セミリタイア生活

NISA拡充で不要?セミリタイア生活におけるiDeCo活用戦略!

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セミリタイアした後にiDeCo(個人型確定拠出年金)をどのように活用すればよいのでしょうか?

セミリタイア生活でのiDeCoの活用方針については以下の記事でご紹介しました。

セミリタイア/配当金生活におけるiDeCo活用戦略!セミリタイア/配当金生活時の個人型確定拠出年金(iDeCo)の活用について気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。本記事では、高校中退投資家ToshiのIDeCoの活用戦略について説明します。セミリタイアを目指している方、確定拠出年金を活用されている方は必見です。...

一方で、昨年2022年の税制改正大綱でNISA(少額投資非課税制度)が大幅に拡充されることになりました。

これによりiDeCoを活用するメリットが大幅に下がったと考える方がいるかもしれません。

そこで本記事では新NISAの拡充を踏まえたiDeCoの活用戦略について高校中退投資家TOSHIの考えをご紹介していきます。

高校中退投資家は分散投資の一環として少額の投資を継続していく予定です。

セミリタイア生活でiDeCoをどう活用すべきか?

セミリタイア NISA iDeCo結論として、NISAが拡充されてもiDeCoの活用戦略に変わりはなく、セミリタイア後もほそぼそと投資を継続していくつもりです。

具体的には、最低拠出額の月5,000円程度の投資を続け、iDeCoで1,000万円程度の老後資金を作る予定です。

iDeCoは一度始めると基本的に辞められない

iDeCoのデメリットの1つが、一度加入すると基本的に辞められないことです。

私は「企業型確定拠出年金」を利用しています。セミリタイアして会社を退職すると企業型から個人型であるiDeCoへ資産を移行して老後まで運用していくことになります。

「会社を辞めたから今まで運用した分を受け取りたい」と思ってもできないのです。

ですから、私のようにすでに確定拠出年金を利用されている方は老後まで運用し続けるしか選択肢がありません。

資産分散になる点がメリット!

「途中で辞められない」と聞くとネガティブに感じますが、iDeCoには様々なメリットもあります。

その1つが「自由財産」である点です。

確定拠出年金は差押禁止財産であり、たとえ自己破産しても没収されません。

今後日本の財政状況が悪化して、個人が保有する財産に課税する「資産課税」の議論が出てくるかもしれません。その場合でも、法律的に違う意味を持つiDeCoへの課税は一番最後になるでしょう。

また、海外居住者でも国民年金へ任意加入していれば、iDeCoへ加入できる点も私には魅力です。

将来的な海外セミリタイアを視野に入れていますので、海外に移住してもiDeCoでお金を運用し続けることができるのはメリットです。

少額の積立でも十分な老後資金を確保

セミリタイアした後に少額の積立を継続した場合、老後にどの程度の資金を準備することができるのでしょうか?

現在私は企業型確定拠出年金で200万円弱のお金を運用しています。

例えば、今後25年間年利5%で毎月1万円の積立投資をした場合、資産は以下の金額まで成長します。

25年後評価額:12,917,578円

少額の積立を継続するだけでもかなりの老後資金を確保できるのです。

iDeCoのお金は何に使うのか?

セミリタイア NISA iDeCoそれではiDeCoで作ったお金は一体に何に使えばよいのでしょうか?

セミリタイアする際に十分な資産を保有している前提で考えた場合、以下が選択肢になります。

  1. 年金の繰り下げのための費用
  2. 老後の住居確保のための費用
  3. セミリタイアを失敗した場合の保険

① 年金の繰り下げのための費用

65歳になったらiDeCoで受け取ったお金を生活費にまわして年金の繰り下げを行います。

「年金の繰り下げ」とは65歳の年金受給の開始時期を遅らせることを言います。これにより、1ヶ月遅らせるごとに年金支給額を0.7%ずつ増額することができます。

先程ご紹介した通り、1万円を積み立てるだけで1,300万円近い老後資金をiDeCoで作ることができます。

年間の生活費を200万円と仮定すれば、年金を受け取らなくても6年以上生活できる計算です。

6年間受給開始時期を遅らせれば、年金額を50%以上増やすことができます。

0.7%×12ヶ月/年×6年=50.4%

セミリタイアする方は会社員の期間が短く、将来支給される年金は高くありません。この制度を活用することで長生きリスクへ備えることができます。

② 老後の住居確保の費用

そして次に考えているのが老後の住居確保の費用に充てることです。

私は基本的に賃貸派です。なぜなら、セミリタイア後は色々な場所に住んでみたいし、海外セミリタイアも視野に入れているからです。

したがって、今後数十年は一箇所に住居を構えることを想定していません。

しかし、老後になると色々考えなければいけません。

年齢が上がるにつれて行動力も低下しますし、医療のことを考えると好き勝手に生きることはできません。

高齢の一人暮らしでは孤独死の恐れもあり賃貸を借りることは難しいかもしれません。

そこで、自分が老後に住んでもよい場所を見つけたら、iDeCoのお金を使って最後にひっそりと暮らすための住居を購入するつもりです。

③ セミリタイアを失敗した場合の保険

セミリタイア生活でうまくいかない可能性は十分にあるでしょう。

ですから、iDeCoのお金が最後の砦として残っていれば安心感を持てます。

例えば、40歳でリタイアした場合、最悪iDeCoを受け取れる60歳までの20年間を乗り切ればよい計算になります。

若ければまだ体力がありますから、仕事を選ばなければ何とか食べていくことはできるでしょう。

しかし、60歳や70歳になると働くこと自体が難しくなります。

「20年間を凌げばよい」と考えれば、セミリタイア生活の成功確率を格段に上げることができます。

セミリタイア後の投資戦略は?

セミリタイア NISA iDeCo2024年からNISAは大幅に拡充されますが、iDeCoとNISAのどちらを優先していけばよいのでしょうか?

NISAには成長投資枠とつみたて投資枠があり、成長投資枠は現行の一般NISAに近い形で様々な商品が購入可能です。

一方で、つみたて投資枠は現行のつみたてNISAで購入できる一部投資信託に限定される見込みです。

成長投資枠 つみたて投資枠
年間投資枠 360万円/年
240万円/年 120万円/年
非課税期間 無期限
最大利用可能額 1,800万円(成長投資枠は1,200万円まで)
開始時期 2024年〜(恒久化)
対象商品 株式・ETF・投資信託など 一部の投資信託・ETF

 

そこで、私は以下の優先順位で投資をする予定です。

成長投資枠>iDeCo>つみたて投資枠

成長投資枠だけでも合計1,200万円の非課税枠があります。ここにある程度の資金を投下し、配当金を増やして配当金生活ができる状態を作ります。

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次に検討するのがiDeCoです。先程ご紹介したとおり、少額(1万円以下)での投資を行います。

それでもまだ余裕があれば、つみたて投資枠も使って投資をしていくかもしれません。

ただし、セミリタイア目前の私の場合、もうすでに一定の資産があります。

これ以上資産の増大を目指す必要はないので、つみたて投資枠の優先度は低くなります。

まとめ

本記事ではセミリタイア生活におけるiDeCoの活用戦略をご紹介しました。

NISAが大幅に拡充されるものの、iDeCoにも多くのメリットがあります。

セミリタイア生活に入ってもiDeCoをほそぼそと続けておくことで、セミリタイア生活の失敗のリスクを減らすことができるでしょう。

すでに確定拠出年金を活用されている方は辞めることができません。iDeCoのメリットを理解し、この制度を有効に使っていきましょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

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