会社を辞めて悠々自適に生活するセミリタイアに憧れはありませんか?
最近では定年を待たずに会社を辞めて生活するセミリタイアを目指す人が増えています。
かく言う私もその一人で、セミリタイアを目指して日々資産形成に励んでいます。
しかし、なぜ人はセミリタイアに憧れを持つのでしょうか?
本記事では著者がセミリタイアを目指す理由についてご紹介していきます。
セミリタイアとは?
セミリタイアとは「会社を早期に退職して必要な分だけ労働しながら生活するスタイル」を指します。
一般的に会社員として週5日以上働いている方が多いでしょう。しかし、セミリタイアでは会社を早期に退職して、アルバイトやパート、あるいは簡単な副業などをしながら生活します。働く期間は週数日働く人もいれば、特定の期間だけ働く人もいます。
残りの生活費はそれまでに貯めた貯蓄であるとか、配当金などの資産所得で賄っていくのです。
セミリタイアの利点
セミリタイアとは別にFIRE(経済的自立と早期退職)という言葉もあります。
こちらはセミリタイアとは違って会社を辞めた後は働くことを想定していません。
セミリタイアにはFIREと比較して以下のような利点があります。
- 必要な資金が少ない
- 社会とのつながりを確保できる
日々の生活を資産収入だけで賄おうとすれば相当な資金を準備する必要があります。その結果、お金を貯めている間に定年を迎えてしまったというようなことは十分にあり得ます。
一方で、セミリタイアであれば月数万円から10万円程度稼ぐことを想定しているので、そこまで多くの資金が必要なわけではありません。若くて元気なうちからセミリタイア生活に突入できる可能性があります。
また、会社を退職して働かない状態になると社会とのつながりを感じられなくなってしまう方もいます。
セミリタイアなら全く働かないことを想定しているわけではないので、人と接する機会もある程度確保できます。
セミリタイアを目指す一般的な理由
それではなぜ人はセミリタイアを目指すのでしょうか?
よく言われているセミリタイアを目指す理由を以下に列挙します。
- 上司や同僚などとの人間関係
- 出社や通勤など拘束時間の多さ
- 給与や長時間勤務など会社の待遇
セミリタイアを目指す理由は上記のように会社への不満や人間関係に起因することがほとんどです。
長時間勤務が強いられ、かつ出社の強制や転勤などがあれば、家族や自分の趣味に時間を割くことはできないでしょう。
または職場の人間関係に嫌気がさしている方もたくさんいます。ストレスで体調を崩している人すらいるのです。
このように人生の大部分が会社を中心に成り立っているような生活を続けていれば、セミリタイアして自由な時間の確保や人間関係でのストレスを軽減したいと考えるものです。
セミリタイアを目指すことのデメリット
セミリタイアを目指すと言えば、多くの方から辞めた方がよいと反論を受けてしまうでしょう。
なぜなら、セミリタイアにはデメリットもあるからです。
セミリタイアのデメリットの例として以下のようなことが挙げられます。
- 社会のお荷物だ
- 自由な時間を持て余してしまう
- 一旦会社を辞めると社会復帰が難しい
- 過度の節約生活が必要
働く時間が格段に減って自由な時間が増えることは確かによいことですが、人によっては暇に耐えきれなくなってしまうかもしれません。
また、会社を辞めてしまえば、よほどのスキルをお持ちでなければリタイア前と同じ待遇で就職することはできないでしょう。
加えて、経済状況などによって資産運用がうまく行かなければかなりきつい状況に追い込まれます。
このようにセミリタイアは良いことばかりではないのです。
著者がそれでもセミリタイアを目指す理由
上記のようなセミリタイアのデメリットを理解した上でも、著者はセミリタイアすることを目指しているし、セミリタイアするつもりでいます。
以下では著者がなぜそこまでしてセミリタイアを目指すのか、その理由をご紹介していきます。
会社による拘束
多くの方が抱いている不満と同じですが、やはり会社による拘束時間の長さが理由の1つです。
長時間労働やオフィスへの出社、出張など拘束時間があまりにも長いのです。
残業や通勤時間を入れれば1日の半分以上(12時間以上)を仕事で費やされることはざらです。
土日に出張などが重なれば、当然それらの時間は仕事に費やさなければいけません。
「友達と飲みに行く」、「趣味に時間を費やす」、「家族との時間を取る」、こう言った当たり前のことがほとんどできません。
人生の大半が仕事で埋め尽くされている状況が健全な姿とは考えられないのです。
理想のライフスタイルの実現
定期的に住む場所を変えるような生活をしたいと考えています。
寒いのが苦手なので冬は大嫌いだし、花粉症持ちなので春は地獄です。
そう言った時期にあたたかい沖縄やスギ・ヒノキのない海外へ脱出できれば快適に過ごすことができます。
一方で、仕事をしている以上は出社が求められるので気軽に住む場所を変えることはできません。また、最近はリモートワークが普及していますが、時差や情報漏洩の問題もありなかなかそのような生活は実行しにくいです。
好きな時に好きな場所で生活するためには、一般的な会社に勤めることはミスマッチなのです。
会社勤めでは成長の限界が見えた
