投資・資産形成

2024年3月におけるNISAの投資信託ランキングをご紹介!

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こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!

2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたね。一方で、NISAを活用してどのような銘柄へ投資すべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるでしょう。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。

そこで本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券で購入されている人気銘柄のランキング(2024年3月)を解説していきます。

2024年3月のNISAランキング

2024年3月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。

順位 SBI証券 楽天証券
1 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
2 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
3 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 楽天・S&P500インデックス・ファンド
4 eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
5 一歩先いく USテック・トップ20インデックス 楽天・全米株式インデックス・ファンド
6 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) iFreeNEXT FANG+インデックス
7 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド
8 iFreeNEXT FANG+インデックス eMAXIS インド株式インデックス
9 iFreeNEXT インド株インデックス
10 iTrustインド株式 ニッセイNASDAQ100インデックスファンド

出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2024年3月のNISA(成長投資枠+つみたて投資枠)の月間積立設定金額ランキング、楽天証券は2024年3月のNISAの買付金額ランキング。

SBI証券のランキングでは「ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」と「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」の2銘柄がトップ10から外れました。

その代わりに「大和 一歩先いく USテック・トップ20インデックス」と「三菱UFJ 日経平均高配当利回り株ファンド」がランクインしました。

楽天証券では「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」が外れて、2月に設定されたばかりの「eMAXIS インド株式インデックス」がランクインしました。

各社のランキングの1位と2位は同じですが、どちらか一方のランキングにしか含まれない銘柄も多くあるのが面白いところです。

ランキング上位商品のご紹介

NISA 三菱UFJ 日経平均高配当利回り株ファンド今月はSBI証券の9位にランクインした「三菱UFJ 日経平均高配当利回り株ファンド」をご紹介していきます。

三菱UFJ 日経平均高配当利回り株ファンド

「三菱UFJ 日経平均高配当利回り株ファンド」は日本の高配当株へ投資する投資信託です。

「日経平均」は東証プライムに上場する企業の中から日本経済新聞社が選定した225銘柄で構成される指数です。本投資信託はこの中の予想配当利回り上位30銘柄へ投資します。

つまり、日本を代表する銘柄のうち高配当な30社へ投資するということです。

なお、信託報酬は年率0.693%とかなり高めに設定されている点に注意が必要です。ランキング上位のインデックスファンドであれば、年率0.1%程度しかかかりません。

構成銘柄

「三菱UFJ 日経平均高配当利回り株ファンド」の構成銘柄とその比率を下表に示します。

順位 銘柄 比率
1 三井住友フィナンシャルグループ 6.3%
2 本田技研工業 6.3%
3 みずほフィナンシャルグループ 5.9%
4 神戸製鋼所 5.9%
5 商船三井 5.8%
6 日本製鉄 5.7%
7 武田薬品工業 5.6%
8 日本たばこ産業 5.3%
9 住友商事 5.0%
10 ソフトバンク 4.9%
11 日本郵政 4.8%
12 アステラス製薬 4.5%
13 JFEホールディングス 4.5%
14 SOMPOホールディングス 3.8%
15 MS&ADインシュアランスグループホール 3.8%
16 三井住友トラスト・ホールディングス 3.0%
17 双日 2.3%
18 いすゞ自動車 2.1%
19 出光興産 2.0%
20 トレンドマイクロ 1.5%
21 あおぞら銀行 1.4%
22 フジクラ 1.4%
23 東ソー 1.1%
24 シチズン時計 0.9%
25 丸井グループ 0.8%
26 日本精工 0.7%
27 クレディセゾン 0.7%
28 長谷工コーポレーション 0.5%
29 デンカ 0.5%
30 UBE 0.5%

出典:2024年2月末の月次レポートをもとに作成

日経平均を対象にしているため、構成銘柄の多くは一度は聞いたことがある銘柄ばかりでしょう。

なお、構成銘柄の組入比率は各銘柄の流動性を勘案して決定されます。

上位銘柄は6%を超えていますし、下位銘柄は1%を切る組入比率とかなり差があります。

30銘柄の中で投資割合に違いがある点は抑えておく必要があるでしょう。

セクター別比率

次にセクター別の比率を下表に示します。

業種 割合
銀行業 16.6%
鉄鋼 16.1%
医薬品 10.1%
輸送用機器 8.3%
保険業 7.5%
卸売業 7.2%
情報・通信業 6.5%
海運業 5.8%
食料品 5.3%
サービス業 4.8%

出典:2024年2月末の月次レポートをもとに作成

1位と2位は銀行業と鉄鋼で、それぞれ約16%と高い割合になっています。

一方で、3位以下も5%〜10%程度の投資割合があり、セクターの大きな偏りは見られません。

分配金推移

本銘柄は高配当株を投資対象にしていることから、多くの方は分配金に期待して投資されているでしょう。

本銘柄では下表の通り年2回の分配金を受け取ることが可能です。

決算日 分配金実績(税引前)
2023/12 270円
2023/6 330円
2022/12 340円
2022/6 280円
2021/12 180円
2021/6 170円
2020/12 190円
2020/6 190円
2019/12 180円
2019/6 160円

注:分配金額は10,000口当たり。

2022年以降は分配金が大幅に増加していることが分かります。

一方で、2023年12月の分配金は前年同時期から減配であり、安定的に増配しているとは言えません

また、直近2回の分配金と2024年4月1日時点の基準価額で分配金利回りを計算すると以下の通りです。

600円÷18,546円=約3.2%

年始からの基準価額の上昇もあって、高配当株としては少し物足りない水準になっています。

リターン

「三菱UFJ 日経平均高配当利回り株ファンド」のリターンを下表に示します。

なお、比較対象のために人気投資信託である「eMAXIS Slim」シリーズの商品のリターンも一緒に示しています。

銘柄 2019 2020 2021 2022 2023
日経平均高配当利回り株 12.4% -13.5% 25.3% 27.3% 42.5%
国内株式(日経平均) 20.6% 18.1% 6.4% -7.5% 20.4% 
先進国株式 28.9% 9.0% 38.3% -5.4% 20.7% 
全世界株式(除く日本) 27.5% 9.0% 34.1% -5.6%  19.5%
全世界株式(オール・カントリー) 26.8% 9.0% 32.7%  -5.6%  19.6%
全世界株式(3地域均等型) 21.6% 8.7% 19.3%  -4.6%  17.6%
米国株式(S&P500) 30.5% 10.3% 44.5%  -6.1%  23.3%
新興国株式 18.4% 8.8% 8.7% -7.0%   10.7%

特に2022年、2023年のリターンがeMAXIS Slimシリーズの銘柄を大きく上回っており、ここ数年に限って言えばS&P500指数よりも高いリターンを記録しています。

一方で、2019年と2020年は他の銘柄との比較で最も低いリターンでした。

まとめ

本記事では2024年3月のNISA人気ランキングをご紹介しました。

また、SBI証券の9位にランクインした「三菱UFJ 日経平均高配当利回り株ファンド」の詳細を解説しました。

「三菱UFJ 日経平均高配当利回り株ファンド」は日本の高配当株へ投資ができる銘柄です。ここ数年はS&P500指数も凌ぐ高いリターンを記録しています。

一方で、信託報酬は0.7%程度とかなり高くなっていますし、2019年や2020年のリターンは日経平均と比較してもかなり低い結果でした。

長期での投資を検討されているのなら注意が必要な銘柄になるでしょう。

以上、ご参考になれば幸いです。

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