こんにちは、高校中退投資家Toshiです!
本ブログではフィリピンREIT(不動産投資信託)について何度かご紹介してきました。
上記の記事でご紹介したフィリピン初のREITである「AREIT」は、2021年8月の上場から1年が経過しました。
本記事ではこの1年間のフィリピンREIT(AREIT)の値動きや配当実績などについてご紹介していきます。
フィリピン初のREITである「AREIT」!
AREITは2020年8月13日にフィリピンで初めて上場したREITです。
REITはReal Estate Investment Trustの略で、日本語では「不動産投資信託」のことを指します。投資家から集めた資金を用いて、不動産開発や不動産の購入を行い、その利益(賃貸収入等)を投資家に分配する形で運用されます。
なぜフィリピンのREITが注目されているかというと、それはフィリピンが人口増加が著しい国だからです。フィリピンの平均年齢は24歳程度と言われており、総人口はすでに1億人を超えています。今後も長期間に渡って人口が増加し続ける国です。
人口が増えれば当然不動産の需要も高くなります。日本のような人口が減少し続けている国とは違って投資対象として魅力があります。
日本:人口減→借り手が減少→不動産の需要減
フィリピン:人口増→借り手が増加→不動産の需要増
なお、AREITはフィリピンでも有数の財閥で不動産開発に強みを持つ「アヤラグループ」により運営されています。新興国のフィリピンではありますが、「AREIT」なら安心して投資できるでしょう。
AREITの現在までのパフォーマンス!
それでは、AREITの上場から1年間のパフォーマンスを確認していきましょう。
株価推移
上場時は約25ペソ/株(約55円/株)であった株価は、2021年8月現在で37ペソ/株以上へと大きく上昇しています。割合に換算すれば、約50%も株価が上昇した計算です。
また、上場してから大きな下落を経験していません。この1年間は株価が安定して推移しました。
配当金推移
AREITは年4回(3月、6月、9月、12月)配当を出しますが、この1年間の合計配当金は1.74ペソ/株でした。
配当月 | 分配金(税抜) |
---|---|
2020年9月 | 0.59ペソ/株 |
2020年12月 | 0.34ペソ/株 |
2021年3月 | 0.39ペソ/株 |
2021年6月 | 0.42ペソ/株 |
合計 | 1.74ペソ/株 |
まだ1年間だけですから、今後もこの配当を出し続けられるかどうか分かりません。しかしながら、1年間の配当実績を見る限りは、四半期ごとに0.3ペソ以上/株の配当金は期待できそうです。
配当利回り
REITへの投資の魅力はなんと言っても高い配当利回りです。現在の株価である約37ペソ/株を基準として配当利回りを計算すると下記の通りです。
配当利回り:1.74ペソ÷37ペソ=4.70%
高校中退投資家Toshiの場合は、上場時(26ペソ/株付近)にAREITを購入していますので、更に高い配当利回りを実現できています。
配当利回り:1.74ペソ÷26ペソ=6.69%
高配当株でも3〜4%程度の配当利回りがよいところですから、AREITの利回りは十分高い水準にあるでしょう。
フィリピンREITが続々と上場しています!
AREIT以外のREITも続々と上場しています。
現在AREIT以外に上場しているREITは「DDMPR」と「FILRT」です。
「DDMPR」はダブルドラゴン・プロパティーズ(DoubleDragon Properties Corp.)という不動産ディベロッパーのREITで、2021年3月に上場しました。
また、「FILRT」はFilinvest Land, Inc. という不動産ディベロッパーによるREITです。こちらは2021年8月12日に上場したばかりです。
これらのREITはまだ上場したばかりですので、上場から一定期間が立ったら、AREIT同様に株価推移や配当金の状況をご紹介しようと思います。
フィリピンREITは日本からは購入できない?
2021年8月時点では、日本の証券会社を活用して「AREIT」や「DDMPR」などを購入することはできません。
日本の証券会社で最もフィリピン株投資に適しているのは「アイザワ証券」です。しかし、「アイザワ証券」ではフィリピンREITのようなマニアックな商品は購入できず、また手数料が高いのも難点です。
もし、今回ご紹介したAREITのようなフィリピンREITの購入を希望するなら、フィリピンの証券会社へ口座を開設する必要があります。日本在住でも口座開設が可能な「AB Capital Securities」という証券会社が選択肢の1つに入ってきます。
取引画面を日本語にすることもできますので、興味がある方は問い合わせてみるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
フィリピン初のREITであるAREITは上場から1年が経過しましたが、株価と配当ともに非常によいパフォーマンスを記録しています。今後の動向を注視する必要はありますが、面白い投資対象になるでしょう。
フィリピンREITは今後も続々と上場が予定されています。将来的にはフィリピンREIT全体に投資するETFなども出てくるかもしれません。
本ブログでは今後も成長著しいフィリピンのREITについて、投資対象としての可能性についてご紹介していきたいと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。