これ以上会社にいても今後大きく成長できないと感じたことも理由の1つです。
入社した頃は何もかもが新鮮で必死にしがみついていこうと一生懸命働いていました。しかし、30代にもなると徐々に仕事に慣れてきて学ぶことが少なくなりました。
著者はある程度大きな企業に勤めていることもあり、業務の大半が社内の手続きや意味のない報告などに費やされます。会社の外に一歩出たら通用しないことばかりです。
「無意味な雑用ばかりしている自分で本当に大丈夫なのか?」、それならセミリタイアという新しい生き方に挑戦した方が「人生トータルで考えた時に成長できるのでは?」と思うようになったのです。
会社という組織/システムに絶望した
日本の一般的な会社の組織/システムに絶望したことも大きな要因です。
会社ではマネージメント能力が低い上司がたくさんおり、相談しても一向に物事を解決できません。
また、仕事をテキパキこなすと次から次へと仕事が降ってきます。同僚や上司の仕事を追加で引き受けなければいけないのです。
しかし、給料は年功序列で決まります。言い方は悪いかもしれませんが、自分の仕事をこなした上で出来の悪い上司のサポートまでしてるのに給料は上司のはるか下なのです。
日本の会社は基本的にクビにできないので仕事ができない人にはとても優しいです。一方で、仕事をどんどんこな社員はどんどん辛い状況に追い込まれます。
仕事ができる社員が追い込まれ、ゆるく適当に仕事をする社員が得をする、このような会社のシステムに絶望しました。
自分でやってみたい気持ちが強い
自分がやりたいと思ったことにどんどん挑戦したいと思ったことも理由の1つです。
会社という組織にいるとやってみたいことがあっても上司への許可が必要です。
仕事の中でよくあったのは、こちらが提案をしても全く相手にされなかったのに、その数年後にようやく必要性に気づいて同じようなことを始めることです。
「それ数年前に私が言ったことじゃん!」ということがよくありました。
こんなことが何回か続くと、こんなスピード感で仕事をしていたら他社には絶対勝てないと思うようになりました。
そのため、何をやるかもどうやって生活するかも自分で主体的に決められるセミリタイアという生き方に憧れを持っています。
セミリタイアしたら起業などもしてみたいし、自分が快適だと思う生活スタイルも構築していきたいと考えています。
人生面白くないから
「こんな人生で面白いか?本当によいのか?」と感じたことも理由の1つです。
例えば、みなさんは自分の人生を一冊の本にまとめるとしたらどうでしょうか?
「不満を抱えながら40年間定年までイヤイヤ仕事を続けました」という人生で周りの人が読みたくなる本になるでしょうか?
著者は高校中退から一念発起して大学へ入学した変わり者です。当時の狭い自分の人生観の中では高校中退は大きな出来事でした。
しかし、今振り返ってみると大したことではなかったなと思います。むしろさっさと高校を辞めて海外を放浪しても面白かったなと考えるくらいです。
著者は人生折り返しのアラフォーです。
残りの人生のカウントダウンが始まったこともあり、後々後悔しないように自分がやりたいことをして好きなように生きるべきだと強く考えています。
セミリタイアを目指すための投資手法とは?
それではセミリタイアを目指すためにどのように資産形成していけばよいのでしょうか?
セミリタイアをする上で目指したい運用資産は5,000万円です。
これだけの運用資産があれば、年率4%のリターンでも約200万円の資産所得を得られます。後は好きな仕事で少し稼げば十分生活ができる水準です。
王道はインデックス投資をコツコツ継続することです。
高配当株投資をして、配当金のみを使っていくという方法も考えられます。
まとめ
本記事では著者がセミリタイアを目指す理由についてご紹介しました。
セミリタイアを目指す理由は人それぞれです。しかし、多くの場合は仕事に関わることや人間関係が原因で、それらが複合的に混じり合った結果としてセミリタイアを目指しています。
ただ、著者としてはネガティブな面だけでなく、仕事を離れて自分の好きな生活スタイルを構築することや、起業にチャレンジするなどポジティブに考えていきたいと思います。
セミリタイアにはそう言った生活を実現するだけの素晴らしいメリットもあるのです。
人生100年時代と言われている通り会社員として働く期間はどんどん長くなっています。セミリタイアのような生き方で少し立ち止まってみる期間があっても面白いはずです。
セミリタイアという生き方を1つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?
以上、ご参考になれば幸いです。
世の中にはFIREやセミリタイアをすでに達成されている方々もたくさんいらっしゃいます。
君たちはFIRE後どう生きるか: FIREして人生を変えた男女20人のリアルストーリー 新しい生き方への最高のバイブル:副業/高配当株投資/新NISA/不動産投資など、あなたは何で自由を得ますか?
時代は大きく変わりました。自分の親世代の生き方とは違う道を選択する必要も出てくるでしょう。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT