こんにちは、TOSHI(@dropoutinvestor)です!

2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしましたね。一方で、このNISAを活用してどのような銘柄を購入すればよいのか悩んでいる方も多いでしょう。

多くの方はランキング上位の人気銘柄を投資対象としてまず検討されるはずです。しかし、ランキング上位でも長期積立に向かない商品はたくさんあります。

そこで、本記事では大手ネット証券であるSBI証券と楽天証券の人気銘柄ランキング(2026年9月)を解説していきます。

2026年9月のNISAランキング

2026年9月のSBI証券と楽天証券のNISAランキングは以下の通りです。

順位 SBI証券 楽天証券
1 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
2 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
3 iFreeNEXT FANG+インデックス 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
4 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 楽天・プラス・NASDAQ-100インデックスファンド
5 SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型) 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド
6 SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型) iFreeNEXT FANG+インデックス
7 楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド (四半期決算型)
8 日経平均高配当利回り株ファンド 楽天・全米株式インデックス・ファンド
9 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
10 eMAXIS高配当全世界株式(オール・カントリー)資産成長型 ニッセイNASDAQ100インデックスファンド

出典:SBI証券HP及び楽天証券HPより作成。SBI証券は2026年9月のNISA(成長投資枠+つみたて投資枠)の月間積立設定金額ランキング、楽天証券は2026年9月のNISAの買付金額ランキング。

SBI証券では4銘柄の入れ替えがあり、新規にランクインした銘柄は全て高配当株へ投資する銘柄です。インデックス運用だけでなく、インカムゲイン(配当)を意識した資金流入が目立ちます。

一方で、楽天証券は先月のランキングから銘柄の入れ替えはありませんでした。

ランキング上位商品のご紹介

今月はSBI証券の9位にランクインした「SBI日本高配当株式ファンド(年1回決算型)」をご紹介します。

SBI日本高配当株式ファンド(年1回決算型)

「SBI日本高配当株式ファンド(年1回決算型)」は、その名のとおり、日本の高配当株へ投資する投資信託です。

同じシリーズとして、SBI証券のランキングの6位に「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」が存在します。

投資対象となる銘柄群は共通ですが、「分配金を年4回払い出すか」「年1回(原則再投資)か」という出口戦略が決定的に異なります。

なお、本銘柄の特徴の1つに圧倒的な信託報酬の安さがあります。信託報酬は年0.099%と0.1%を切る安さです。

通常、投資の専門家が銘柄を選定、入れ替えするアクティブファンドは手数料が高くなりがちですが、インデックスガンド並みの超低コストで投資できるのは大きな魅力です。

SBI日本高配当株式ファンド(年1回決算型)の構成銘柄

「SBI日本高配当株式ファンド(年1回決算型)」の構成銘柄トップ10を下表に示します。

順位 銘柄 比率
1 三菱UFJフィナンシャル・グループ 3.66%
2 ソフトバンク 3.02%
3 三井住友フィナンシャルグループ 3.01%
4 日本たばこ産業 2.07%
5 シチズン時計 2.05%
6 三菱商事 2.01%
7 MS&ADインシュアランスグループホールディングス 1.83%
8 ひろぎんホールディングス 1.68%
9 武田薬品工業 1.65%
10 アステラス製薬 1.62%

注:2026年8月時点の月次レポートを基に作成

本ファンドは、予想配当利回りが市場平均より高く、財務の健全性や配当の継続性などを考慮して厳選された企業群で構成されています。

銀行や商社、通信といった、日本を代表する強固な収益基盤と高い配当利回りを持つ大型優良株が上位を占めています。

特定の1社に偏りすぎないよう均等に近い比率で分散されているのが特徴です。

「年4回決算型」と「年1回決算型」の違いとは?

同じ「SBI日本高配当株式」の看板を掲げていますが、運用コンセプトと出口戦略はまったく異なります。

比較項目 年4回決算型 年1回決算型(本記事の対象)
主な目的 四半期ごとの定期的なキャッシュ獲得 配当再投資による資産最大化(複利効果)
分配金の扱い 年4回 原則ファンド内で自動再投資
NISA枠への影響 配当を再投資するとNISA枠を消費 非課税枠を無駄遣いせず内部で複利運用
適したフェーズ すでに資産があり生活を潤したい人 これからの資産形成期にいる人

「年4回決算型」は、「今すぐ使えるお小遣い・配当金が欲しい」というニーズに応えるファンドと言えます。

一方、「年1回決算型」は、配当金を払い出さずにファンド内で再投資し、基準価額を伸ばす(複利で増やす)ことを目指して作られています。

なぜ私は「年1回決算型」を買わないと判断したのか?

NISA買付ランキングの上位に入っているにもかかわらず、著者は本銘柄の購入は検討していません。私が購入を見送る理由は至ってシンプルです。

「分配金を受け取らずに資産拡大を狙うのであれば、最初からオルカン(全世界株式)で良い」

配当金の醍醐味は、「口座にお金が振り込まれ、日々の生活費やちょっとした贅沢に使える実感を味わえること」にあります。

もし配当を受け取らずに再投資して資産総額を増やす目的ならば、以下の理由からオルカンに優位性があると考えます。

①分散の規模とカントリーリスク

本ファンドの投資対象は「日本の高配当株約30銘柄」に限定されます。

一方、オルカンは「世界約47カ国・約2,800銘柄」に広く分散されています。長期の資産成長を狙う場合、日本1国の30銘柄に集中させるよりも、世界全体の経済成長に乗るほうがリスク分散として堅実です。

②配当課税と効率性

高配当銘柄は企業が利益を株主に還元するため、どうしても内部留保や成長投資への資金が抑えられがちです。

成長力を重視して長期運用するなら、配当利回りよりも成長性(キャピタルゲイン)に長けた全世界株のインデックスが理にかなっています。

このファンドが向いている人・向いていない人

著者は購入を見送る方針ですが、商品自体が悪いわけではありません。目的によっては選択肢になり得ます。

○向いていない人(オルカン・S&P500継続がおすすめ)

・資産形成期で、20〜30年かけて将来の資産を最大化したい人

・国内1国だけでなく、世界中に幅広く分散投資したい人

○向いている人

・オルカンや米国株の比率が高すぎて、為替ヘッジとして「円建ての優良資産」をポートフォリオに少し加えたい人

・日本の割安・高配当バリュー株の反発や株主還元強化の波に期待している人

まとめ

本記事では2026年9月のNISA人気ランキングでSBI証券の9位にランクインした「SBI日本高配当株式ファンド(年1回決算型)」をご紹介しました。

本銘柄は日本の厳選された高配当株へ投資ができる魅力的なファンドです。

一方で、高配当株ファンドの魅力は配当を定期的に受け取ることです。それなら、SBI証券の6位にランクインした年4回決算型の方が良いかもしれません。

オルカンやS&P500をメインにしつつ、サテライトとして日本株の成長を楽しむスパイスとして取り入れるなど、ご自身の心地よい資産配分を見つけてみてください。

以上、ご参考になれば幸いです。