄まじいものがあります。

出典:yahoo finance

そして、直近10年のトータルリターンは、なんと20%/年近くあります。約4年で2倍になる計算です。

S&P500に投資するVOOの同時期のリターンが14%/年程度ですから、QQQはS&P500のリターンを圧倒しています。

この10年のQQQのリターンは「良すぎた」と考えた方がよいでしょう。

その他

QQQの経費率は0.20%/年とそこまで高いわけではありません。

VOOの経費率0.03%/年と比較すると少し高めですが、米国ETF全体で考えれば十分に安い水準です。

また、配当利回りは0.5%程度と低めです。QQQは株価の上昇、つまりキャピタルゲインを狙う商品です。

高校中退投資家はQQQへの投資は見送り

圧倒的なトータルリターンを誇るQQQですが、投資対象としてありでしょうか?

高校中退投資家Toshiは下記理由からQQQへの投資を見送るつもりです。

  • この10年のリターンが良すぎた
  • 売りどきが難しい
  • QQQの投資銘柄はすでに購入済み

QQQは株価の上昇が期待できるものの、IT系企業への集中投資です。このセクターのリターンが下がるようなことがあれば、一気に株価が下落するリスクがあります。

また、QQQの直近10年のリターンは良すぎました。今後数十年このリターンが継続するとはさすがに思えませんので、他の銘柄へ乗り換える時期の判断が非常に難しいです。

また、高校中退投資家はVTという全世界の株式へ投資する商品を保有しています。この商品はQQQの投資対象であるAmazonやAppleなども投資対象に含んでいます。あえて追加でQQQへ投資する必要性がない状況です。

【老後資金の確保は完了】VTをひたすら購入し続けた結果をご紹介!VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)という投資商品をご存知でしょうか? 高校中退投資家ToshiはVTへの投資で老後資金の準備を進めてきましたが、最新のVTのリターンや増配率を使用したシミュレーション結果から、すでに5,000万円以上の資産を構築できる可能性が明らかになりました。ひたすらVTへ投資するという誰でもできる投資手法です。老後が不安な方、VTへの投資を検討されている方はぜひご覧ください。...

年率20%のリターンは魅力的ですが、このリターンがずっと継続するわけではありません。セミリタイアがもう少しまで見えているので、個人的には5〜6%/年のリターンで十分と考えています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では圧倒的なパフォーマンスを誇るQQQについてご紹介しました。

QQQはIT系への集中投資であり、トップ10の銘柄で50%以上に達します。集中投資の側面が強いですが、優良ETFであることに間違いはありません。

今後もQQQに含まれる銘柄が高いパフォーマンスになるとお考えの方にとっては、有力な選択肢になります。QQQへの一括投資はおすすめできませんが、ご自身のリスクの許す範囲で投資を検討してもよいでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

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