こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!
2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたね。一方で、NISAを活用してどのような銘柄を購入すべきか悩んでいる方も多いでしょう。
多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるはずです。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。
そこで本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券で購入されている人気銘柄のランキング(2024年10月)を解説していきます。
2024年10月のNISAランキング
2024年10月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。
順位 | SBI証券 | 楽天証券 |
---|---|---|
1 | iFreeNEXT FANG+インデックス | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) |
2 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) |
3 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型) |
4 | SBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型) | 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド |
5 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド |
6 | SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし) | 楽天・全米株式インデックス・ファンド |
7 | iTrustインド株式 | 楽天・プラス・NASDAQ-100インデックスファンド |
8 | 三菱UFJ 純金ファンド | iFreeNEXT FANG+インデックス |
9 | ニッセイ外国株式インデックスファンド | ニッセイNASDAQ100インデックスファンド |
10 | eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | iFreeNEXT インド株インデックス |
出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2024年10月のNISA(成長投資枠+つみたて投資枠)の月間積立設定金額ランキング、楽天証券は2024年10月のNISAの買付金額ランキング。
SBI証券のランキングは大幅な入れ替えがありました。赤字で示したほとんどの銘柄が新規にランクインしました。
4位には10月に設定されたばかりのSBI全世界高配当株式ファンド(年4回決算型)がランクインしています。
一方で、楽天証券のランキングは順位の入れ替えのみで、銘柄の入れ替えはありませんでした。
最近設定されたばかりの楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)が3位に順位を上げています。
SBI証券にはゴールドへ投資する銘柄が2つランクインしていますが、楽天証券では1つもランクインしていません。これは両ランキングの大きな違いだと言えるでしょう。
ランキング上位商品のご紹介
今月はSBI証券の8位にランクインした「三菱UFJ 純金ファンド」をご紹介します。
三菱UFJ純金ファンドの概要
「三菱UFJ 純金ファンド」はその名の通り、ゴールド(金)へ投資するファンドです。
参考指数は大阪取引所における金1グラム当たりの先物価格をもとに算出されています。
ゴールドは有事の金と呼ばれ、紛争や世界的な金融危機などの株価下落局面に強いと言われています。
また、2020年のコロナショックの影響で世界各国で現金給付が行われ、インフレが進んでいることはみなさんもご存知でしょう。そんな中、ゴールドはインフレにも強いことで知られています。
世界各国でインフレは進行しているし、紛争も起きているような状況です。ゴールドへ投資する銘柄が上位に入っているのも頷けます。
本銘柄は2024年9月末で約2,500億円の純資産総額とそれなりに大きな金額が運用されています。
なお、ファンドの総経費率は約1%とかなり高めである点は注意が必要です。
三菱UFJ純金ファンドのリターン
それでは肝心の「三菱UFJ 純金ファンド」のリターンをご紹介します。
銘柄 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
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三菱UFJ純金ファンド | -4.5% | 15.2% | 19.1% | 3.5% | 15.7% | 20.0% |
全世界株式(オール・カントリー) | -7.5% | 26.8% | 9.0% | 32.7% | -5.6% | 30.4% |
米国株式(S&P500) | -7.7% | 30.5% | 10.3% | 44.5% | -6.1% | 34.6% |
比較対象のためにランキング上位のeMAXIS Slim シリーズの商品も一緒に示しています。
基本的には株式と比較してリターンは劣っています。
一方で、注目すべきは株価のリターンが低かった2020年や2022年です。
これらの時期はオルカンやS&P500を大きく上回るリターンを記録しています。
まとめ
本記事では2024年10月のNISA人気ランキングをご紹介しました。
また、SBI証券の8位にランクインした「三菱UFJ 純金ファンド」の詳細を解説しました。
「三菱UFJ 純金ファンド」は近年注目を集めているゴールドへ投資できる商品です。
ゴールドはオルカンやS&P500などの株式インデックスとは違った値動きをします。特に株価下落時は株式よりも高いリターンの場合もあるのです。
経費率が高いのが難点ですが、本銘柄をポートフォリオの一部に組み込むことを検討しても面白いでしょう。
以上、ご参考になれば幸いです。