投資・資産形成

米国ETF週間売買ランキングを考察(2023年5月)

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こんにちは、高校中退投資家TOSHIです!

本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2023年5月末時点)をご紹介します。

SBI証券と楽天証券の人気米国ETFの違いやランキング上位の商品について解説していきます。ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。

なお、2023年4月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。

米国ETF_ランキング_2023年4月
米国ETF週間売買ランキングを考察(2023年4月)こんにちは、高校中退投資家TOSHIです! 本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2023年4月末時点)をご紹介します。また、半導体株へ投資するSOXLの詳細について解説していきます。...

2023年5月の米国ETF週間売買ランキング

SBI証券と楽天証券の2023年5月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。

順位 SBI証券 楽天証券
1 Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL)
2 Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS)
3 プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) バンガード トータルストックマーケットETF (VTI)
4 プロシェア ウルトラプロ ショート QQQ ETF (SQQQ) Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF)
5 インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ)
6 バンガード S&P 500 ETF (VOO) バンガード S&P 500 ETF (VOO)
7 Direxion デイリー S&P 500 ブル3倍 ETF (SPXL) バンガード・トータル・ワールド・ストックETF (VT)
8 バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF (SPYD)
9 Direxion デイリーS&P500ベア3倍 ETF (SPXS) Direxion デイリー S&P 500 ベア3倍 ETF (SPXS)
10 Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL)

出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は5/22~5/26、楽天証券は5/21~5/27の週間売買代金ランキング。

SBI証券では先月のランキングからVTが外れて米国債へ投資するTMFがランクインしました。その他の銘柄の入れ替えはありませんでした。

一方で、楽天証券ではTECS、SPY、SQQQの3銘柄が外れて、VT、SPYD、TECLがランクインしました。

SBI証券と楽天証券の違いは赤字で示した3つずつの銘柄です。SBI証券の上位にTQQQとSQQQのブル型・ベア型の銘柄が入っているのが大きな違いでしょう。

また、両ランキングの1位と2位は共にSOXL、SOXSとこちらもブル型・ベア型の銘柄です。値動きの大きな銘柄ですから購入される際には注意が必要です。

ランキング上位の商品のご紹介

米国ETF_2023年5月_VOO今月はSBI証券、楽天証券ともに6位にランクインしたVOOをご紹介していきます。

  • バンガード S&P 500 ETF(VOO)

バンガード S&P 500 ETF(VOO)

バンガード S&P 500 ETF(VOO)」は米国の優良500社を集めたS&P500指数への連動を目指す銘柄です。

S&P500指数には米国で上場する企業の中で非常に厳しい基準をクリアした企業しか入ることができません。したがって、最強の指数とも呼ばれるくらいです。

そのため、S&P500指数は日本でも人気で、日本の投資信託で最も純資産総額が多い「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」もS&P500指数へ投資する商品で、2兆円以上の運用額があります(2023年5月時点)。

また、VOOはバンガード社と呼ばれる世界最大規模の資産運用会社の商品です。バンガードは低価格の商品を提供することで有名で、VOOの経費率も0.03%/年と格安です。

投資銘柄

VOOが投資する銘柄トップ10を下表に示します。

Apple、Microsoft、Amazonと言ったみなさんもご存知の銘柄が上位にランクインしています。

特にAppleとMicrosoftの比率が高いのが特徴です。2銘柄だけで15%近い投資割合になる点は注意が必要です。

順位 銘柄 構成比
1 Apple Inc. 7.20%
2 Microsoft Corp. 6.53%
3 Amazon.com Inc. 2.68%
4 NVIDIA Corp. 1.95%
5 Alphabet Inc. Class A 1.83%
6 Berkshire Hathaway Inc. Class B 1.69%
7 Alphabet Inc. Class C 1.60%
8 Facebook Inc. Class A 1.53%
9 Exxon Mobil Corp. 1.39%
10 UnitedHealth Group Inc. 1.31%

注: 2023年4月末時点(VangardのHPを基に作成)

セクター別の割合

次にVOOのセクター別の投資割合を下表にまとめます。

順位 セクター 構成比
1 情報技術 25.80%
2 ヘルスケア 14.40%
3 金融 13.10%
4 一般消費財 9.90%
5 資本財 8.40%

注: 2023年4月末時点(VangardのHPを基に作成)

1位は情報技術で全体の約25%を占めます。それもそのはずで、投資割合が1位と2位のAppleやMicrosoftがこのセクターに分類されます。

また、2位は景気に左右されにくいセクターであるヘルスケアで約15%程度を占めます。

3位の金融を含めると、1位から3位までのセクターで全体の半分以上を占めています。

株価推移

VOOの株価推移を下図に示します。

この10年のVOOの株価情報は凄まじいものがありました。2022年以降は若干株価は下落しましたが、それでも長期で見れば株価は数倍へ成長しています。

VOO株価推移_2023年5月31日時点出典:Yahoo finance

VOOの分配金

次にVOOの分配金推移を下表にまとめます。

VOOの分配金利回りは約1.5%(2023年5月時点)と高くありません。一方で、下表に示す通り分配金はどんどん増えています。

3月 6月 9月 12月 合計
2016年 1.0060 0.9530 0.8830 1.2960 4.1380
2017年 0.9980 1.0100 1.1760 1.1839 4.3679
2018年 1.0837 1.1573 1.2067 1.2890 4.7367
2019年 1.4551 1.3859 1.3014 1.4285 5.5709
2020年 1.1780 1.4333 1.3085 1.3829 5.3027
2021年 1.2625 1.3329 1.3084 1.5329 5.4367
2022年 1.3737 1.4321 1.4692 1.6717 5.9467
2023年 1.4874

2020年はコロナショックの影響で一時的に減配となったものの、2022年の年間分配金はすでにコロナ前を超えています。

VOOは値上り益を狙う銘柄であるものの、長期保有で分配金も着実に増やすことが可能です。

VOOのリターン

VOOの暴落率を以下にまとめます。

  • 1年:2.55%
  • 3年:14.49%
  • 5年:11.39%
  • 10年:12.16%

注:2023年4月30日時点

1年、3年、5年、10年のどの期間を取ってもプラスのリターンです。

しかも、10年というそれなりの期間でみても約12%/年と非常に高いリターンを記録しています。

一般的に株式のリターンは年4〜6%と言われていますからその高さが分かるでしょう。

ここ10年は米国株へさえ投資しておけば、資産をどんどん増やすことができた時代でした。

まとめ

本記事では2023年5月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。

また、米国のS&P500指数へ投資するVOOという銘柄の詳細をご紹介しました。

VOOは米国の優良銘柄へ投資できる銘柄で、米国ETFの中でも非常に人気があります。今後も高いリターンを維持できるか分かりませんが、ここ10年のリターンは他の銘柄を圧倒しています。

VOOは米国ETFへ投資するならまず最初に検討したい銘柄になるでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

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