「なかなかお金を貯められない、資産形成ができないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?」
よく日本人は金融リテラシーが低いと言われます。学校できちんとお金のことを教えてくれませんから当然と言えば当然でしょう。
基礎的な知識の習得には、先日ご紹介したFP(ファイナンシャルプランナー)を勉強するなどして高めていくことができます。しかしながら、私は資産を構築できない原因の大部分は知識面ではなく、心理的な部分が大きく関係しているのではないかと考えています。
資産形成を阻む最大の敵、それはずばり「家族」だと考えます。
本記事では、身近なところにいる資産形成を阻む敵について考察していきたいと思います。
資産形成を阻む敵は身近にいる!
お金を貯める、資産を構築する上で敵になるのは、ずばり家族、特に親だと考えます。
皆さんも一度はこんなことを親から言われたことがあるのではないでしょうか。
「社会人になったら保険くらい入っておきなさい」
「一軒家を購入して一人前」
「旦那は外で働き、妻は家庭を守るべき」
はっきり言って「時代」が違います。人口減少の時代に家を建てても資産価値を維持することは難しいでしょうし、家事だって分担してやればよいはずです。
残念ながら、親というものは彼らの世代の価値観を子供に押し付けてきます。なぜなら自分が経験してきたことが土台となっているからです。
投資に対する考え方も同じです。投資はギャンブルだと頑なに否定する人がほとんどではないでしょうか。定期預金でそれなりの利息が得られた世代の人は、投資の勉強などする必要はなかったのです。
普通の人は親から言われることが正しいと考えてしまうものです。たとえ親が嫌いでも、そんなこと関係ないと心で思っていても、親の言葉はかなり「心の中に残ります」。親の影響力をなめては行けません。
しかし批判を覚悟で言えば、親のアドバイスのほとんどは時代遅れで使えないことばかりです。
今回のコロナの件でも明らかですが、あっという間に世の中の価値観は変わってしまいました。それにもかかわらず、大多数の大人はコロナ前の状況にいかに戻すかを必死で考えています。
高校中退投資家の親はどうか?
私の親も全く同じです。失礼かもしれませんが、明らかに情報弱者で、周りが言うことを鵜呑みにしてしまいます。
私が学生の頃、親から「お金は出してあげるから保険に入りなさい」と言われて貯蓄型保険に入りました。親としては優しさだと思いますし、正直そこまでしてくれる親もなかなかいないのではないかと思います。
しかし、社会人になりお金の勉強を始めて、私が加入した保険の中身に愕然としました。全く私が入る必要性のない保険だったのです。すぐに解約を申し出たのですが、親はかなり嫌がりました。
私の説明に全く耳を傾けてくれませんでしたし、若干親子関係に影響が出るほどでした。
高校中退投資家は頑固者
私は変なところに引っかかってしまうタイプです。高校に行く必要なんてないと本気で思って高校を中退したくらいです。
親は色々と口を出したいみたいですが、親の言うことを全く聞かないので、最近は何も言われなくなりました。
このように高校中退投資家は世間とずれた人間ですが、資産形成についてはそれが良い方向に作用したのかもしれません。
自分で勉強した中で長期積立の考え方がしっくりきており定期積立をひたすら継続しています。
投資手法についてあれこれいう方はいますが、周りの言うことは全く気になりません。今回のような大きな暴落を経験したのは始めてでしたが、株価の下落は気になりませんでした。
自分で考えて行動することが大事
インターネット上には資産形成や投資に係る情報が溢れています。そのような知識に踊らされて、TwitterなどのSNSでは、株が上がった下がったと一喜一憂している人ばかりです。
結局人が言ったことを鵜呑みにする、自分の中に芯がないとそうなってしまうのだと思います。私は「自分で考えて行動してみることで少しずつ学んでいくことができる」と確信しています。
高校中退投資家も投資信託からETFへ移行し、その後高配当ETFと自分の中で一つずつ整理しながら徐々に新しいことを学んできました。
もちろん人生の先輩である親の話を聞くことは大切です。しかし、全てを鵜呑みにするのではなく疑う必要があるのも事実です。
親の影響力は強いので、「意識的」に避けなければ知らず知らずのうちに親の価値観に染まってしまいます。まずは「身近な人の言う常識を疑うこと」、これがお金持ちへの第一歩ではないでしょうか。
以上ご参考になれば幸いです。