皆さんは健康寿命という言葉をご存知でしょうか?
健康寿命は平均寿命とは違い、「心身ともに自立して生活できる期間」のことを指します。
セミリタイアを目指すのであれば、平均寿命ではなくこの「健康寿命」を基にセミリタイアする年齢を検討すべきです。
本記事では日本の健康寿命のデータを基にセミリタイアの適齢期を考えていきたいと思います。
健康寿命は実はそれほど長くない
日本の平均寿命は世界的に高いことで有名です。しかも平均寿命はどんどん伸びており、人生100年時代と言われるようになっています。
2016年のデータによれば、平均寿命は女性で約87歳、男性で約81歳です。
一方で、自立して健康的に生活できる期間である「健康寿命」はどうでしょうか?
実は女性で10歳以上、男性でも9歳程度平均寿命よりも短くなっています。
セミリタイアを検討するなら健康寿命を指標にすべき!
健康寿命以降の年齢は、体が思うように動かなかったり、介護などの支援が必要なステージだと考えたほうがよいでしょう。
いくらお金があってもこのステージに入ってしまえば、自分が好きなように生活することはできません。つまり、健康寿命をベースに自分の人生設計を考えるべきなのです。
旅行に行くことや美味しいものをたくさん食べることもできない、外に出歩くことも難しい、そんなステージで大金を抱えていても仕方ありません。
健康体でなければ人生を謳歌することはできないのです。
不自由なく楽しめるのは70年くらいしかない
上述の通り、日本人の健康寿命は約70歳でした。したがって、成人までの20年を除けば、たった50年ほどしかありません。
この50年の間にセミリタイアを達成し、かつセミリタイア生活を満喫する必要があります。
通常は40年の会社員生活を送り、定年退職した60歳から70歳までの10年間を楽しむことになります。この10年間をいかに長くできるかが重要になってきます。
セミリタイア期間は25年はほしい!
そう考えれば、50年のうちの半分である25年のセミリタイア期間は確保したいものです。つまり、目標は45歳でのセミリタイア達成です。
家族構成にもよりますが、4,000万円程度の資産があればセミリタイアは十分可能です。
4,000万円の資産を作るには月7万円の投資を年率5%のリターンで25年運用すれば達成できます。月7万円の投資はもちろん楽ではありませんが、一般的な収入の方でも確保できない金額ではないでしょう。
健康寿命も平均寿命もあくまで目安であり、人がいつ死ぬかなんて誰にも分かりません。できるだけ早いうちにセミリタイアを達成すべきなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
人生100年時代と言われていますが、健康寿命はたった70年ほどです。社会人になってからの約50年の期間でどうやって経済的自立を目指していくのか検討するのが重要です。
資産形成をしていただけで人生が終わってしまったのでは勿体ないです。セミリタイアを目指すのであれば、セミリタイア期間が十分確保できる45歳前後を目標に取り組んでみてはいかがでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。