こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
本記事ではネット証券大手のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキング(2024年5月末時点)をご紹介します。
SBI証券と楽天証券のランキングの違いやランキング上位の商品について解説していきます。ぜひ商品選定の参考にしていただければ幸いです。
なお、2024年4月末時点の米国ETFランキングは下記記事でご紹介していますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
2024年5月の米国ETF週間売買ランキング
SBI証券と楽天証券の2024年5月末時点の週間売買ランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF (SOXL) |
2 | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF (SOXS) | Direxionデイリー半導体株ベア3倍ETF(SOXS) |
3 | バンガード S&P 500 ETF (VOO) | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) |
4 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF (QQQ) | バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
5 | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) |
6 | プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) | バンガード トータルストックマーケットETF (VTI) |
7 | Direxion デイリー 20年超米国債 ブル3倍 ETF(TMF) | SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY) |
8 | バンガード 超長期米国債 ETF (EDV) | Direxion デイリー テクノロジー株 ブル 3倍 ETF (TECL) |
9 | ヴァンエック 半導体 ETF(SMH) | プロシェア ウルトラプロ QQQ ETF (TQQQ) |
10 | SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY) | バンガード・米国高配当株式ETF (VYM) |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は5/27~5/31、楽天証券は2024/5/26~6/1の週間売買代金ランキング。
SBI証券のランキングではSPXLとSQQQが外れて、EDVとSMHが新たにランクインしました。
また、楽天証券では1銘柄のみの入れ替えで、新規にVYMが10位にランクインしました。
両社共にランキング上位に大きな変動はありませんでした。なお、1位と2位は共に半導体株へ投資する銘柄で、半導体セクターの人気の高さが分かります。
ランキング上位の商品のご紹介
今月はSBI証券の5位、楽天証券の6位にランクインしたVTIの詳細をご紹介します。
- バンガード トータルストックマーケットETF (VTI)
バンガード トータルストックマーケットETF (VTI)
「バンガード トータルストックマーケットETF (VTI)」は、一言で言えば米国の株式全体へ投資する米国ETFです。
投資銘柄は約3,700で米国株式市場のほぼ100%をカバーします(2024年4月時点)。
米国株と言えばS&P500指数へ投資する銘柄が主流ですが、VTIも非常に人気のある銘柄です。米国ETFの純資産総額でもトップ5に入るほどの人気銘柄です。
その理由の1つにS&P500とは異なり中型株や小型株を投資対象に含むことが挙げられます。より分散投資をしたい方にとっては、VTIの方が投資対象として魅力的なのです。
なお、経費率は0.03%と格安です。米国株全体にほぼ手数料なしで投資ができる優れた銘柄です。
構成銘柄
VTIの構成銘柄トップ10を下表に示します。
順位 | 銘柄 | 構成比 |
---|---|---|
1 | Microsoft Corp. | 5.92% |
2 | Apple Inc. | 5.11% |
3 | Nvidia Corp. | 4.20% |
4 | Amazon.com Inc. | 3.35% |
5 | Alphabet Inc. Class A | 1.96% |
6 | Facebook Inc. Class A | 1.94% |
7 | Alphabet Inc. Class C | 1.62% |
8 | Berkshire Hathaway Class B | 1.44% |
9 | Eli Lilly & Co. | 1.37% |
10 | Broadcom Inc. | 1.25% |
注: 2024年4月末時点の情報を基に作成
1位のMicrosoftと2位のAppleが5%以上と高い割合になります。
また、最近好調の半導体銘柄であるNvidiaも4%以上と高い割合です。
S&P500指数へ投資するVOO(バンガードS&P・500 ETF)と比較すると上位銘柄に違いはありません。
一方で、VTIの方が銘柄数が多いこともあり、各銘柄の割合は若干低くなっています。
セクター別比率
次にセクター別の比率を下表に示します。
No. | セクター | 割合 |
---|---|---|
1 | テクノロジー | 32.10% |
2 | 一般消費財 | 14.10% |
3 | 資本財 | 13.00% |
4 | ヘルスケア | 11.80% |
5 | 金融 | 10.90% |
注: 2024年4月末時点の情報を基に作成
1位は米国経済を引っ張るテクノロジーセクターで30%を超えています。上位銘柄の多くがこのセクターに分類されます。
また、アマゾンが分類される一般消費財セクターも2位で15%近い割合になっています。
株価推移
次にVTIの株価推移を下図に示します。
出典:Yahoo finance
2010年頃には50ドル/株程度であった株価は、いまや250ドル/株を超える付近まで来ています。特に近年の株価上昇には目を見張るものがあります。
この10年〜20年の間はVTIを長期で保有しているだけで何倍にも資産を増やすことができたのです。
リターン
VTIのリターンは以下のとおりです。
3ヶ月:3.41%
1年:27.71%
3年:7.74%
5年:14.92%
10年:12.05%
注:2024年5月末時点
10年リターンで10%を超える高いリターンがあります。5年では15%近いリターンです。
株式のインデックスファンドでは年率4〜6%のリターンがあれば十分だと言われます。
したがって、近年のVTIのリターンは出来過ぎだと考えた方がよいでしょう。
まとめ
本記事では2024年5月末のSBI証券と楽天証券の米国ETFランキングをご紹介しました。
また、SBI証券5位と楽天証券6位にランクインしたVTIの詳細をご紹介しました。
VTIは米国の株式全体へ投資が可能なインデックスファンドです。しかも、経費率が低く、長期保有にも適しています。
直近10年のパフォーマンスは出来過ぎな面もありますが、米国株へ投資するなら有力な選択肢になるでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。