こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2024年4月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券のランキングの違いやランキング上位の商品について解説していきます。ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。
なお、2024年3月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
2024年4月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2024年4月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
2 | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF (SOXS) | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) |
3 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) |
4 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
5 | プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) | SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY) |
6 | Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) |
7 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) |
8 | プロシェア ウルトラプロ ショート QQQ ETF (SQQQ) | プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) |
9 | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) | Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) |
10 | SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY) | Direxion デイリーS&P500ブル3倍 ETF (SPXL) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は4/22~4/26、楽天証券は2024/4/21~4/27の週間売買代金ランキング。
SBI証券では先月末のランキングからSMHとVCITが外れました。その代わりにSPXLとSQQQがランクインしています。
楽天証券では米国高配当株ETFであるSPYDとVYMが外れて、TQQQとTECLがランクインしました。
両ランキングの1位〜4位は銘柄、順位ともに全く同じ結果となりました。また、5位以降も大きな違いはなく、赤字で示したSQQQとTECLのみが片方のランキングにしか入っていない銘柄です。
ランキング上位の商品のご紹介
今月は楽天証券の9位にランクインしたTECLの詳細をご紹介します。
- Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL)
Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL)
「Direxion デイリー テクノロジー株 ブル3倍 ETF (TECL)」は、米国のテクノロジーセクターへ投資する米国ETFです。
テクノロジーセクターとは、コンピューター関連、ソフトウェア、半導体、通信機器などの業種が該当します。まさに世界経済を牽引する企業が含まれています。
一方で、TECLへの投資で注意しなければいけないこともあります。それはブル3倍の銘柄な点です。
ブル型の銘柄は相場が上昇した際に通常よりも大きく利益が出るように設定されいます。銘柄名に3倍とあるように、対象指数が上昇すると株価は約3倍大きく上昇します。
指数上昇→3倍上昇
指数下落→3倍下落
指数が上昇する局面には大きく利益が得られますが、逆に下落局面では大きく損をする可能性があります。値動きの大きいリスクの高い商品だと言えるでしょう。
また、信託報酬は約1%と高めです。したがって、長期投資に適した商品ではありません。
構成銘柄
TECLの構成銘柄トップ10を下表に示します。
順位 | 銘柄 | 構成比 |
---|---|---|
1 | Microsoft | 24.11% |
2 | Apple | 19.19% |
3 | Nvidia | 4.61% |
4 | Broadcom Limited | 4.52% |
5 | Advanced Micro Devices | 3.01% |
6 | Salesforce Inc | 3.01% |
7 | Adobe Inc | 2.36% |
8 | Accenture Plc | 2.25% |
9 | Cisco | 2.10% |
10 | Oracle | 2.07% |
注: 2024年3月末時点の情報を基に作成
1位のMicrosoftと2位のAppleの割合が高いのが特徴です。
Microsoftは約25%で全体の1/4、Appleも約20%を占めます。2銘柄で50%弱を占めますので、この2銘柄のパフォーマンスが大きな影響を与えます。
セクター別比率
次にセクター別の比率を下表に示します。
セクター | 割合 |
---|---|
ソフトウェア | 40.57% |
半導体及び半導体製造装置 | 26.75% |
テクノロジー・ハードウェア及び機器 | 20.87% |
情報技術サービス | 5.32% |
通信機器 | 3.70% |
電子装置・機器・部品 | 2.79% |
出典:2024年3月末の月次レポートをもとに作成
1位はソフトウェアで約4割、2位は半導体で約27%です。
3位のテクノロジー・ハードウェア及び機器までが20%以上と高い割合になっています。
株価推移
次にTECLの株価推移を下図に示します。
出典:Yahoo finance
2023年の年始は20ドル/株程度の株価でした。その後、株価は急激に上昇して2024年4月時点で60ドル/株以上になっています。上昇幅はなんと3倍以上です。
このような大きな株価上昇が期待できるのがTECLの魅力です。逆に言えば、指数下落時には株価が1/3になる可能性があります。
リターン
TECLのリターンは以下のとおりです。
3ヶ月:20.57%
1年:116.49%
3年:25.32%
5年:42.62%
10年:42.48%
注:2024年3月末時点の情報
直近一年のリターンが非常に高く、株価は一年で倍以上へと成長していることが分かります。
まとめ
本記事では2024年4月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。
また、楽天証券の9位にランクインしたTECLの詳細をご紹介しました。
TECLは米国のテクノロジーセクターへ投資できる銘柄です。また、ブル3倍の銘柄で通常よりも大きく株価が上昇するように設計されています。
一方で、株価下落時には大きく下落し、大きく損をする可能性があります。
投資タイミングが重要になる銘柄ですから、十分リスクを理解した上でTECLへ投資した方がよいでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。