最近はセミリタイアやFIRE(経済的自立と早期退職)という言葉をよく聞くようになりました。
しかし、実際にセミリタイアを達成するためには何か条件があるのでしょうか?
本記事ではセミリタイアを達成するための条件についてご紹介していきます。
セミリタイア/FIREを達成するための条件とは?
毎日の通勤や面倒な上司との会話が必要ないなんて夢のようではありませんか?
セミリタイアを目指して資産形成を始めることは誰でもできます。最近は投資をする人が増えてきていますから、毎月の給料からコツコツと投資をされている方も結構いるのではないでしょうか。
一方で、実際にセミリタイアできる状態まで到達できる人は極めて少ないのが現状です。以下ではセミリタイアに必要な条件を確認していきましょう。
圧倒的な入金力を持っている人
まず大前提として圧倒的な入金力を確保できることです。
なにも高収入である必要はありません。しかし、一般的な人よりも多くのお金を投資へ回すことができなければ、セミリタイアまで到達できません。
株式のリターンはよく5%/年程度だと言われています。以下はこの5%/年のリターンで5,000万円の資産を準備するのに必要な期間をまとめたものです。
月の積立額 | 必要年数 |
---|---|
1万円 | 61年10ヶ月 |
2万円 | 48年10ヶ月 |
3万円 | 41年7ヶ月 |
4万円 | 36年8ヶ月 |
5万円 | 32年11ヶ月 |
6万円 | 30年1ヶ月 |
7万円 | 27年8ヶ月 |
8万円 | 25年9ヶ月 |
9万円 | 24年1ヶ月 |
10万円 | 22年7ヶ月 |
月3万円レベルの積立投資では、5,000万円を貯めるのに40年以上かかってしまいます。
これでは20歳から投資を始めたとしても5,000万円の資産を作るまでに60歳に到達してしまいます。これではただの定年退職です。
したがって、セミリタイアを本気で目指すのではあれば、月10万円以上の入金力が必須と考えるべきです。
節約能力がずば抜けているとか、福利厚生が充実している会社で家賃がかからないとか、とにかく投資に回すお金を確保することが重要です。
投資の重要性に若くして気づいた人
また若くして投資の重要性に気づくこともセミリタイア達成の条件の1つです。
なぜなら、投資せずにセミリタイア資産を築くことは至難の業だからです。投資なしで5,000万円の資産を準備するのに必要な年数を確認してみましょう。
月の積立額 | 必要年数 |
---|---|
1万円 | 416年8ヶ月 |
2万円 | 208年4ヶ月 |
3万円 | 138年11ヶ月 |
4万円 | 104年2ヶ月 |
5万円 | 83年4ヶ月 |
6万円 | 69年6ヶ月 |
7万円 | 59年7ヶ月 |
8万円 | 52年1ヶ月 |
9万円 | 46年4ヶ月 |
10万円 | 41年8ヶ月 |
投資なしで5,000万円の資産を確保するには、寿命を超える年月が必要になってしまいます。たとえ月10万円を毎月確保したとしても40年以上かかります。
したがって、投資なしでセミリタイアを目指すことは基本的に無理だと考えるべきです。いかにして投資の重要性に早く気づいて行動を起こせるかが鍵になります。
資産形成はいつだって始められますし、老後資金の準備であれば誰でもできます。しかし、セミリタイアを目指すのであれば、40代~50代から投資を始めたのでは相当厳しいのです。
強い意志があり自分を持っている人
投資に回すお金を確保することができ、また若くして投資の重要性に気づけたとします。
しかし、先にご紹介した通り、実際にセミリタイアできる資産まで増やすためには数十年単位の年月が必要になります。
このような長期間において周りに左右されずに行動し続ける強い意思を持っている必要があります。普通の人はそんな長期間も目標に向かって行動できません。
また、いざ資産がセミリタイアできるレベルまで到達したとしても、実際にセミリタイアに踏み切れるかどうかは別問題です。
周りの人間の多くはセミリタイアという生き方を肯定的に捉えられないでしょう。そういった中、自分の考えをしっかり持ち、決断を下せる人だけがセミリタイアを実行できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
セミリタイアを達成するには投資の重要性に若いうちから気づき、そして一定以上の入金力を持っている方でなければ厳しいでしょう。
一方で、それだけでは実際にセミリタイアを実行できるとは限りません。強い意思を持てる方/持っている方でなければ社会的な地位を捨ててまでセミリタイアを実行することはできないのです。
以上、ご参考になれば幸いです。