「ラットレース」という言葉を聞いたことがありませんか?
日本では社会保険料や税金が年々上がっており、給料アップしても手取りがほとんど増えていない方が多いでしょう。その結果、生活費を差し引けば残りはほぼなく貯蓄なんかできないという方が大半です。
このような「ラットレース」から抜け出すためには、投資をしてセミリタイアを目指すことが重要です。
本記事では会社員がなぜラットレースに参加している状態なのかその理由と解決方法について解説していきます。
会社員はラットレース状態!
ラットレースとは?
ラットレースとは「働いても働いても資産が貯まらない様子」を表す言葉です。
回し車の中をくるくると回っているネズミに状態が似ているため、このような言われ方をします。
生きていくためにはお金が必要
生きていくためにはそれなりのお金が必要です。
スーパーで買い物をするのも、アパートを借りるのも、我々はお金をやりとりすることでサービスの提供を受けています。
マイホームを住宅ローンを組んで購入すれば、数十年という長期間ローンを払い続ける必要があります。子供を産めば、成人するまで養育費が必要です。
何をするにもお金が必要なのです。
会社員はまさにラットレースの典型
ラットレースの典型的な例が会社員です。
総務省が実施した労働力調査によれば、日本で働いている労働者のうち約90%は企業などに勤める会社員の方々です。
会社員であれば会社のルールに従って勤務し続ける必要があります。週5日以上働いている方がほとんどなはずです。
また、特に日本の企業では自分で判断ができない、裁量がない方がほとんどです。自分の範囲やペースで仕事をすることは難しいのです。
上述の通り生活のためにはお金が必要です。生活のためには会社の言いなりとなり、働き続けなければいけません。
日本の労働環境はどんどん厳しくなる
しかも、日本における労働環境は悪くなるばかりです。
税や社会保険料の増加
少子高齢化も影響して日本の経済状況は悪化しています。
毎年のように増税のニュースを耳にします。社会保険料や税金の負担が年々上がっており、給料明細を見れば天引きされている額の高さに驚くでしょう。
その結果、年収は同じでも昔と比べて自由に使える手取り(可処分所得)が大幅に減少しています。
終身雇用の崩壊
さらに国際的な競争が激化しており、日本企業の置かれている環境は厳しくなっています。
今までは一度雇用したら定年まで雇われることが一般的でした。しかし、いまやこの終身雇用は崩壊しようとしています。
最近では大企業が早期退職を募集するのも一般的になりました。「首切り」は今後当たり前になっていくでしょう。
また、退職金制度を維持できる企業もどんどん減っていきます。今までのように定年まで勤めてそれなりの退職金をもらって、老後は悠々自適に過ごすなんてことはできないのです。
実力主義の世界
終身雇用が崩壊していくと、より実力主義の世界に移行します。
つまり、優秀であれば若い人でも管理職など重要なポジションにどんどん昇進していくのです。逆に能力が低い方はリストラの対象になってしまうでしょう。
これは特に若い人にとってはよいように思えますが、ある意味残酷な世界でもあります。
なぜなら、優秀な人は高い評価を維持するために仕事にもっとコミットしなければ生きていけないからです。
優秀な後輩と競い合う必要も出てきますし、能力がなければ首を切られるので怯えながら生活することになります。仕事から受けるストレスは格段に上がっていくでしょう。
これはスポーツ選手のようなものです。実力の高い人材はそれ相応のお金をもらえます。しかし、その分求められる期待はどんどん高くなります。一方で、実力がなければすぐに解雇されてしまいます。
会社でもこのような形に近づいていくのです。
それでも会社にぶら下がるしかない
給料は上がらない、待遇は悪くなるばかり、でも実力主義で求められる成果はどんどん上がっていく、これが今後待ち受けている世界です。
しかし、何もしなければ会社員としてこの状況を受け入れるしかありません。
日本の会社員は「ラットレース」の走るスピードが徐々に徐々に上がっているのです。走るスピードが上がっているのですから、苦しいと言わざるを得ません。
でもこれに耐えなければ給料はもらえないし、家族を養っていくことはできません。
ラットレースから抜け出すには?
それでは、どうすれば「ラットレース」から抜け出すことができるのでしょうか?
天職を見つける
まずは自分が好きで充実感の得られる仕事、天職を見つけることです。
その仕事が好きであれば、自分の置かれている状況をラットレースだなんて思わないでしょう。
多少厳しい残業や休日出勤を求められたとしても、そこまで大きなストレスを感じないはずです。
一方で、そのような仕事を見つけるのは容易ではありません。
日本では新卒一括採用が基本で、採用なんてある意味運みたいなものです。新卒でなんとなく入社した会社が天職かどうか見極めることは困難です。
自分の生き方をする
人と比較することを辞めて自分の生き方をする、つまり「ラットレース」から降りるのです。
見栄のために高い賃貸物件に住んだり、ブランド品に身を固める方もいます。そうやって、人と比較して優位に立っていることで自分を落ち着かせています。
しかし、少子高齢化で場所を選ばなければ家はたくさん余っています。服だってブランド品に拘らずにユニクロでも十分生活できます。
周りとの比較をやめて、自分の生き方を追求するのです。回し車を早く回すレースから降りて、自分のペースで回していくことを選択するのです。
働かなくてよい仕組みを作る
そして、会社に頼らない状況を作ることが大切です。
会社員として働いている限り受け身の人生です。なぜなら、会社のルールに従って働き続けなければいけないからです。
そこで重要になるのが、投資家やビジネスオーナーになることです。雇われる身から雇う側になるか、あるいは投資家になって不労所得を得るのです。
こうすれば、会社に左右されずに自分のルールで生きることができます。
投資こそがラットレースから抜ける手軽な手段
当然ながらビジネスオーナーになるのは簡単ではありません。
会社を立ち上げるのは大変ですし、会社を運営するのは相当なストレスがかかります。また、ある程度まとまったお金が必要になるかもしれません。
そう考えると、ラットレースからの一番手軽な脱出手段は投資を始めることです。
今の時代はネット証券を活用すれば、スマホで投資を始めることができます。また、投資信託であれば100円から購入ができますので大金も必要ありません。
毎月の給料から少しずつ投資へお金を回していくことで、徐々に不労所得を増やしていくのです。そうすれば、会社への依存度を下げていくことができます。
セミリタイアを目指して人生の選択肢を増やせ!
しかし、投資家になって会社員時代の給料を100%得るのは厳しいでしょう。
先にご紹介した通り、日本の厳しい労働環境を考えれば、今後給料がどんどん伸びていくとは考えにくいからです。
そうなると多くの方が目指すべきなのがセミリタイアです。
セミリタイアは生活費の一部を投資からの収益で賄い、残りの生活費は労働で確保するスタイルです。
例えば、月10万円は投資からの収益で確保できるのなら、月5〜10万円を労働で稼げば十分生活はできます。
月10万円程度であれば、週数日勤務に切り替える、あるいは契約社員になって仕事の負荷を落とすことも選択できます。稼ぐ必要のある金額が下がるので、働き方の選択肢が大幅に増えるのです。
こういった状態を作れれば、ラットレースから一部抜けた状態になります。
ラットレースから完全に降りるには相当な投資資金が必要ですが、セミリタイアなら万人が目指すことができます。
以上、ご参考になれば幸いです。