皆さんはVIX指数というものをご存知でしょうか?
株式市場で暴落が起きると、VIX指数(恐怖指数)という言葉を聞くことがあります。
本記事ではこのVIX指数というものが一体何なのかご紹介していきます。
VIX指数は投資判断の1つの指標になりえますから、是非この記事で概要を掴んでおきましょう。
VIX指数をチェックしよう!
「VIX指数」のVIXはVolatility Indexのことで、別名を「恐怖指数」と言います。
このVIX指数は「投資家の心理状態を数値化したもの」と表現されます。基本的には数値が高いほど投資家が先行きに不安を感じている状態と理解することができます。
VIX指数はどうやって決まるの?
まずはVIX指数がどうやって決まるのか確認していきましょう。
VIX指数はS&P500指数を対象とする先物取引をベースに算出されます。
S&P500指数は米国の優良企業500社を集めた指数のことで、アップル、マイクロソフト、アマゾンなど日本でも馴染みのある企業が含まれています。この先物取引で相場が大きく動くとVIX指数も上昇するというわけです。
株式市場が大きく動く局面、つまり大暴落が起きれば、VIX指数は大きく上昇することになります。
VIX指数のチャート!
次にVIX指数のチャートを見てみましょう。
出典: Yahoo finance
2008年と2020年にVIX指数が大きく上昇していることが分かると思います。これは株式市場で大暴落が発生したリーマンショックとコロナショックの時期と一致します。
VIX指数は通常は10~20くらいに収まっていますが、上記のようなイベントでは大きく上昇します。VIX指数が上昇する時は、だいたい金融危機や戦争など株式市場に大きな影響を与える出来事が発生しているのです。
VIXの活用方法
それではVIX指数をどのように活用すればよいか考えてみましょう。
チャートでお示しした通り、VIX指数が上昇しているときは株価が大きく動いている時期です。つまり、何かしたらの出来事が発生しており、株価が一時的に下落している可能性があります。
そのポイントを狙って株の購入を検討するのも一つの手です。なぜなら大きく下落した株価は長期的な視点で見れば回復する可能性が高いからです。コロナショックがよい例で、2020年3月に底値をつけてから一気に回復しました。
そこで、普段はインデックス投資で定額購入を続けておいて、VIX指数がXX%を超えたら高配当株の購入を検討するなどのルールを作るのもよいでしょう。
多くの方は日々の仕事に精一杯で投資に割く時間なんてほとんどないはずです。VIX指数さえチェックしておけば、時間をかけずにおおよその購入時期を把握することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事ではVIX指数(恐怖指数)の概要と活用方法についてご紹介しました。
VIX指数が上昇している時は相場が大きく動いている時です。VIX指数を追うことで株の購入タイミングを確認することができるでしょう。VIX指数は投資をする際の1つの指標として便利なものです。
以上、ご参考になれば幸いです。