最新の2024年9月の分配金は以下の記事でご紹介しています。
本記事では米国の増配株へ投資するVIG(バンガード・米国増配株式ETF)の分配金についてご紹介します。
VIGは過去10年以上連続増配している企業を集めた銘柄です。世界最強の指数と言われるS&P500指数のリターンにも負けず劣らずの結果を出しています。
VIGからは年4回(3月、6月、9月、12月)配当を受け取ることができますが、待ちに待った2023年12月の分配金が公表されました。
そこで本記事ではVIGの2023年12月の分配金を速報でお伝えするとともに、過去の分配金推移についても考察していきます。
2023年12月のVIGの分配金は昨年同時期と比較して増配という結果でした。
VIGの特徴
- 米国の連続増配企業へ投資ができる
- 分配利回りは低いものの高い増配率が期待できる
- 分配金だけでなく高い値上り益も狙える
VIGの2023年12月の配当金
2023年12月のVIGの分配金は「0.9156ドル/株」でした。
2022年12月の分配金は0.8687ドル/株でしたので、前年同時期と比較して約5%の増配になりました。
なお、VIGのPayable Date(配当金の支払い開始日)は12月27日です。
時差などの影響もありSBI証券では通常日本時間の翌営業日の振り込みとなります。したがって、12月28日頃の着金が予想されます。
過去の配当金との比較
VIGの過去の年間分配金の推移を示します。図を見ていただくと年間分配金が右肩上がりで増加していることが分かります。
しかもVIGの特徴はその増配率の高さにあります。2007年から2023年までの増配率は8%/年を超えています。これは約9年で分配金が2倍以上にまで成長することを意味します。
次に2023年12月の分配金を反映させた各月ベースでの分配金推移を示します。
注:分配金の単位はドル/株。
2023年は全ての月で前年同時期の分配金を上回り、年間分配金も過去最高になりました。
2021年と2022年は10%以上の増配でしたが、今年は7.9%と若干増配率は落ちました。それでも過去平均程度の増配率をキープしており、その安定感の高さが分かります。
2023年の株価推移
次にVIGの年始からの株価推移をご紹介します。
年始1月3日の株価は151.78ドル/株でしたが、12月19日時点の株価は171.16ドル/株です。特に11月以降に株価は急速に上昇し、年始よりも20ドル程度高い株価になっています。
配当利回り
2023年12月19日時点の株価を基に計算した配当利回りは以下の通りです。
3.2081ドル/株÷171.16ドル/株→約1.87%
VIGは高い増配が期待できるものの、配当利回りは2%を下回っています。
したがって、配当金の受け取りを期待する投資家にとっては物足りないかもしれません。より高い配当利回りが期待できる米国高配当株ETF(SPYD、HDV、VYM)を好む投資家が多いのも頷けます。
まとめ
2023年12月のVIGの分配金は前年同時期と比較して増配という結果でした。
年間分配金でも前年を大きく上回り、2014年以降10年連続で増配となりました。四半期レベルで見ても、2020年6月以降は全ての月で増配しており、抜群の安定感を誇ります。
一方で、VIGの配当利回りは2%弱しかありません。配当の受け取りを希望する投資家に取っては物足りませんが、長期保有が前提なら投資対象としてぜひ検討したい銘柄の1つでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。