日本の高配当株ETFへ投資するなら、まず候補に挙がるのが「日経高配当株50ETF(1489)」です。
「日経高配当株50ETF」は3%〜4%の配当利回りが狙え、年4回(1月、4月、7月、10月)の分配金を受け取ることができます。
本記事ではそんな「日経高配当株50ETF」の2022年4月の分配金を速報するとともに、過去の分配金推移や現時点の利回りなどを解説していきます。
日経高配当株ETF50(1489)の特徴
- 2022年4月時点の配当利回りは約4.2%
- 日経平均株価の構成銘柄の中で配当利回りの高い50銘柄で構成
- 構成銘柄には景気敏感株が多い
2022年4月の「日経高配当株50ETF」の分配金
日経高配当株50ETF(1489)の2022年4月の分配金は「918円/株」でした。
前年同時期は587円/株の分配金でしたから、約56%もの増配になりました。
過去の分配金との比較
日経高配当株50ETFの2018年〜2021年の年間配当金の推移です。
2020年はコロナの影響で減配になりましたが、2021年は大きく増配しました。その結果、2021年は2019年を超えて過去最高の年間配当金になりました。
次に2022年4月の結果を反映させた四半期ごとの配当金推移を示します。
1月 | 4月 | 7月 | 10月 | 合計 | |
2017年 | – | 443円 | 62円 | 477円 | 981円 |
2018年 | 74円 | 558円 | 74円 | 544円 | 1,250円 |
2019年 | 90円 | 604円 | 73円 | 572円 | 1,339円 |
2020年 | 103円 | 569円 | 21円 | 465円 | 1,158円 |
2021年 | 105円 | 587円 | 100円 | 616円 | 1,408円 |
2022年 | 107円 | 918円 | – | – | – |
出典:野村アセットマネジメントHPを参考に作成。2022年4月の分配金は2022年4月5日発表の収益分配金見込額。
4月の分配金の中では2019年の604円/株が最も高い配当金でしたが、2022年は918円/株へと300円/株以上も大幅アップしました。
1月と4月の分配金の合計はすでに1,000円を超えており、昨年の年間分配金1,408円を超える可能性がかなり高くなりました。
日経高配当株50ETFの株価推移
次に年始からの日経高配当株50ETFの株価推移を確認してみましょう。
年始2022年1月4日の株価は37,390円/株でした。その後3月まで株価は横ばいでしたが、最近になって株価が上昇しています。4月5日時点で41,020円/株と年始から約10%の上昇です。
出典: Yahoo finance
配当利回り
2022年4月5日時点の株価を基に配当利回りを計算してみましょう。
① 2021年の年間配当金を基準にした場合
1,408円/株÷41,020円/株→約3.43%
② 2021年7月〜2022年4月の分配金を基準にした場合
1,741円/株÷41,020円/株→約4.24%
昨年の分配金レベルが維持された場合の配当利回りは約3.4%です。1月は約3.7%でしたが、株価が上昇したため利回りは低下しました。
一方で、4月の分配金は昨年と比較して大増配でしたから、昨年7月〜今年4月までの1年間の配当金で計算すると利回りは約4.2%まで上昇します。税引き後でも3.3%を超えてきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では日経高配当株50ETFの2022年4月の配当金について解説しました。
2022年4月の配当金は前年同時期との比較で大幅な増配となりました。その結果、配当利回りも4%以上へと大きく上昇しています。また、株価も年始から10%増加しており絶好調です。
一方で、7月と10月の分配金を確認しなければ、昨年の年間分配金を超えるかどうかは分かりません。次回の分配金も注意深く確認していきましょう。
以上、ご参考になれば幸いです。
「日経高配当株50ETF」の詳細は下記記事でご紹介しています。