投資・資産形成

米国ETF週間売買ランキングを考察(2023年12月)

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こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!

本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2023年12月末時点)をご紹介します。

SBI証券と楽天証券のランキングの違いやランキング上位の商品について解説していきます。ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。

なお、2023年11月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。

米国ETF_2023年11月_TLT
米国ETF週間売買ランキングを考察(2023年11月)こんにちは、高校中退投資家TOSHIです! 本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2023年11月末時点)をご紹介します。また、TLTの詳細について解説していきます。...

2023年12月の米国ETF週間売買ランキング

SBI証券と楽天証券の2023年12月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。

順位 SBI証券 楽天証券
1 Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) SPDR S&P 500 ETF (SPY)
2 Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL)
3 バンガード S&P 500 ETF (VOO) バンガード トータルストックマーケットETF (VTI)
4 バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF)
5 インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ)
6 バンガード 米国高配当株式ETF(VYM) バンガード S&P 500 ETF (VOO)
7 バンガード トータル ワールド ストックETF(VT) Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS)
8 Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF (SOXS) Direxion デイリー S&P バイオテック株 ブル3倍 ETF(LABU)
9 SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD) バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)
10 SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY) SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)

出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2023/12/25~12/29、楽天証券は2023/12/24~12/30の週間売買代金ランキング。

SBI証券では先月末からEDV、TLT、TECLが外れて、VYM、VT、SPYDがランクインしました。

VYMやSPYDなどの高配当株ETFが上位に返り咲きました。また、先月までランクインの多かった債券ETFは2位のTMFのみです。

楽天証券の方ではTECL、EDV、SPXLが外れて、LABU、VYM、SPYDがランクインしました。SBI証券と同様に高配当株ETFがランキング上位に入ってきました。

両証券会社のランキング上位に大きな違いはありません。赤字で示したVTとLABUのみがどちらかのランキングにしか入っていない銘柄です。

ランキング上位の商品のご紹介

LABU_米国ETFランキング_2023年12月今月は楽天証券の8位にランクインしたLABUの詳細をご紹介します。

  • Direxion デイリー S&P バイオテック株 ブル3倍 ETF(LABU)

Direxion デイリー S&P バイオテック株 ブル3倍 ETF(LABU)

「Direxion デイリー S&P バイオテック株 ブル3倍 ETF(LABU)」は米国のバイオテクノロジー業界の企業へ投資する米国ETFです。

名前に「ブル3倍」とありますが、レバレッジ型と言われる商品になります。

投資対象の指数が上昇する局面では3倍程度大きく株価が変動します。

問題は株価が下がるときです。こちらも通常の3倍程度大きく株価が下落しますので、リスク許容度の低い方には向かない商品です。

指数が上昇→3倍程度大きく上昇

指数が下降→3倍程度大きく下落

ベア型のDirexion デイリー S&P バイオテック株 ベア3倍 ETF(LABD)は逆の動きをします。

したがって、今後バイオテクノロジーセクターの指数が上昇すると予想する場合はLABUを、逆に下落すると予想する場合はLABDを購入することになります。

なお、経費率は1%/年程度とかなり高めです。

米国株へ投資するインデックス型のVOOやVTIなどは0.03%/年の経費率ですから、LABUは30倍以上もの経費率になります。

構成銘柄

LABUの構成銘柄のトップ10を下表に示します。

構成銘柄数は100程度で、トップ10の銘柄も1%台と各々の割合は高くありません

順位 銘柄 構成比
1 Immunovant Inc 1.66%
2 Mirati Therapeutics Inc 1.59%
3 Ionis Pharmaceuticals Inc 1.43%
4 Akero Therapeutics Inc 1.35%
5 Amgen 1.35%
6 Seagen Inc 1.35%
7 Neurocrine Biosciences 1.34%
8 Vertex Pharmaceuticals 1.32%
9 Immunogen 1.31%
10 Sarepta Therapeutics Inc 1.31%

注: 2023年9月末時点の情報(DirexionのHPを基に作成)

バイオテクノロジー関連の企業に限定されていることもあり、ランキング上位は馴染みのない銘柄が並んでいます。

1位のImmunovant Incはバイオ医薬品の企業で、自己免疫疾患の治療薬の開発などをしています。

2位のMirati Therapeutics Incはがん治療薬の開発、3位のIonis Pharmaceuticals IncはRNA標的治療薬の開発などをしている企業です。

株価推移

次にLABUの株価推移を下図に示します。

LABU_株価推移_2023年12月出典:Yahoo finance

2022年以降の株価は低迷していることが分かります。

一方で、2024年以降は米国での景気後退を予想する声も聞かれます。

一般的にバイオテクノジーは景気後退に強いディフェンシブなセクターです。今後の景気後退を見込んで、投資対象として人気が出ているのかもしれません。

リターン

LABUの年別のリターンは以下のとおりです。

1年:-41.61%

3年:-26.31%

5年:-58.67%

出典:DirexionのHPを基に作成(2023年12月末時点)

株価推移で示した通り、現時点ではどの期間を取っても大幅なマイナスになっています。

まとめ

本記事では2023年12月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。

また、楽天証券の8位にランクインしたLABUについて詳細をご紹介しました。

LABUは米国のバイオテクノロジーセクターへ投資するブル型の商品です。最近のリターンは良くありませんが、不況に強いセクターでもありますので、今後米国が景気後退した場合は上昇の可能性もあるでしょう。

一方で、本商品は3倍のレバレッジを効かせた商品でもあります。指数の上昇時には大きく株価が上昇しますが、逆に下落時は大きく株価が下落します。

自信がない場合は本銘柄へは投資しない、あるいは投資額を少額にするのがよいでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

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