「ジョリビー」というファーストフード店をご存知でしょうか?
実は「ジョリビー」はフィリピンで最も人気のあるファーストフードチェーンです。その人気はあのマクドナルドを凌ぐほどです。
フィリピンは平均年齢が若く今後も長期的に人口が増えていく国です。ジョリビーのような飲食店はシェアさえキープできれば、売上を伸ばしていくことができるでしょう。
本記事では、ジョリビー(Jollibee Foods Corporation)の基本情報や投資先としての魅力について解説していきます。
ジョリビー(Jollibee Foods Corporation)への投資はありか?
「ジョリビー(Jollibee Foods Corporation)」は、フィリピン最大のファーストフード・レストランの運営を手掛ける会社です。
ジョリビーは、フィリピンの主要30銘柄で構成されるPSEi(フィリピン総合指数)に含まれています。つまり、フィリピンにおいて上位30社にランクインする大きな会社です。
注:時価総額は2021年6月9日時点
PSEiの30銘柄の中で14位にランクインしているのがジョリビーです。日本円での時価総額は約5,200億円です。
日本マクドナルドが約6,500億円ですから、ジョリビーはそれなりの規模を誇る企業と言ってよいでしょう。途上国であるフィリピンの企業だからといって決して侮れないのです。
ジョリビー(Jollibee Foods Corporation)の事業
ジョリビー(Jollibee Foods Corporation)は様々なファストフード店を運営しています。その筆頭が会社名にもなっているジョリビー(Jollibee)です。
ジョリビーでは、フライドチキン、ハンバーガー、ホットドック、スパゲティなどを販売しています。
同業他社で世界的に有名なのがマクドナルドですが、フィリピン国内に約600店舗(2021年時点)を構えています。
一方で、ジョリビーはなんと1,400店舗以上も展開しています。あのマクドナルドに圧勝しているのです。このことから、フィリピンは「マクドナルドが唯一勝てない国」と言われているくらいです。
また、ジョリビーは270の海外支店も保有しています。日本にはありませんが、アメリカ、カナダ、イギリスなどの欧米、ベトナム、シンガポール、マレーシアなどの東南アジア、サウジアラビア、UAE、カタールなどの中東に事業を展開しています。
ジョリビー以外にも様々な飲食店を運営!
ジョリビー(Jollibee Foods Corporation)は、ジョリビー以外にも様々なファーストフードチェーンを展開しています。
以下にジョリビー(Jollibee Foods Corporation)が運営する飲食店を示します。
- ピザ:Greenwich
- ハンバーガー:Smash Burger
- 中華料理:Chowking、永和大王、宏状元
- ケーキ:Red Ribbon
- バーベキュー:Mang Inasal
- カフェ:Highlands Coffee、COFFEE BEAN & TEA LEAF
- ベトナム料理:Pho24
中華、ケーキ、カフェ、ベトナム料理と幅広い分野で店舗を持っています。ジョリビーも含めたグループ全体の合計店舗数は6,000近くまで及びます。
フィリピンに行けば必ずご紹介したレストランやカフェを目にすることになるでしょう。
なお、2021年には吉野家がフィリピンでの事業展開のために、ジョリビー(Jollibee Foods Corporation)と合弁会社を設立しました。吉野家がフィリピン進出のパートナーとしてジョリビー(Jollibee Foods Corporation)を選んでいるのです。
ジョリビー株の株価推移
ジョリビー(Jollibee Foods Corporation)の株価推移について確認しましょう。
2010年頃は約50ペソ/株だった株価が、2019年までに300ペソ/株くらいまで上昇しています。10年で約6倍まで株価が上昇しました。
その後、コロナショックの影響もあり、一気に100ペソ/株くらいまで下がっています。
出典: Investing.com
2021年6月現在で若干回復傾向にありますが、2019年時点と比較すればまだ低めです。
ジョリビー(Jollibee Foods Corporation)の業績は?
株価は下がっているようですが、ジョリビーの業績はどうでしょうか?
残念ながら2020年に赤字に転落してしまいました。赤字は約115億ペソ(約263億円)です。
それまでは順調に売上を伸ばしており、2019年の利益は73億ペソ(約167億円)でした。やはり飲食業界はコロナの影響をもろに受けています。
また、フィリピンのコロナの感染者数は依然高い状況にあり、ワクチン接種完了者数も人口の2%以下と日本よりも低い状況です。2021年も厳しい状況が続く可能性が高いです。
ただ、コロナが落ち着けば飲食業界が盛り返してくることは間違いないでしょう。現在株価が一時的に下がっていると考えれば、今のうちにジョリビー株を仕込むのもありかもしれません。
所感
いかがでしたでしょうか。
ジョリビー(Jollibee Foods Corporation)はフィリピンで最も大きなファーストフードチェーンを運営しています。また、海外進出にも積極的で世界中に店舗を構えています。
コロナで株価が下がっていますが、ジョリビー株を仕込むなら今がチャンスかもしれません。フィリピンは長期に渡って人口が増えていく国ですから、飲食業界には大いに期待できるからです。
コロナで株価が下がっている今を狙って、ジョリビー株を仕込んでみてはいかがでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。