こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
ネット上ではFIRE(経済的自立と早期退職)を失敗したケースがよく紹介されています。
FIREやサイドFIREを目指している方にとっては、こういう情報を見て不安に感じることがあるかもしれません。
人はよりネガティブなニュースに影響を受けると言われていますから、不安になる気持ちも分かります。
しかし、そもそもFIREにおける成功や失敗って一体何なのでしょうか?
本記事ではFIREにおける成功や失敗について考察していきます。
FIREを目指すなんて辞めた方がよい?
インターネットでFIRE失敗の記事やコンテンツを目にすることがよくあります。
例えば、以下のようなケースです。
- 会社を退職すると暇すぎてやることがない
- 下落局面での資産減少を苦痛に感じる
- 人と接する機会が減り孤独でつまらない
確かにこのような状態に陥ることは容易に想像できます。
例えば、独身でFIREを達成すれば、日々接する人は限定されます。もしかしたら、1日中誰とも喋られないなんてこともありえるでしょう。
FIREすることで確かに自由な時間を確保できます。しかし、自由すぎるのもそれはそれできついのです。
FIRE失敗とは何か?
FIREはそもそも「経済的自立と早期退職」のことを指します。
まずFIREに踏み切る時点で、FI(経済的自立)は達成されている場合がほとんどです。
FI達成の基準としては4%ルールが有名です。
これは年間生活費の25倍の資産を運用している状態です。
株価下落で資産が減少することを不安に感じたとしても、長期的に見れば問題ない可能性が高いのです。
要は不安に感じる気持ちの問題だけで、FI自体が崩れているわけではないのです。
さらに会社を辞めているわけですから、早期退職も成功しています。
早期退職したという事実は変わらないのだから、その後にどうなろうがFIREは達成なのです。
再び働き始めることは失敗か?
問題はFIREした後に再び働き始めること、つまり元の状態に戻る方がいるということです。
これを多くの場合で「失敗」と呼んでいるのでしょう。
- 早期退職して自由気ままにとか言っておきながら働いているではないか?
- だったら最初から仕事を辞めなければ良かったのでは?
このように否定的な発言や意見が出てきます。
このような批判の中には、自分と違う価値観を持つ人を否定したい気持ちがあるのかもしれません。
しかし、私はこれを気づきであって失敗ではないと考えます。
例えば、お付き合いしている方と別れたらそれは失敗になるのでしょうか?
その方が良いと思って付き合ったけれども、自分とは性格が合わなかったことなんていくらでもありえます。
早期退職に憧れていたけど、実は全く働かない生活は自分には合っていなかったということは十分にありえます。
人生はそれらの気づきの中から軌道修正していくものです。
FIREすれば全てが薔薇色なんてありえない!
FIREすれば今抱えている悩みが全て解決なんてことはありえません。
新しい生活をスタートさせれば、当然新しい問題が出てきます。
FIRE後の生活における問題点は2つに大別されるでしょう。
金銭面
会社からのお給料がなくなることはFIRE後の大きな変化です。
ここに株価下落が重なれば、資産を取り崩すことに抵抗を感じるのは当然です。
しかし、この問題は事前の計画次第で解決することができます。
単純に少し余裕を持った資産を目標にしておけばよいからです。
また、FIREではないと言われてしまうかもしれませんが、不安に感じるのであれば最悪少しだけ働けばよいのです。
精神面
FIRE後には生活が一変します。
社会とのつながりの欠如、目標がなくなった燃え尽き感、など様々なことを感じるはずです。
このような精神面でのダメージが、FIRE後に再び元の生活に戻ろうとする理由になるでしょう。
しかし、このような心境の変化は実際にFIREしてみなければわかりません。
また、人それぞれ感じ方も違うはずなので、人によってどう感じるか分からないという結論になってしまいます。
FIREを成功させるために必要なこととは?
この精神面での付き合い方はFIREを目指している段階から準備が必要です。
特にFIREをゴールのように設定されている方は危険です。
あくまでFIRE後にどんな人生を歩むのかが重要だからです。ここが描けていないとFIREしたことを後悔してしまうでしょう。
著者はFIREしようと思えばできるくらいの資産はすでに作っています。けれどまだFIREに踏み切っていません。
その理由はFIRE後の人生で何をしたいか、仕事との付き合い方など、自分の気持ちを整理しているからです。
自分にとってベストな生き方を模索しているのです。
臨機応変に動くことが大切
FIREした後に実際に感じる気持ちは人によって違うし、また実際にその状態にならないと完全に理解することはできません。
そこで必要に応じて様々なアクションを起こすことが重要です。
FIREを目指す過程でリタイア後にできそうな趣味を作っておくことなども一案です。
例えば、家庭菜園、ゴルフ、柔術などは年齢を重ねても続けられる趣味になりえます。FIRE後の生活の一部をこう言った趣味で埋めるのも良いでしょう。
あるいはFIREを目指している人やFIREした方で構成されるコミュニティに入るのも一つの手段です。
人とのつながりがなくなることは、FIRE生活を後悔する最も大きな要因だからです。
さらにFIREした後には誰かのためになることもしたいものです。
ボランティア活動をするのも良いですし、自分が昔困っていたことをどうやって解決したか情報発信するのも良いでしょう。
自分が納得しているかどうかが大事
転職する、結婚する、移住する、などなど人生では様々な選択をしています。
そこで重要になるのが自分が納得しているか、そして自分で選択しているかです。
私は高校を中退していますが、そこに後悔はありません。一方で、高校を選ぶ時に周りに流されたことを後悔しています。
もっと自分で考えて自分に合った高校を選んでおけば良かったと思っているからです。
よく考えた上で自分の答えとしてFIREに踏み切ったのなら、これは成功でしかありません。
その後も自分の道を自分で決めて進んでいけばよいのです。
以上、ご参考になれば幸いです。