こんにちは、高校中退投資家Toshiです!
昨年末にちょっとした事件が起こりました。それは楽天証券と楽天銀行がサービスを大幅に改悪したことです。
すでに多くの方によって取り上げられていますが、ポイント制度や金利の低下により、楽天経済圏の旨味が一気に低下しました。
人によってはライバル会社であるSBI証券へ金融商品の移動を検討されている方もいるでしょう。
本記事では高校中退投資家Toshiの視点から楽天証券/楽天銀行の改悪とどう付き合うべきかご紹介します。個人的には楽天証券と楽天銀行は継続利用の方針です。
楽天証券/楽天銀行の改悪への対処は?
2021年の年末に発表された楽天証券/楽天銀行の改悪は主に以下2つです。
- 300万円を超える部分の預金金利が0.1%から0.04%へ
- 投資信託にかかる進呈ポイントが「一定の残高を保有している場合」から「一定の残高を月末時点の残高が、はじめて達成した場合」へ
確かに今までよかったサービスが改悪されるとがっかりするものです。他の証券会社がよいサービスを提供していれば、そちらに移動したくなる気持ちも分かります。
しかし、高校中退投資家は以下の理由から現状キープのスタンスです。
理由1:300万円の普通預金があれば十分だから
大手銀行が0.001%/年の普通預金金利の中、楽天銀行は100倍の0.1%/年と破格の金利を提供しています。
それが2022年4月1日から以下の通り変更となりました。
・普通預金残高によって異なる優遇金利を適用
L普通預金残高300万円以下の部分:年0.10%(税引後年0.079%)
L普通預金残高300万円を超える部分:年0.04%(税引後年0.031%)出典:楽天銀行HP
今までは残高に関係なく0.1%の金利が適用されていましたが、「300万円以上」の金利は0.04%/年へと改悪されました。
一方で、300万円以下の金利は0.1%/年のままです。
一般的な方にとって300万円はかなりの大金です。独身である私の場合、300万円があれば2年は余裕で生活できるでしょう。大半を株式や投資信託で保有しているのなら、300万円も普通預金で保有しない可能性が高いのです。
また、そもそも論として大金を保有していない一般層は金利の低下により大きな影響を受けません。
例えば、500万円を楽天銀行に預けている場合を考えてみましょう。
300万円に対する利子:2,370円/年(税引後)
変更前(300万円を超える部分):1,580円/年(税引後)
変更後(300万円を超える部分):620円/年(税引後)
→差額:960円/年
300万円を超えた200万円の1年間での金利の差は約1,000円です。預金が500万円よりも少なければ更に差額は小さくなります。
数千万円以上を楽天銀行に預けている富裕層であれば大きな差になるでしょうが、私のような一般層にとってはそこまでのダメージではないのです。
理由2 : 楽天証券で投資信託を保有していない/ポイントはあくまでおまけ
楽天証券で投資信託を保有することでもらえるポイントは以下の通り変更されます。
毎月末時点の投資信託の残高が、2022年4月末以降に月末時点の残高が、はじめて一定の金額に到達した場合に、所定の楽天ポイントを進呈いたします。
出典:楽天銀行HP
簡単に言えば、投資信託を保有することで毎月貰えていたポイントが、1回きりになってしまうと言うことです。
老後資金のために投資信託を保有しているのであれば、今後何十年と保有し続けることになります。そのため、現在も毎月ポイントが付与されるSBI証券への移動について検討される方がいるのも納得です。
一方で、私の場合は米国ETFへの投資が主体です。一部投資信託も保有しているものの、これらはSBI証券で保有しているため、今回の改悪はほぼノーダメージでした。
また、仮に人気商品である「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を楽天証券で500万円保有していたとしましょう。毎月もらえるポイントはたった200ポイントほどです。つまり、投資信託の保有ポイントはあくまでおまけ程度なのです。
しかも将来的にはライバル会社であるSBI証券のポイント制度が改悪される可能性だってあります。個人的には様子見というスタンスです。
理由3 : 資産分散の観点から楽天証券も活用したい
資産の分散保有の観点から楽天証券を継続利用するつもりです。
私はSBI証券と楽天証券の2つの証券会社を活用して投資をしています。
SBI証券では米国ETFと投資信託を保有しています。当初は国内ETFなどの日本株もSBI証券で保有していましたが、以下記事でもご紹介した株式移管によって楽天証券へ移動しました。
したがって、以下の使い分けで運用しています。
楽天証券/楽天銀行:日本株と生活防衛資金
SBI証券/住信SBIネット銀行:米国ETFと投資信託
2つの証券会社で運用するメリットとして、「どちらかがシステムトラブルに見舞われた場合」が考えられます。
1つの証券会社のみしか使用していないと、システムトラブルの際に金融商品を売買できないという事態になりかねません。
また、証券会社が破綻した場合のリスクヘッジにもなります。証券会社に預けている金融資産は、証券会社が破綻しても基本的に全額返してもらえます。
しかし、証券会社に違法行為がありきちんと金融資産が管理出来ていない場合、1,000万円までしか補償されません。SBI証券や楽天証券がそのようなことをするとは思えませんが、念には念を入れて2つの証券口座をキープしておいたほうがよいでしょう。
最悪の事態が起こった際に1,000万円で資産形成をやり直すのと、2,000万円でやり直すのでは大きな差があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の楽天証券/楽天銀行の改悪は高校中退投資家にとっては大きなものではありませんでした。また、資産が大きくない方にとっても微々たるダメージではないでしょうか。
なお、楽天証券や楽天銀行のサービスが改悪されたと言っても、他社と比べればまだまだ優れた会社であることに違いありません。高校中退投資家はSBI証券とともに楽天証券を継続利用します。
以上、ご参考になれば幸いです。